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リバウンドメンタリティって知ってますか?

この言葉を知ったのは、Amazon prime videoがきっかけでした。

何見ようかなと何気なく見ていると、本田圭佑選手の番組があったので見てみました。

この1話目と2話目に出演しているのがJリーグ チェアマンの村井さん。
チェアマンとは組織のトップという意味のようです。つまりJリーグで一番偉い人。

村井チェアマンの経歴がまた面白い。人事畑の人でビジネスマン。サッカークラブ経営などのサッカーの仕事とは程遠い人です。

この番組で村井さんが説明しているのが、「リバウンドメンタリティ」の重要性です。

動画を見る時間がない…という人も多いかと思うので、「リバウンドメンタリティ」について村井さんが話している記事を見つけたので以下に貼ります。

この記事、興味深いのでぜひ読んでみて欲しい(なんなら連載になっているので全て読んで欲しい)のですが、以下に要点を抜粋します。

チェアマン就任初年度のとき、Jリーグに加入する新人選手に向け、どんなスピーチをするか考えていた時のお話です。

チェアマン就任の初年度のときのことです。先にもお話ししたように、私はサッカーの世界で仕事をしたことがなかったので、彼らの前で話すような内容を持っていませんでした。そこで、職歴を活かして、10年前(2005年)にJリーグに入った選手のプロファイルを全件調べ上げました。2005年にJリーグ入りした選手といえば、本田(圭佑)選手、岡崎(慎司)選手、西川(周作)選手が有名です。彼らはJリーグ入りしてからの10年間で、世界のトップリーグに移籍して活躍するほどまでに成長しました。対して、同じ年に加入した新人たちの3分の2は、引退しています。活躍している選手と引退した選手たちの違いを明らかにするために、指導者として彼らを預かった人たちにアンケートをとって、解析してみました。
ところが、調べてみると「心技体」のいずれも相関がないことがわかりました。むしろその逆ともいえる結果が出たのです。本田選手は、中学のときにJリーグのジュニアユースに所属していましたが、ユースチームに上がれずに高校に行きました。また、岡崎選手については、所属していた清水エスパルスの当時の指導者にインタビューしたところ、「一流は何も言わなくてもできる、二流は言われたらできる、三流は言ってもできない。岡崎選手は全くの三流で、何度言ってもできない選手だった」と言っていました。
では、10年間活躍できる選手が共通して秀でている部分はないのか。私は、リクルートのSPIや職業適性検査といった職業能力のインベントリーを、50くらい並べて再調査しました。すると、ある2つの能力だけが飛びぬけて相関性が高いということが分かりました。一つは「傾聴力(アクティブリスニング)」です。そしてもう一方は「主張力」でした。では何故、この二つの能力が、世界のトッププロに共通するのでしょうか。これはまだ仮説ではありますが、サッカーが相当「理不尽なスポーツ」であるということに起因しているのではないか、という考えに至りました。
海外でも活躍する選手は、10年間、そうした心が折れる瞬間を何度となく経験しながらも、「僕は左脚を毎回けがするんだけど、どうしたらいいのでしょうか」「なぜ私を使ってくれないのですか?」と、周りに積極的に聞き、教えてもらい、一方で「自分はこう思う」と自己主張をして、情報を引き出している。これを繰り返す能力が非常に高い選手たちだったのです。これを私は「リバウンドメンタリティ」と呼んでいるのですが、これまで、日本のサッカー教育では、この「リバウンドメンタリティ」を鍛えるトレーニングをしていませんでした。技術やフィジカルを向上させるトレーニングはやっていても、傾聴力や自己主張力を高めるトレーニングはなかった。Jリーグの改革は、こうしたピッチの外側でのトレーニングも含めたものに変わり始めました。

プロスポーツ選手の寿命は短く、また想像が出来ないほどの理不尽なことが起きているのだと思います。その世界を生き抜くために必要な「傾聴力」と「主張力」。

もちろんビジネスの世界でも理不尽はあると思います。が、その事象に対して能動的に行動できるかどうか。

「この世に生き残る生き物は、変化に対応できる生き物だ」みたいな言葉がありますが、リバウンドメンタリティとは、まさにそういうことだと思いました。

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