王(ジェネレイド)展開ルートまとめ
はじめに
初めまして。私は遊戯王MDでジェネレイド(以下:王)テーマを使ったデッキを作って動画を投稿しています。
X(旧Twitter)アカウント:https://twitter.com/tniReRe
しかし、動画数が増えすぎて検索性が悪くなっていることに気づきました。そこで、外部のギミックに頼らない王の展開ルートを文字でまとめることにしました。一応後攻展開も一部紹介していますが、リンク含めた採用カードや盤面状況の影響が大きすぎるため、あくまで一例としてください。
最低限のカード紹介はしますが、構築や立ち回りについては解説しませんのでご了承ください。
①前提
紹介する展開ルートの定義や使用カードについて、簡単に説明します。
今回紹介する王展開ルートの定義
本記事では、以下の条件を満たす動きを王展開ルートとして紹介しています。
①テーマ外カードをメインデッキに採用する場合は、単体で王に採用出来るカードのみを使用する。
例:
・ローンファイア・ブロッサム
→単体で光の王マルデルを特殊召喚出来るからOK
・星遺物の胎導
→単体では機能しないが、王を対象に発動して王を特殊召喚するカードなのでOK
・捕食植物 オフリス・スコーピオ
→王の展開に繋げることが出来るカードだが、捕食植物 ダーリング・コブラや融合系のカードを入れる必要があるのでNG
・星遺物の星鎧
→星遺物の胎導をサーチ出来るカードだが、逆に言うと星遺物の胎導の採用が前提で直接ジェネレイドに繋がるわけではないのでNG
②EXデッキに採用するカードは特に制限なし
サンプルレシピ
一応サンプルレシピも記載しておきます。
王カードと星遺物の胎導、ローンファイアブロッサム、汎用カードだけで組んだシンプルな構築です。
使用カードについて
展開ルート内でカードの効果を解説するのは無駄が大きいので、使用するカードを先に列挙します。一通りのカードを把握済みの場合は読み飛ばしてください。
任意のジェネレイドをデッキから特殊召喚することが出来る下級モンスターです。リクルート効果は相手メインフェイズにも使えるため、状況や構築にもよりますが盤面に残れば1妨害として活用出来ます。
1ターンに1度相手がデッキからカードを手札に加えた場合、任意の王をリクルートすることが出来るフィールド魔法です。相手ターンにはトークンを生成することで王のリリースコストを賄うことも出来ます。リクルート効果は自分ターンでも使用可能なため、相手にカードを引かせることさえ出来れば自分ターンでも起動できます。またリクルート効果には同名ターン1制限がないため、手札に複数枚持っている場合は1ターンに複数回発動させることも出来ます。
このリクルート効果はドローフェイズのドローでも発動するため、舞台が盤面に残る=1妨害になります。
場に出た場合にデッキから植物、または任意の王カードをサーチする効果を持っています。
手札から王カードを墓地に送り、自身を手札か墓地から特殊召喚する効果と、特殊召喚成功時に手札か墓地から王を特殊召喚する効果を持っています。自身の効果で特殊召喚されたヴァラは場を離れると除外されますが、エクシーズ素材にすることで効果がリセットされて問題なく墓地に送ることが出来ます。
2枚リリースを要求する万能妨害と、ドローフェイズに相手がデッキからカードを手札に加えた場合に、モンスター1体の墓地送りを強制する効果を持っています。墓地送りは盤面からでも選べますが、先行など相手の場にモンスターが居ない状況で使えばハンデスとして機能します。舞台があればハールが盤面に残る状態=1妨害です。
ちなみにハンデス効果は相手ターンでも使えますが、能動的でないうえに有効な働きをするとは限らないため、今回の紹介では自分のターンに発動させた場合のみ妨害としてカウントします。
2枚リリースを要求する対象を取る除外効果を持っています。舞台があればウートガルザが盤面に残る状態=1妨害です。
1枚リリースを要求する、チェーンブロックに乗らない特殊召喚を無効にする効果を持っています。チェーンブロックに乗る特殊召喚には無力なため相手を選ぶ効果ですが、貴重な単体で妨害として成立する王です。ニードヘッグが場に残る状態=1妨害です。
1枚リリースを要求する、墓地から王かアンデット族を守備表示で蘇生させる効果を持っています。展開パーツとして使用され、効果使用済みのオルムガンドをレベル9「王」に変換したり、舞台が無い場合の相手ターンや手札コストが無い場合にヴァラを起動するために使います。墓地に妨害になれる王がいる場合は1妨害です。展開への影響度が高いですが採用するかが分かれるカードなため、今回はヘルを採用するパターンと採用しないパターンに分けて紹介します。
レベル9×2体以上で出せるランク9のエクシーズモンスターで、自身をリリースすることでEXデッキから後述するオルムガンドを特殊召喚し、持っていたX素材の数までお互いの場、墓地から選んでオルムガンドのエクシーズ素材にする効果を持っています。非常に優秀な除去であり、オルムガンドに繋がるため展開補助としての役割も持ちます。また何故かターン1制限がないため、1ターンに複数体出せれば複数回効果が使えます。(王には同名モンスターを複数出せない制約がある点に注意)当然1妨害です。
レベル9×2体以上、またはレイヴァーテインの効果で出せるランク9エクシーズモンスターで、お互いにカードをドローし、その後ドローしたプレイヤーは手札か場のカードを1枚オルムガンドのエクシーズ素材にする効果を持っています。先行など相手の盤面にカードが無い状態で使用すると相手の手札を増やさず相手にカードをドローさせることが出来るため、アドを取らせずに舞台やハールの効果を起動することが出来ます。
先攻展開例では省略しますが、レイヴァーテインから出せる性質上オルムガンドを出す展開=相手の場のカードを2枚除去出来る展開になります。
金満で謙虚な壺の制約などで「どちらか片方のプレイヤーが」ドロー出来ない状態だと効果の発動そのものが出来ないことに注意しましょう。
相手スタンバイフェイズに起動してハールの効果でハンデスすることも出来ますが、以下のような欠点があるため今回の記事では盤面に残っても妨害として扱いません。
1.相手がサーチ、ドロー効果を使えばどの道ハールの効果は起動する
2.速攻魔法などをチェーンされるとオルムガンドのエクシーズ素材を発動した速攻魔法で賄われてしまうため、相手に1枚ドローを献上することになる
レベル9モンスター×2で出せるランク9エクシーズモンスターで、場、手札、墓地、デッキトップの内1種類を選んで発動し、カードを1枚選んで(手札はランダムに選ぶ)除外する効果を持っています。主な役割は1ハンデスで、盤面に残っても妨害にはなりませんが、出してハンデスした時点で1妨害分の役割を果たしていると言えます。
レベル9モンスター×2で出せるランク9エクシーズモンスターです
。自分のターンに発動したカードと同じ種類のカードを墓地からエクシーズ素材に追加する効果と、相手ターンに発動したカードと同じ種類のカードをエクシーズ素材から取り除いて発動したカードを無効にする効果を持っています。
一応魔法、罠、モンスター効果全てに対応していますが、効果の発動のためには同じ種類のエクシーズ素材を取り除く必要があるため、モンスター以外は安定して無効化できません。
また効果の性質上自分のターンには無効効果が使えないため、展開保護としては使えないので注意が必要です。
No.モンスターでない同じランクのモンスター2体で出せるエクシーズモンスターです。先述したオルムガンドとプラズニルという盤面に残っても妨害にならないランク9を素材に召喚します。未来皇自体は妨害能力を持ちませんが、妨害能力を持った更なるモンスターの召喚に繋がります。
No.モンスターでない同じランクのモンスター3体か、未来皇に重ねて出せるエクシーズモンスターです。戦闘、効果で破壊されない効果と、相手のモンスター効果の発動を無効にし、それが場のモンスターならコントロールを奪う効果を持っています。
王ではよくある話ですが、コントロールを奪う際に場が埋まっている場合、そのモンスターは破壊されます(ルールによって破壊されるため破壊耐性では防げません)。当然1妨害です
場の植物モンスターをリリースすることでデッキから植物族モンスターを特殊召喚することが出来ます。前述したマルデルは植物族なので、このカードから特殊召喚することが出来ます。
自身をリリースすることでフィールド魔法をサーチすることが出来ます。つまり召喚権を消費して舞台をサーチするカードです。
デッキからモンスターを墓地に送る汎用カードです。展開ルートにはわざわざ記載しませんが、素引きのヴァラはこのカードで代用することが出来ます。
手札からレベル9モンスターを特殊召喚する効果と、場のレベル9モンスターを対象にし、属性と種族が異なるレベル9モンスター2体をデッキから特殊召喚する効果を持っていますこの効果でデッキから特殊召喚したモンスターは攻撃できず、ターン終了時に破壊される点には注意が必要です参照するのは「対象にしたモンスターの属性と種族」と「特殊召喚するモンスターの属性と種族」であり、特殊召喚する2体は同じ属性、種族でも大丈夫です
EXデッキからルーンモンスターをEXモンスターゾーンに特殊召喚する共通効果と、汎用的な固有効果を持っています。展開で使用するのは共通効果なため、どのカードを使用しても構いません。
また、ルーン魔法には固有効果として妨害、除去効果を持っているカードが複数存在します。そのため、展開に使用せず余った場合でも1妨害として機能します。
ただし発動すると次のバトルフェイズをスキップしなくてはならないため注意が必要です。
レベル9、光属性、獣族のルーンモンスターです。ルーン魔法から出せるレベル9として展開に活用します。
②1枚初動1妨害ルート
外部ギミックを用いないジェネレイドの1枚初動は基本的に1妨害にしかなりません。ただし王の舞台が構えられれば毎ターン継続的に妨害を供給することが出来るため、可能な限りは舞台を出せるようにするのが良いです。
ロプトル1枚初動
基本展開。ロンファでも同じ動きが可能です。
ドロール&ロックバードでサーチが封じられている場合などに。
4-Aを選ぶか4-Bを選ぶかは構築と状況に合わせましょう。
増殖するGケア、かつ何らかの理由で舞台を構えられない場合にどうぞ。
ロプトル召喚前に増殖するGを使われていた場合は、相手ターンにロプトルの効果を使うことで0枚ドローに抑えることが出来ます。
探査車1枚初動
妨害数はロプトル初動、ロンファ初動と同等ですが、盤面にモンスターが残らないため発展性がなく、組み合わせで妨害が伸びづらいです。フィールド魔法が即座にアドバンテージに繋がるテーマ(クシャトリラなど)と組み合わせる場合に、両方にアクセス出来る橋渡し的なカードとして使います。
③2枚初動ルート
基本的に2枚初動時は2妨害を構えることになります。
妨害数は多くないですが、万能無効や対象を取らないX素材化など質の高い妨害が多いので見た目よりは強力です。
ここでは同じ最終盤面に辿り着く初動パターンが複数あるため、最終盤面ベースで解説します。
舞台+レイヴァーテイン ルート
最終盤面が、レイヴァーテイン(任意の他ランク9でも可)、舞台になります。
ジェネレイドの2枚初動の基本ルートです。
初動パターンは以下の3通りで、基本的にはロプトル、マルデル、ヴァラの内2種類が揃うことで展開可能です。
①ロプトル+マルデル
②ヴァラ+マルデル
③ロプトル+ヴァラ
全て最終盤面がレイヴァーテイン+舞台になります。
また、ルーン魔法の制約はかかりますが、ロプトルorロンファ+ルーン魔法でも以下の手順で同様の盤面が構築可能です。
またルーン魔法が絡まない後手の場合は、レイヴァーテイン+舞台の盤面から以下のような捲り展開が可能です。
攻撃力2500(相手モンスターの攻守を1000下げる効果持ち)の攻撃、盤面2枚吸収、攻撃力3000の攻撃で盤面を4枚処理したのち、4素材アーゼウスを含めた3種の妨害を構えることが出来ます。
レイヴァーテイン→オルムガンド→4素材アーゼウスの動きは後攻でとても強力なので覚えておくと良いでしょう。
他の展開ルートでも同様の後攻展開は可能ですが、基本的にやることは全て同じため以降の説明は基本的に割愛します。
また、先攻展開で出すカードではないので今回は紹介していませんが、4素材アーゼウスを出して盤面を全処理するだけならばレイヴァーテインの代わりに無限起動アースシェイカーでも可能です。(戦闘破壊時効果でエクシーズ素材を増やすことが出来る)。オルムガンドから4素材アーゼウスを構える場合相手に1枚ドローさせてしまうという問題があるので、どのみちアーゼウスで全処理する場合はアースシェイカーがお得です。
レイヴァーテイン+その他王 ルート
最終盤面がレイヴァーテイン、その他王(展開ルートにより変化)になります。舞台を構えないで2妨害を作るルートです。
基本的に舞台+レイヴァーテインが構えられない初動パターンから展開します。舞台が構えられないため後続が残りにくい欠点がありますが、無理に舞台を構えても1妨害では止めきれずに舞台を破壊されても意味がないので使用頻度はそれなりに高いです。
墓穴の指名者でレイヴァーテインを除外されると0妨害になる欠点があります。また、ロプトルからハールやウートガルザを出した場合、妨害使用後に盤面が空になり墓地リソースしか残らないです。
ヘルを採用している場合はヴァラを経由することで2妨害後でも場にモンスターを残すことが可能で、何を残すかはリリースコストによって選択可能です。また、ヘルをレイヴァーテインに墓穴を撃たれた場合のケアとして使うことも出来ます。
墓地に妨害持ちジェネレイドを落せる場合、相手ターンにロプトルからヴァラを経由して蘇生させることで2妨害後でも場にモンスターを残すことが可能です。また、この展開では蘇生したいモンスターがレイヴァーテインのエクシーズ素材にならないため、レイヴァーテインの効果を使う前にハールを出すことが出来ます。妨害持ちジェネレイドの代わりにヘルを使う場合、ロプトル+ロンファ(ヘル採用あり)ルートと合流することが出来ます。
ロンファ初動の場合、墓地にロプトルがいないため妨害後に盤面が空になることを回避できません。
基本的に舞台サーチが優先されますが、ドロバを撃たれているなどやむを得ない場合はこちらの展開を使用します。
舞台+ロプトル初動 ルート
1枚で1妨害になるカード2枚の組み合わせでシンプルに2妨害です。
一見選択肢がないように見えますが、少しの展開でケアできる誘発が変わってくるので、ある程度パターンを覚えておくのが良いです。
最も基本の展開です。
自分のターンに動かないことでヴェーラーをケア出来ます。
ロプトルを相手ターンに残すことで自分ターン→相手ターンと連続でうららを撃たれる可能性をケア出来ます。
蘇生を絡めないことで屋敷わらしとDDクロウをケア出来ます。
相手ターンにGを撃たれた場合相手にカードを3枚引かせてしまう他、速攻魔法などで舞台を除去された場合ニードヘッグを採用していない限り0妨害になるデメリットがあります。
ヴァラを出せるので次のターンにヴァラの墓地効果が使えます。また盤面にロプトル+ヴァラを構えることで、相手ターンの舞台除去をケア出来ます。
盤面にモンスターを並べておくことで相手ターンのニビルをケア出来ます。
増Gを、見てから後述する舞台+ハールルートに切り替えることでケア出来ます。
うららを2枚持たれていた場合0妨害になるほか、墓地メタの影響を受けるリスクがあります。
舞台+ロプトル+ヴァラルートの増Gケアパターンです。
増Gの効果で1枚ドローされてしまいますが、セルフハンデス効果が起動するため差し引きで相手の手札が1枚減ります。
相手に追加でドローされてしまいますが、舞台の効果を起動して王を1体追加することも可能です。(ハールとウートガルザしか妨害持ちジェネレイドを採用していない場合は妨害が増えないので非推奨)
相手ターンに舞台を除去、妨害された場合妨害が残せないデメリットがあります。
ハンデス絡みルート
ジェネレイドにおいて貴重な初動枚数<妨害数となる展開ルートです。
1ハンデスを1妨害とした時に3妨害ですが、オルムガンドのドロー効果が絡むため相手に手札交換を許している点には注意が必要です。
レイヴァーテイン ルート
2枚初動で1妨害にしかならない下振れルートです。
④3枚初動ルート
舞台 + レイヴァーテイン +王ルート(汎用)
基本の3枚初動3妨害です。
基本の展開です。
王の舞台をマルデルのサーチ後使っていますが、最初から持っているなら先に発動してよいです。
これも基本の展開です。
先に書いた展開では特定カード3種類のうち2種類+下級初動が条件でしたが、特定カード3種類が3種類揃っても3妨害展開になれます。
ルーンが絡んだ場合の基本の展開です。
ルーン魔法の妨害と余ったヴァラをレイヴァーテインに変換する形になります。
あとからルーン魔法を発動していく展開ルートは相手のGを見てから止まれる(温存したルーン魔法がそのまま妨害になる)ため誘発受けが良いです。
ロプトル+舞台初動(誘発考慮)ルートから動いて妨害を見てからこちらに切り替えられるのも長所です。
舞台 + レイヴァーテイン + 王ルート(誘発考慮)
ヴァラやマルデルに無限泡影などを使われた場合、ロプトルの効果でリリースして別の王に変換することで回避出来ます。増Gを撃たれた場合でも、チェーンしてハールを特殊召喚することで3枚ドロー1ハンデスになるので、相手の手札枚数増加を1枚に抑えることが出来ます。
マルデルの代わりにハール等妨害持ちジェネレイドを持っていた場合はロプトルからマルデルを出す必要があるため無限泡影を受ける可能性があります。
同様にロプトル+ヴァラ+ヘルの場合もマルデルのサーチ効果発動までロプトルを温存できませんが、マルデルへの無限泡影をヘルの効果で回避することが出来ます。
基本的にロプトル+ヴァラ+王の場合はロプトルを先出ししてロプトル効果を温存することを意識すれば問題ありません。
ハンデス絡みルート
ジェネレイドにおいて貴重な初動枚数<妨害数となる展開ルートです。
ハンデスを1妨害と換算した時に、3枚初動から4妨害が成立します。
舞台 + レイヴァーテイン + 王ルートにおける王がハールの場合に成立します。
盤面上の妨害数は減っていることに注意しましょう。
盤上の妨害を減らさずに1ハンデスが可能です。オルムガンドの効果を使う展開全般に言えることですが、相手の手札枚数は減っているもののオルムガンドで1ドローさせている=解決札を引く確率そのものは上がっている点には注意しましょう。
マルデルを全て引いてしまったルート
デッキからマルデルを出したいのに素引きしてしまって出せないケースです。妥協展開になります。オルムガンドの効果で相手に1度カードを引かせてしまう欠点があるため、それが嫌な場合は2枚初動と同じ展開を選ぶ必要があります。
ハンデス込みでギリギリ3妨害の展開です。ハンデスは1枚だけだと効果が薄く、この段階だとオルムガンドで相手に手札交換を許すのが厳しいため、どちらかと言えば非推奨です。ただし、レイヴァーテインによる盤面除去が可能な場合は1ハンデスと未来龍皇がオマケで付くことになるため優先度が高いと思います。
ヘルの効果で墓地のロプトルを蘇生すれば任意の妨害持ち王に繋げられるため、これも3妨害です。
手札5枚に対する1ハンデスは期待値が低いので、こちらを選択するのも良いと思います。
⑤胎導展開ルート
星遺物の胎導が絡む展開ルート。
ヴァラの効果すら用いずにレベル9モンスター3体が盤面に並ぶため、他の展開ルートとは隔絶した制圧力を誇ります。
胎導で任意のレベル9を2体持ってくる都合上自由度が高いため、ここからは胎導を発動後の盤面をスタートとして記載します。
舞台 +ハール + マルデル + ヴァラ(効果未使用)初動
(ロンファ or ロプトル)+ 胎導で成立する基本の二枚初動です。
アドバンテージにはならないですが、ヴァラ+任意の王カード+胎導の3枚初動でも同じ展開になります。
2枚初動で3ハンデス、1モンスター効果無効、1万能無効を構える展開です。特に理由がなければこの展開で良いと思います。
ハールのセルフハンデス効果はモンスター限定なので稀に不発するリスクがあります。
手札に王カードかルーン魔法が余っている場合、ヴァラを蘇生させてヘルの代わりにエクシーズ素材にすることで、ヘルを場に残して6妨害に増やしつつ王への墓穴をケアすることが出来ます。
特にルーン魔法の場合、オルムガンドの効果にチェーンすることで、発動したルーン魔法をそのままオルムガンドのエクシーズ素材にすることが出来るため手札1枚分得になります。
ヘル不採用の場合は3ハンデスルートが使えないのでこちらを使うことになります。初動にロプトルを使っている場合は最初にヴァラの効果でロプトルを蘇生し、舞台から適当な星9ジェネレイドを出してハールと合わせてエクシーズしましょう。先に紹介した展開と比較して、1ハンデスの代わりにロプトルの1妨害が増えているので妨害数そのものは変わりません
これによりウートガルザによるフリーチェーン除外やニードヘッグによる特殊召喚無効が可能になりますが、ハールとウートガルザの効果を両方使用すると場にジェネレイドが1体しか残らないことに注意が必要です。
後手のワンキル展開例です。相手の盤面を3枚除去したうえでライフを削り切ることが出来ます。手札誘発等で倒しきれなかった場合でもハール、舞台、未来龍皇orアーゼウスが残るため手堅いです。
もちろんEXデッキの構成次第で違う展開ルートを選ぶことも出来ます。
基本的にヘル採用ありの劣化版です。
任意のレベル9 + ヘル + ヴァラ(効果未使用)初動
金満で謙虚な壺の制約やドロール&ロックバードの影響でドローが出来ないパターン、相手にドローをさせたくないパターンに使用します。
また、光属性レベル9(スレイプニルなど)+胎導初動など、マルデルを場に出せない=舞台を置けない場合もオルムガンドのドロー効果を使いたくないため、こちらを使います。
また後攻で相手の盤面に大量にカードがある場合オルムガンドやハールのセルフハンデス効果が有効に働かないため捲りとしてこちらを使用するケースがあります。
もちろんですが、可能ならば任意のレベル9としてマルデルを出して舞台を構えるのが好ましいです。
2枚初動で3妨害展開です。
ルーン魔法+胎導初動の主力展開です。
金満で謙虚な壺などでドローが出来ないだけなら、なるべくマルデルを足して4妨害にするのが基本です。
妨害数も少なく基本的に妥協展開になります。
後手用の展開です。ドローやサーチに制限が合っても使えるのが便利です。2回のレイヴァーテインはオルムガンド+プラズニルやプラズニル×2にも変更可能で、その場合はプラズニル1体につき1枚手札や盤面、墓地を除外できます。またプラズニルで動く場合でも、未来龍皇から重ねれば4素材アーゼウスを作ることが出来ます。
ルーン魔法の制約がある場合はバトルフェイズそのものが行えないことに注意しましょう。
舞台 + ハール + マルデル + ヴァラ (効果未使用) +任意の王カード初動
基本の胎導展開に加えて、手札コストとなる任意の王カードが手札にある場合の展開です。
3枚初動ではありますが、手札に王が余ることは珍しくないため使用頻度はそこそこ高いです。
通常の胎導展開にヘルを追加して6妨害です。ヘルからはロプトルを蘇生して、ウートガルザ等をリクルートすることで妨害とします。
ヘルがいることで相手ターンの墓穴の指名者をある程度ケアすることが出来ます。
通常の胎導展開(ヘルなし)に手札の王カードを追加してロプトルをレイヴァーテインに変更する展開です。
妨害数は5から増えていませんが妨害の質が上がり、妨害コストが減ることで返しのターンの盤面量が増えています。
ただし手札に余った王カードは不要札ではなく、次のターンの展開リソースとして使えることには注意が必要です。
ヘル不採用、かつロプトルの効果未使用の場合の展開です。
へルを使用した場合と同様に6妨害展開ですが、胎導を使うためにロプトルの効果を使えないため条件が厳しいです。
ハイペリュトンを絡める展開です。
5妨害ですが、ハール以外に魔法を防ぐ手段が用意出来るため三戦などの捲り札に強くなります。
舞台 + ハール + マルデル + ヴァラ (効果未使用) +ルーン魔法初動
基本の胎導展開に加えて、手札にルーン魔法カードがある場合の展開です。
通常の胎導展開にヘルを追加して6妨害です。
ルーン魔法の制約がかかりますが、オルムガンドの素材にセットするカードを発動したルーン魔法で賄えるため通常の5妨害展開と比較して消費は増えません。
おわりに
長くなりましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございます。
流石に全てを網羅は出来ませんが、主なパターンは大体紹介できたかと思います。ジェネレイドは基礎的な展開ルートについての文献が殆どなかったので、この機会にまとめられて良かったです。
書き忘れや新たな気づきがあれば追記したいと思うので、何か気付いた方がいらっしゃれば動画やSNSにて教えて頂けると嬉しいです。
更新履歴
・2024/03/01
公開
・2024/04/28
ルーン魔法を絡めた展開ルートを追加
胎導展開にて、手札コスト用の王カードを持っている場合のルートを追加