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ポスティングの辞めどき

会社で副業が解禁になってからかれこれ3年以上経ちます。解禁される前は「会社が認めてくれたら絶対にやるんだけど」と言ってた人がたくさんいたのに、いざ解禁されてもそれほど副業を始める人は少なくて、ただそれでも数名はやっているよという人もいて、副業を始めた者同士で情報交換することはしばしばありました。

しかし、解禁されて3年あまり経った今、周りで副業している人の話は全くといっていいほど聞かなくなりました。コロナが5類になってから、職場の繁忙度合いが一気にコロナ前に取り戻され、休日の外出制限は無くなり、給与の減額が解除されて元の水準に戻ったこともあり、副業を継続する必要性がなくなったのかなと思います。また、他の楽しい話題にすり替えられてしまい、あまり副業を話題にする人が減ったせいもあるかもしれません。

たまに職場で副業の話になると、

「え〜、まだやってんの」
「仕事以外で働くなんて絶対無理」
「いつやってるんですか?」
「休む暇ないじゃん」
「俺だったら体がもたない」
「すご〜い」
……etc.

周りから見ると本業の合間で過酷にやっているようなイメージに思われているようです。

ただ実際のところ、確かに体は使いますし多少の時間調整はしなくてはならないのですが、そんなに無茶苦茶なスケジュールにはならずに取り組めています。

休みの日にゆっくり寝ていたいところを少し早めに起きてみたり、趣味や外出に費やす時間を少しだけ副業に充ててみたり、家でダラダラする時間にちょこっと出かけていったり。

誰でも平等に与えられた24時間しかありませんから、その中で副業の枠を無理しない範囲で捻出しているだけであって、実際には働き詰めでもなんでもないんですよね。気分転換の趣味も兼ねていますから、心の負担だってほとんどありません。

それでも傍から見るとすごく頑張っているように見られてしまっているようです。

これだけ長く続けられているのは、業務委託で契約するポスティングという副業だからともいえます。何せ時間が自由。自分ができる時に働けるというのがとても都合が良いです。

私の本業はかなり変則的な超不規則勤務。次月のシフトがはっきりするのは前月末。他に副業をやっていた人の話だと予定が立てられないので、先方の締め切りまでに、入れるシフトを決められないというのです。逆に前もって副業で働く日を決めて有給希望を入れて本業が休めるようにしなければなかなか働けないとのことでした。そして雇用されるアルバイトのような働き方なので、本業との時間数の絡みなど法律上の問題もクリアしなければなりません。業務委託で働くポスティングの場合は雇用されているわけではないので、この辺も全く関係ありません。

それからひとことでポスティングといっても、やはり自分の住んでいる場所の環境はとても大きいです。ポスティングに向いている住宅密集地域。

住宅が少ない地域だと、同じ時間かけても当然配れる量が少ないので、稼げる額も少なくなります。時間ばかりかかって実入りが少なければ、やはりなかなか続けられませんよね。その点でも住宅密集地域でポスティングできるというのは継続できる要因のひとつであることに間違いないです。たまに過疎エリアがあって、のどかな場所でのんびりと配れる、そのバランスもちょうどよいです。

というわけで、こんなに都合良い働き方ができるので辞める理由が見当たらないんです。体調を崩したり、相手方から契約解除の話を持ちかけられない限りは、細々と続けていようかなと思います。そして会社からもうダメといわれたら辞めるしかないので、しっかりルールを守って本業への影響がないように継続することが大切だと思っています。

まだ当分の間は「辞める」という選択肢自体どこにも現れなそうです。