有馬記念

【結論】
13タイトルホルダーと16ディープボンドが来てくれたら非常にうれしいです。10ジャスティンパレスも助かります。9イクイノックスは普通に来そうですが全然来てもよいです。5ジェラルディーナはないです。てかやめてください。



競馬ファンの大みそか、今年はジングルベルの鐘と共にやってきました。今年は誰が、どんなドラマを運んでくれるでしょうか。年の瀬の風物詩・有馬記念を考えていきたいと思います。

いつものようにまずは前提条件の整理から。
【有馬記念】
・中山2500m
・年末の総決算レース
・古馬混合戦
・出走馬はファン投票によって決まる
やはりファン投票で出走馬が決まるということもあって出走馬の質もさることながらファンの注目度も尋常ではないことが特異な状況を生みます。つまり、普段競馬に関わらないような方々も馬券を買うので、その分オッズの歪みが発生します。これらの歪みは主に単勝オッズに反映されることもあり、そこに着目した判断はやや危険と言えます。また、オッズの歪みがどの方向に発生するかというと、より人気・実績があるような馬がより評価を受けます。なので、潜在的な実績があったり実績はあるもののあまり派手ではないような馬は要注目です。ただ逆に言うと、それらの馬の人気は単勝オッズに吸収されるため、そこで人気のない馬が他の馬券方法でより買われているという可能性もあり、そこはオッズを注視する必要があります。

レースが行われるコース形態についてですが、中山2500mは非常にトリッキーなコースであることは否定できません。コーナーを6回回るため内枠の馬が外枠よりも経済的なコースを通れますし、その分有利に働きます。過去の結果を見ても人気がない馬が来ているときは内目の枠で前に行く馬かつ前に有利な展開が発生するときです。他の東京などで行われる中距離レースと違い、より展開が重要になるコース形態であることは考慮に入れるべきでしょう。

開催コースの特異なポイントを踏まえて、ここから出走馬の推し・推せないポイントを考えていく前に、展開についての予想をしていきたいと思います。
今回やはり鍵を握るのはタイトルホルダーのペース配分とイクイノックスの位置取りでしょう。タイトルホルダーが先頭を切るのはどのシナリオでもほぼ間違いないでしょう。仮にハナを叩けなかったとしても、後方にいる有力馬との比較で最後の脚では見劣る面があることを考えるとある程度のペースを刻むと予想できます。本当に仮にそれがなくてもディープボンド川田ジョッキーが積極的にちょっかいをかけるでしょうから、基本的に超スローペースにはならなさそうという予想です。それを踏まえてルメールジョッキーがどう動くかということを考えると、高い確率で自身の競馬に徹するのではないでしょうか。皐月賞でも大外枠から前半から出していった結果馬自身が集中力を欠いて最後は甘くなりましたし、天皇賞であのパフォーマンスを見せた2000mであの結果だったということは、いくらかの割引が必要でしょう。それがわかっているからこそ自身の競馬に徹するだろうという予想です。ただシナリオとして先行する可能性もわずかながらあります。春から折り合いに進展がみられる可能性もありますし、ルメールジョッキーは大舞台でこそ攻めた騎乗をできるジョッキーです。そうなった場合は、積極的に前めの馬に絡んだ結果としてそれよりも後ろの位置の馬が馬券に絡むシナリオも想定するべきでしょう。ただ、基本的な結論としては全体的に流れつつも後半も厳しい流れになる、実力が顕著に出るようなレースになるのではないでしょうか。



以上を踏まえて、出走馬全頭に関して考えていきたいと思います。

1アカイイト
・前走は復活を印象付ける4着だが道悪と展開の恩恵あり
・去年勢いづいたところで望むも7着
・内枠だが後ろから行く馬で展開面の恩恵があるか。。。

2イズジョーノキセキ
・前走は道枠の影響をもろに受ける敗北
・全前走はソダシを退ける勝利だが距離が不安か
・内枠の岩田パパほど怖いものはない。展開次第で着に食い込む可能性はあり。
・低確率シナリオで出入りが激しいレースを内々でっていう展開待ち

3ボルドグフーシュ
・前走レコード決着を2着
・上昇著しい3歳馬
・福永騎手最後の有馬記念で初めての戴冠となればドラマ
・本質的にはステイヤーの馬で長く脚を使いたいタイプで、展開も向かない可能性が高い
・そのため絶好の内枠を引いたことが逆に自身のメリットを減じる可能性も
・諸々のドラマ性を加味された人気先行の感も

4アリストテレス
・がんばってほしいけど、、近走はさすがに評価が難しい。。。
・世界のYutaka Takeもさすがにこれは。。。

5ジェラルディーナ
・前走は道悪割引・外枠の恩恵
・前前走のオールカマーは内枠有利なトラックバイアスによる結果
・さすがに人気先行の感が否めない

6ヴェラアズール
・前走はムーア様の神騎乗
・ただそれでも底力を見せつけたと捉えることもできる
・ただトラックバイアスと脚質を考えると重視は難しい
・松山もそろそろやらなやばいで
・勝ちに行く騎乗で中団のインにつけてくれれば突き抜けもあるのではないか

7エフフォーリア
・鞍上の絶望的なコメントを見て触手は伸びるのは難しいのではないでしょうか。。。
・昨年の勝ち馬で好調時の実力は折り紙付きだが春の敗戦は見逃せない
・近走の不調はメンタル要因が大きく取捨に難しい

8ウインマイティ―
・前走を道悪度外視としてもそれ以前の実力を評価する要素は足りない
・これは難しい

9イクイノックス
・実力は申し分なし
・強いて難癖をつけるのであれば中山のコース形態は本質的に向いていない
・実力負けのシナリオは考えづらく外すならその展開に沿った選出をするしかないのでは。。。

10ジャスティンパレス
・前走不利がありながら出色の3着
・マーカンド騎手はイケメン
・やや輸送に不安はあるか
・人気に比して買いたい馬の一頭

11ラストドラフト
・評価したい要素がない

12ポタジェ
・大阪杯の結果はフロックか
・G1馬の実績に鑑みると近走の成績はいただけない
・距離に難しさを感じる

13タイトルホルダー
・前走の凱旋門賞は完全に度外視
・それまでの成績はまさに現役最強級
・それでこのオッズは(イクイノックスの存在を考えても)過小評価を受けている可能性が高い
・やはり過小評価を受けている理由は海外帰りの不安感か

14ボッケリーニ
・外枠はこの馬には向いていない
・買える理由は今春の日経賞でタイトルホルダーに迫ったことだが買えない理由が多い
・オッズとの比較で穴馬の中では評価できるが人気馬を上回るかと問われると△

15ブレークアップ
・前走は斤量に恵まれた勝利と捉えることができ、この脚質に外枠は致命傷
・春に人気しているヴェラアズールに先着しているも強く推す理由にはならない

16ディープボンド
・凱旋門賞帰りでやや過小評価も2年連続出走でノウハウはあるはず
・この馬も脚質的には致命傷の枠だがむしろ割り切った競馬ができる
・枠の分本来の実力からは著しく過小評価を受けているといえ、展開次第では〇
・その展開も序盤からハイペースの外を回されることは考えづらく比較的ロスは少なくて済む可能性も大きくある
・ボルドグフーシュより人気が下なのは僥倖と言ってもよい


短評を基に、今回は6.7.9.10.13.16を軸に考えていきたいと思います。本質的に実力がないと勝ちきれないレースですし、人気馬が順当なレースをすると隙は小さいのではないでしょうか。その中でも注目は16ディープボンド、やはり枠が災いしているとはいえ昨年もこのレースで良い結果を残していますし、今年もがんばってほしいです。

買い目は、3連複と3連単を軸に、

3連複
9.13.16-9.13.16-2.6.9.10.16
9.13-2.6.10.16
7-13-9.16

3連単
13-> 10.16-> 2.6.9.10.16
9-> 13-> 2.10.16

買い目はここからがらっと変わる可能性もあります。考えられる時間をかみしめて楽しんでいきます。

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