題名なし

一昨日、急に思い出したことがある。
何年も何年も前の話だ。


犬の散歩中、ふと現れた友達。小学生の私は、キキと歩くことより、友達の家に行って遊びたい欲の方が大きくなり、キキが急に邪魔になったのだ。犬に邪魔という表現をくっつけるあたり、バカなガキだったなと思う。

そこにタイミングよく現れたのが弟。
私は「なお!ちょっとキキと散歩しといて!○○のとこ遊びにいってくるわ!」と、無理矢理リードを押し付け、紐を手から離し、勢いよく走りだした。

すると、遊んでもらえると思ったキキが猛ダッシュでついてきたのだ。弟もついてきた。というか、絶叫しながらついてきている。

「うわーーーーー。」

と声が聞こえてすぐに消えた。
弟が倒れている。

一応、近づきよく見てみると、
弟はローラシューズをはいていた。

靴の底にローラーが4つ付いており
計8つのローラーでスイスイ移動できる
あのローラーシューズだ。

犬のダッシュというエンジンに勢いよく引っ張られたせいで、ブレーキのない弟がそのまま壁にぶつかったのだ。

その「うわーーー。」だったのか。
オレも犬も弟もバカだった。不運なことに。

バカファミリーだ。

なんでそれはいてんねんの顔、俺。
痛いという顔、弟。
なんで止まんねんの顔、キキ。
いける?という顔、友達。

それぞれの表情を一旦キープしたあと、
めちゃくちゃ笑った。

それを思い出してめちゃくちゃ笑った。
試しについさっきLINEで喋ったら弟も思い出して笑ってた。懐かしいな。家の前のあの名もない道には死ぬほどエピソードが転がっている。「にけつ」ではなく「さんけつ」で自転車を漕いだり「バット・マスタード・血まみれ7針」「オムツ・長靴・キックボード」「カリオストロ遊戯王」辺りのことは、たまに思い出しては笑う。何回も何回もこする。

なんとなく思い出したので
このままnoteに書いてみました。

以前、もう一個のブログに
「突然思い出した話があるから公園で飲まない?」って言ったら、すぐに来てくれて1時間半で解散できる友達が欲しい。って書いたんですけど、こういうのがそれなんだと思います。へいへい。

まぁ、ここまで読んでくれた時点で
あなたは友達みたいなもんでしょ?

じゃあまた。

しぬまえに話しておきたいことがあれば、
また連絡してください。

公園で会いましょう。

タナカフクロウ🦉

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