【ネタバレあり】8/13ニチアサ感想

はじめに

 今週も関西地方のニチアサ(ひろがるスカイ!プリキュアと仮面ライダーギーツと王様戦隊キングオージャー)が高校野球でお休みのため、ネタバレ感想を書きたいと思います。

ネタバレ隠し:高校野球を地上波でやる必然性

 前回の書き込み

 で、ニチアサや高校野球を地上波でやる必然性があるかどうか問題提起をしましたので、まずは高校野球を地上波でやる必然性があるかについて、自分の意見をつらつらと書きたいと思います。
 なぜ朝日放送が高校野球を中継しているかというと、高校野球の主催が朝日新聞社であり、朝日放送は朝日新聞社が主導で開局した放送局だからだと考えています:

https://kotobank.jp/word/%E6%9C%9D%E6%97%A5%E6%94%BE%E9%80%81-25094

 正直な話、個人的には高校野球をBS朝日とかで中継放送してほしいとは思っていますが、テレビ朝日系列局やBS朝日は朝日放送よりも朝日新聞社との関係が薄いため、高校野球中継をやっていないのではないかと考えます。
 そんなわけで朝日放送で高校野球を中継するのはやむなしとしても、せめてサンデーLIVEの放送時間帯枠をニチアサに割り当てて、関西地方だけ早めに放送してほしいと思っています。毎年毎年地域格差を気にするのも本当に面倒だと思いますし。

ネタバレあり感想

ひろがるスカイ!プリキュア第28話

 「あげはのアゲアゲファッションショー」はあげはさん主役回。あげはの姉二人が初登場するわけですが…
 あげはの両親が別居(名言はしなかったけど苗字が違うから実質的に離婚?)していたため姉二人とも離れ離れになっていた
 という激重設定だけで脳内オーバーフローでした。
 あげはが最強の保育士をめざした理由が、父や姉と離れ離れになり母親も働きに行ってて寂しい思いをしたので、自分と同じ境遇の子を救いたいからだと考えると非常に心に刺さるものがあります。
 後でネット見て知りましたが、そんな境遇の中でようやくましろという親友を見つけたものの、ましろが引っ越してしまい追いかけられなかったためプチ家出したという話もあり、重いなあと思いました。
 あげはの「アゲアゲ!」って言葉も、ややもすると暗い気持ちになる自分を奮起させようと頑張ってるためのものであり、だからこそ無理をもしてしまうのかもしれません。
 あと関西地方が放送休止であるにも関わらずエンディングで元祖のキュアブラック持ってくるとかぶっちゃけありえなーいと思いました。もちろん悪い意味で。

仮面ライダーギーツ第47話

 「創世Ⅸ:ホンモノの仮面ライダー」は景和とケケラの決着回。
 ケケラは「仮面ライダーとはこうあるべき」という固定観念が強すぎて厄介行為に走るという典型的老害(あまりこういう言葉使いたくないですが)だと思っています。ケケラの推しというか公式である桜井景和が新しい仮面ライダー像を戦いにより提示したことにより、ケケラが新しい仮面ライダーを認めて喜びながら消滅するわけですが・・・
 ケケラの最期ってオタクとしての成長を象徴しているんじゃね?
と思うと切なくなるものがありました。
 自分自身もスカイライダーぐらいから仮面ライダーに触れてきて、仮面ライダーBLACK RXが出てきたころに「仮面ライダーはライダーキックでとどめをさすべきで、剣(杖)でとどめを刺すなんてありえねえ(実際には以前にスーパー1が剣でラスボス倒してますが)」とか思っていたクチで。
 しかしその後ネットやパソコン通信などでいろんな人々の意見を聞いて、「こういう仮面ライダーもアリなんだなあ」と思うようになり、それ以降はデンセンマンが来ようがバイクに乗らないライダーが来ようが、おおよそは何でも受け入れられるようになりました。(ただ怪人作る費用削減だけのためにやたらと悪の仮面ライダーを増産する事はあまり好きではありませんが。)
 景和VSケケラってぱっと見だと聖闘士星矢の氷河VSカミュのような師弟対決感があるとは思いますが、ケケラという師匠的な立場が弟子に教えられるという構図も非常に興味深かったです。
 あと五十鈴大智おいしすぎだろと思いました。仮面ライダーではなくジャマトであることを最大限に利用するとか、敵に回したら大したことないけど味方に回すと百人力という珍しいキャラだと思います。

王様戦隊キングオージャー第24話

 「狭間の王vs奈落の王」ですが・・・終戦記念日の週に「歴史を疑う」というテーマを持ってくるとかいくら何でも尖りすぎだろスーパー戦隊シリーズ!!!って思いました。
 太平洋戦争が終わって78年経った現在、いくら少子高齢化が進んだとしてもさすがに戦争体験を知る世代が少なくなってきています。さらに教育上という建前で、はだしのゲンが学校図書館から消える(、未確認ですが原爆資料館からグロテスクな展示が消える)など、戦争の恐ろしさやおぞましさを肌で体感できる機会が減っていきました。

https://timesteps.net/archives/5084631.html

 また、最近では戦争体験が口伝により高齢者から語られる終戦特集番組を見かけるようになりましたが、若い世代からすれば「人の記憶は朧気だから記録に残されていないものはあてにならない」とみなす風潮が強まってきており、戦争のおぞましさがなかなか受け入れられない感があります。(実際にはトラウマになるレベルの戦争体験なんて特撮の知識と違ってそう簡単に朧気になるわけがなく、忘れるとしても完全に忘れるんじゃないかと思っていますが。)
 一番恐ろしいと思ったのはニュース番組で(やらせかもしれませんが)太平洋戦争でアメリカが日本の味方だと答えた若い世代がいたことで。たとえやらせだとしても番組の放送内容として許可される倫理観になったことに衝撃を覚えました。
 
 今回のキングオージャーでは語り部である高齢者の記憶が朧気というわけではなく、ジェラミーの語り部としての説明不足ということで話が進んでいますが、デズナラク8世やギラたちが明らかに戦争を知らない世代の孫世代を想定しているんじゃないかとも思えました。

 この「歴史を疑う」という問題は、現実世界においてもキングオージャー世界においても解決策がなさそうなだけに、非常に重いと思いました。

 他はシュゴッダム国で夏祭りやったり、エクストリームキングオージャーが釣りしたりと比較的明るい作風でしたが、そのぐらい明るくしないとつり合いが取れないほど重い内容だったと思います。

 で、来週は20体合体ロボ登場!・・・って高校野球で関西地方休止の時期にこんな重要回やるなんてぶっちゃけありえなーいと思いました。

終わりに

 今回はあげはの行動原理、ケケラのオタクとしての成長、キングオージャーの「歴史を疑う」というテーマと、3作品とも含蓄のある内容だったと思います。                                      


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