Crowdsrike(ティッカーシンボル:CRWD)FY2021 Q3決算メモ
こんにちは、たぬきです。12月2日引け後に発表されたCrowdsrike(ティッカーシンボル:CRWD)のFY2021 Q3決算内容を、備忘録として残しておきます。
①売上
売上は前年第三四半期の$125.1Mから86%増加し、$232.5Mとなった。サブスク売上は$213.5Mとなり、前年第三四半期から87%増加となった。好調であった要因は、セキュリティ脅威の高まり、ポジティブな追い風、競合における優位性が挙げられる。また、過去最高のパイプライン(見込み客から顧客への転換プロセス)を非常に順調に実行したことによる。
今四半期の売上のうち、72%が米国、14%が欧州・中東・アフリカ地域、9%がアジア太平洋地域、5%がその他地域による。
②AAR
2020年10月31日時点のAARは、$907.4Mとなった。前四半期からはPreempt Securityの買収による$6.8Mを含む$116.8Mの増加。前年第三四半期から81%増。
③サブスク顧客
今四半期ではPreempt Securityの買収による64顧客を含む、1,186のサブスク顧客を獲得し、2020年10月31日時点の顧客数は8,416となった。前年第三四半期から85%の増加。Fortune 100のうち49企業、大手20銀行のうち11銀行、グローバルトップ100企業のうち40企業が顧客。Oktaも顧客のひとつに。
Dollar based net retention rateは今年度から具体的な数字を提示しなくなったものの、120%以上を維持。
④モジュール・クロスセル
Q3は新しくFalcon Horizon、Falcon X Recon、Falcon Forensicsの3つのモジュールをローンチ。現在、16のモジュールを有する。2020年10月31日時点で、顧客の61%が4つ以上、44%が5つ以上、22%が6つ以上のモジュールを導入。
⑤財務指標
サブスクのGAAP グロスマージンは77%となり、前年第三四半期の75%から3ポイント改善。Non-GAAPでは76%から78%へ改善。
Non-GAAP 売上高営業利益率(Operating Margin)は+8%に改善。昨年度は-14%であった。
長期的に目指すサブスクのグロスマージンは75〜80%以上、売上高営業利益率は20%以上。
セールス・マーケティング支出に対する売上獲得の効率性を示すマジックナンバーは1.4。Q1の1.2、Q2の1.3から着実に改善。40%ルールでは94%を達成。
⑥TAM
2021年のTAMは$32.4Bであり、2023年までに年9%成長し、$38.7Bに達する見込み。
⑦その他の情報
Falconは10日以内でシステム全体へ適用することが可能。伝統的なセキュリティ企業(Microsoft、SentinelOne、Cylance, Sophos、Symantec、McAfee、Trend Micro)のサービスへの不満を抱く顧客が、Falconに移行する。
ゼロトラストセキュリティ・アクセス管理サービスを開発するPreempt Securityを買収。
ServiceNowのGraph Connector Programに統合。Falconのプラットフォーム上におけるデバイスデータを、インシデント対応プロセスに統合し、セキュリティとIT運用を改善可能に。
AWSと連携を拡大、開発、セキュリティ、運用(DevSecOps)を強化し、より迅速かつセキュアな開発を可能に。
コロナはデジタル・セキュリティの変革を加速させる触媒のようなもの。多くの人々や多くの企業がWFHを進める中で、クラウド製品・デジタルトランスフォーメーションへの需要を受け、全体的には幅広く強さ(成長)は維持されると考える。
Q4のガイダンス
Q4の売上見込を$245.5〜$250.5M、通期の売上見込を$855.0〜$860.0Mに上方修正。
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