R1.8.31 趣味に貴賎なしと言うけれど

今日から毎記事ごとタイトルをつけていこうかと思う。別に「日常日記」のままでもいいが、あまりにも無味乾燥すぎるし、興味も惹かれないだろうと。何も思いつかなかったら、「日常日記」が復活するかもしれませんが。

國分功一郎『暇と退屈の倫理学』を読み始める。哲学書の類を読むのは初めてだが、たまには小説以外も読んで知見を広げるのもいいだろうと。この本を選んだのはタイトルにそそられるものがあったから。150ページほど読んだが、小難しい言葉や専門用語はあまり使われず、私のような初心者でも読み通せるようになっているようだ。内容はというと、現代人が抱えている暇や退屈をどう生きるべきか、という問いに対し、歴史や文化、経済といった側面から思考を重ねていくもので、興味深い指摘も多々あり読んでいて「退屈」しないものだった。

そして本書の内容とも関係するかもしれないが、普段本を読まない、映画も観ない、音楽も聴かない(つまり芸術や文化に興味がない)、スマホゲームしかしません、みたいな人は、どのように自己の内面を拡充させているのか(=大げさに言えば自己の革新をおこなっているのか)と思ってしまう。無論、趣味に貴賎はありませんし、読書から得られるものだけが全うな知識であり、ゆえに読書人は善く生きられるなどとと言うつもりもないですが。でも、「土日はパチンコぐらいしかやることない」とか言ってるおじさん世代の人に、「つまらん生活してるなあ~」なんて言われたくないんですよ。(というか、その発言をすることに恥の意識はないのか?)

人と比べてどうこうという話ではないが、私はなにより今の生活(=趣味)が充実していてしょうがない。ウイスキー、ジャズ、サックス、どれも20代後半~30才になってから始めたものだが、(そしてどれも中途半端なものだが)面白くてしょうがない。何事もやってみなければわからないこと、あるんですよね~。ということはパチンコにもまたそういうことがあるに違いない。だけれども……私はやろうとは思いませんね。


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