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逆算で考える~安楽死制度を議論するための手引き06

論点:安楽死制度実現までのロードマップを描けるのか?

 昨年の5月から、この「安楽死制度を議論するための手引き」の連載を続けてきましたが、ここでもう一度改めて、この連載が目指す方向がどういったものだったか振り返っておきましょう。

安楽死制度の話題が出るたび、「もっと議論を深めるべき」「いまの日本では時期尚早」という結論が繰り返されるが、「では具体的にどのような論点で議論を深めるべきか」「いつになったらその『時期』が来るのか」について言及された記事、ましてや具体的にその議論を進めるためのステップについて述べられた記事はほとんど見ることは無い。

「苦しみの全てをゼロにできるのか~安楽死制度を議論する手引き00」より

 みんな、ゴールを妄想するのは得意なんですよね。
「○○大学に合格したい」
「女の子にモテるようになりたい」
「豪邸を建てて優雅に暮らしたい」
 この延長線上に
「安楽死制度が日本でも認められるべき」
 があるように僕は感じます。

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