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久々の京都

京都へ向かう新幹線内で、トイレから戻ってくると後ろの座席の女の人(推定30代)が、普通にシャカシャカと歯を磨いていてびっくりした。一人旅風でちらっと目があったが、表情の変化はなし。最後に口の中の水をどうするのかがとても気になった。

お昼前に京都駅につき、ホテルに荷物を預け、バスで八瀬に向かった。13時半ごろ到着。瑠璃光院の特別拝観の予約は2時半だと思っていたので、家内と二人「まだまだ時間あるし、茶店にでもはいって休もうか」と話しながら歩いていると、「13時40分からのご予約の方はこちらにお並び下さい」と係の人が誘導しているのが聞こえてきた。

私はふと予約はほんとに2時半だったのか?と不安になり、よ〜く確認してみると、なんと13時40分からの予約だった。そんな時間で予約した覚えは全くないのだが、慌てて、列の後ろに並んだ。まぁ結果的には完璧な時間配分だったことにはなる。

瑠璃光院のあの有名な書院二階からの眺めは、まだ紅葉には早かったというのもあるが、期待を超えることはなかった。

少し雑になってしまったが写経を終えて、書院一階に降りる。庭を眺めようと畳に腰を下ろすと、縁側の最前列に、AIBO(犬型ロボット)に庭を見せながら話しかけている女性がいた。久しぶりにみたAIBOは最新型と思われ、首を回したり、万歳をしたりと複雑でいろんな愛くるしい動きをする。4本の足には小さな靴下がはかされていた。

しばらくすると、AIBOに気がついた瑠璃光院の係の人たちも集まってきて、後方で「きゃ〜可愛い、凄い、凄い」と遠慮がちに手を叩きながら小声で囁き合っている。よく見ると他の観光客もAIBOの動きに熱い視線を送っていた。瞬きをしながら小首を傾ける仕草は確かに可愛い。書院一階の主役は完全にAIBOに奪われていた。

八瀬から京都市内への帰りは、家内が乗りたいというので、観光列車「ひえい」に乗って出町柳で降りた。近くに下鴨神社があることがわかったので行ってみることにした。

下鴨神社は、最初の鳥居から本殿まで意外に遠かった。木立の間をゆっくり歩く。

本殿で参拝を終えて歩き出すと家内が「ねえ、あんただけだよ、おっきい音で手叩いてたの!ご祈祷中なのでお静かにって書いてあったじゃない、みんな静か〜に拍手してるのに、あんただけでっかい音で、ほんと恥ずかしかったよ!」と怒られた。

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