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妄想紙[vol.1] 始まりに思うこと

新学期が始まり、オンライン・ゼミが始まり、新しくWebマガジンも始まる。ポスト・コロナの時代も、始まる。始まりの季節は、疲れて憂鬱な気分になりがちだ。でも同時に、新しいことにワクワクする自分もいる。肌寒かったりあたたかすぎたりするこの季節のように、不安定で複雑なのが正直なところだ。自粛中の部屋でぼんやりとPCを見つめる私。画面の向こう側には新しいことにワクワクしているゼミ生が見えたり、長岡先生が「Keep healthy!」と声高に叫ぶ声が聞こえたり。長岡研究室には一体感なんてものがまるでなく、想うことも人それぞれだ。そんな長岡研究室のメンバーが思い思いに書くWebマガジン「妄想紙」の記念すべき創刊号のテーマは「始まりに思うこと」。それぞれが自由に「妄想」しながら書いた文章たちにも当然一体感はないが、それは画面を隔てているからではないのだ。(なつ)

□考えては繰り返す / たかしゅん

□「私たち」を広げていく / いずみ

□ゼミの読書会を再構築する。 / くりのさやか

□変えないのは、変わろうとする意志だけでいい / natsu

□今を楽しむ / くらっち

□ゆらゆらと歩み続ける / Takeru Nagaoka

□二時間の変化 / こうすけ

□Change Positive / mika

□初めてを始める。 / さら

□私と私の会話 / よしだはるか

□「正しい」より「楽しい」 / Yui Tanaka(やさころ)

□春を待ちわびて思うこと / 齊藤湧太

□編集後記

創刊号の特集テーマを考えていたとき、コロナのことはあまり念頭になかった。新学期が始まる4月だから「始まりに思うこと」に決まったのが本当のところ。でも今となっては、コロナ禍によって新たな時代が「始まる」という意味で、「始まりに思うこと」という特集になったような印象だ。本当に激動の1ヶ月だった。ところで、コロナ禍を巡る表現でひとつ気になっていることがある。pre に呼応する語は post で、with に呼応する語は without だと理解している。個人的には呼応関係がずれるとかなり気持ち悪い。そして、pre/post は時間の概念だから不可逆的。つまり post から pre に戻ることはない。それに対して、with/without については変化の方向性が固定的ではないので、with から without になったり、without からwith になったりする。さて、相応しいのはpre/postか、with/withoutか。緊急事態宣言が解除されるまでには自分なりの結論を出したいと思う。(TN)

[Chief Editor]  長岡健
[Editor] 泉拓真, 栗野紗也華, 西山なつ美
[illustrator]高村南美

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