ガワコスレイヤーの端くれによるダンボリアン体験記(1)決意編

はじめに

 青森で開催されている段ボール工作の祭典・ダンボリアンが年に一度の恒例行事となり、回を増すごとにコスプレイヤーだけでなく非オタク層でも話題になっている。
 ガワコスレイヤーの端くれである私は興味を持ったものの、なかなか手を出せずにいたが、この度参加することにした。その顛末をこれから記載していくことにする。(おそらく第13章ぐらいまで続く予定。) 

筆者の経歴

 ここで私がどういう属性かを示すために、経歴を記載しておく。

  • 1984年 宇宙刑事シャイダーがきっかけで特撮にハマる

  • 1991年 鳥人戦隊ジェットマンで特撮オタクの完成形となり今に至る

  • 2003年 トランペット教室の発表会でアバレブラックのジャケットを着用し、着ただけレイヤーとしてコスプレデビュー

  • 2010年 着ただけレイヤーとして茨城空港のコスプレイベントに参加するも、ガワコスレイヤーのレベルが高すぎたことをきっかけに、コスプレ造形教室へ通い始める

  • 2016年 型紙設計が難しすぎて全然作品ができなかったが、空前のレッドマンブームを機にレッドマンのマスクとベルトと武器を作り(他は既製品を使い)、冬コミにてガワコスレイヤーとしてデビュー (夏コミにも参加したが熱中症になりかけて断念)

  • 2017年 ビーロボカブタックに登場するコブランダーのガワコスを製作し 冬コミで披露。(ホテルで徹夜で作ったためその後の正月では高熱を出す)

  • 2018年 ルパンレンジャーVSパトレンジャーのパトレンU号を製作し、8割の完成度で披露。

  • 2019年 アイドルマスターミリオンライブにハマり田中琴葉Pになったことをきっかけに、一週間でプロデューサーヘッドを作り夏コミで披露。

 で、リュウソウジャーのガイソーグを作ろうとしたがいろいろあって結局やめたり、ゴセイジャーのゴセイナイトを作ろうとしたがコロナ禍でコスプレイベントが中止になったためやめたり、ゼンカイジャーのゼンカイブルーンを作ろうとしてウレタンまでは切ったがそこから先は全然やっていなかったりと、全く作れない状況が2年ほど続いていた。

 そもそも私自身、ガワコスだけでなく楽器類もやったり絵を描いたりプラモ作ったりゲームしたり運動したり特撮作品を観賞したりといろいろなことに手を出しているため、ガワコスはそこそこ作れるけどガワコスをメインにやってらしてる方々に比べたら完成度は全然及ばないという、いわばガワコスレイヤーの端くれ状態だった。なお、コスプレの披露場所についてはコミケとニコニコ超会議が中心であり、後者では基本的にガワコス着た状態でトランペット吹いたり竹書房を壊したりしていた。

 あと本業については情報系技術について研究している一方、ガワコスに必要な構造力学や化学についてはほとんど無知な状態である。

出たいという意欲と出られるかという現実

 で、コミケがもうすぐであるものの、規模縮小でおそらく鬼滅やウマが中心で私の好きな特撮系のコスをやったところで浮くことは目に見えていた。また超会議もかなり先の話である。何かコスプレイベント出たいよなー、でも東京はまだちょっと厳しいよなー、と思っていた。
 そこに段ボール造形の祭典であるダンボリアンの告知が飛んできた。東京ではなく青森開催なのでどうしようかと悩んでいたら、
 開催日が私の誕生日である11月28日だった
ので、これを機にダンボリアンに参加してみたいと思った。そもそも私は自分の誕生日をアピールして「どんだけ自分大好き人間なんだよ」と思われたくないがために誕生日をアピールすることがなかった。しかし、ちょうどキリのいい年齢だったので、10年に1回ぐらい誕生日をアピールしてもバチは当たらないだろう、と思い、参加する方向で考えてみた。
 しかし、参加するにあたり課題が2点存在する。

  1. 無理のない旅行計画で行けるかどうか

  2. 2ヶ月前から準備して間に合うかどうか

  1. については茨城から青森へ行くとなると、6パターンの方法が存在する。(1) 特急電車でいわきと仙台を経由する
    (2) 鈍行電車で小山まで行き、特急電車で小山から福島と仙台を経由する
    (3) 特急電車で東京まで行き、羽田空港から青森行飛行機を使う
    (4) 特急電車で東京まで行き、青森行き夜行バスを使う
    (5) 特急電車で東京と仙台を経由する
    (6) 茨城ー新千歳ー青森間を飛行機で移動する

     (1)と(2)については片道6時間もかかり、この歳だとさすがに辛いのでやめた。4年前に長野でアニソン合宿セッションがあり、バスで片道6時間移動したが、正直な話疲れてしまった。電車はバスに比べて自由が利くといえば利くが、6時間は結構きついと思い敬遠した。
     (3)と(4)と(5)についてはコロナがだいぶ落ち着いたとはいえ東京は人口が多いので、よほどの用事を除いて経由したくなかった。
     (6)についても飛行機2便乗り継ぎでお金かかりそう…と思っていた矢先、新千歳-青森を往復できるマイレージがたまっていたので、新千歳-青森間で特典航空券を使うこととし、新千歳を経由して茨城と青森を往復することとした。
     とはいえ、行きは新千歳での乗り継ぎに問題なかったが、帰りは乗り継ぎを1日でやろうとすると40分しか時間がなかった。そのため、帰りは新千歳で一泊して次の日に帰ることにした。

     でもって2.の「2ヶ月前から準備して間に合うかどうか」についてだが、まずはCG作成作業に着手してみて、作業が申込期限に間に合うかどうかで参加を決めることとした。
     ネタを何にするかについてだが、
    ・戦隊の箱ロボを一回作ってみたかった
    ・10歳の誕生日(開催日の40年前)にサンバルカンが放送されていた
    サンバルカンロボのガワコスをなさっている方が今のところネット上で見当たらなかった
     という理由で、サンバルカンロボにした。

終わりに

 まずはダンボリアンになぜ参加したかということについて書いてみた。次回はCG作成作業について記載することとする。

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