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「意識する」じゃなくて「行動までする」

大前研一さんの有名な言葉。

人間が変わる方法は三つしかない。一つは時間配分を変える、二番目は住む場所を変える、三番目は付き合う人を変える。この三つの要素でしか人間は変らない。もっとも無意味なのは「決意を新たにする」ことだ。

僕はこの言葉に影響を受けた1人だ。どれくらい影響を受けたかというと、東京の大学に通い、東京に彼女がいて、東京で内定をもらっていたが、その会社を辞退して、住んだこともなければ知り合いもいない名古屋の会社に入社したくらいだ。

この言葉を素直に信じて行動して良かったと思う。もちろん別の選択をとった人生もまた楽しかっただろうし、後悔はないだろうが、この選択も全く後悔がない。決意を変えたって、人生は変わらない。そう思っている。

が、とたんに仕事では、ミスをすると「今後は意識します」なんて言ってしまうことが多々あった。

誤字脱字が多ければ「意識して改善します」、提出した稟議の金額が間違っていれば「意識して改善します」、報告や連絡が遅れたら「意識して改善します」―。

意識しても意識しても変わらなかった。びっくりするくらい変わらなかった。相変わらず誤字だらけだし、税込で記入するところを税抜で記入して差し戻されるし、相変わらず直前になって連絡するものだから、上司も巻き込み慌てて対応することばかりだった。

そんなとき、意識じゃなにも変わらないことに気づき、決意と同様だとわかった。行動を変えないとだめなんだと理解した。

そこから「後から修正出来ないものは送信する前に必ず見直す」ことにしたし、「プロジェクトの初回が終わったらまず報告、中盤で報告、責任が取れないことは報告…」と報告のタイミングを掴んで実施することにした。

上記は経験もあるのだろうが、意識を行動に変えることが出来た。
意識、なんて言っているうちは解決出来ないし、解決するイメージがついていないんだろう。実際に解決するためには、どういう状態であり、どんな行動になるのか、そこまで考える。それをしないときに「意識する」みたいな軽い言葉で避ける。「意識する」はサボりだ。「行動する」ことこそ大事であり、当たり前だ。

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