アーリーリフレクションの仕事の仕方 STYLES③チームコミュニケーション

アーリーリフレクションで業務をすすめるベースとなる考え方として、ワークスタイル「STYLES」を共有しています。

STYLESには、仕事の姿勢アウトプットの出し方、チームコミュニケーションのカテゴリーがありますが、本記事ではこのSTYELS「チームコミュニケーション」を紹介します。


チームコミュニケーション


ごまかさずうそをつかない

業務のゴールを実現するためには、下記のループをまわしていく必要があります。
① ゴールを決める
② 現在地を把握する
③ 現在地からゴールまでの道筋を考え、実際に進める

②の現在地が正しくなかったらどうでしょうか。ゴールに向かってどう進めばよいか、道筋を間違えてしまいます。ごまかさず現状を正しく報告する(Go Straight)ことが大事です。

間違いは仕方がありませんが、虚偽情報(自分を騙すことも含めて)の方が判断を誤ってしまうために、良くないこととみなされます。


積極的に意見を変える

限られた情報で仮説をもって考えていると、新しい情報や新しい知識により、意見が変わるのは当然のことです。

意見を変えることは成長することでもあります。毎日新しい事実を知って、意見を変える、意見が変わることは理解全体がかわっていくことでもあります。過去にとらわれず、正しいと思うことを採用する「強さ」を持ちましょう。


疑問、課題、気になることを言語化する(分析的)
しかし、言語化できない違和感も育てよう(発見創造的)


疑問や課題は言語化することで、はじめて、人に共有されます。気になることは、なるべく言語化してみましょう。そこではじめて業務上の正しい取り組みのルートにのることができます。言語化は分析的アプローチの第一歩と言えます。

言語化の努力をしたあと、更にここからもう一歩進んでください。
言語化がむずかしいような、表現し難い、違和感のようなものに気づくことはありませんか。

疑問や、気になること、もやもやすることは、それが「言語化が簡単」であるとは限りません。むしろ、簡単に言語化できないしありふれたものではない「何か」に気づいているときもあるかもしれません。「今はうまく言えないけど違うと思う」という気になるポイントをとらえて、言語化までもっていく粘りを持つことも大切です。
このような「簡単に気づけない、言語化できないが大事なこと」は、他の人が気づいていないような、鋭い着眼点であることも少なくありません。言語化まで消えてしまわないように、違和感を抱え続けることも(?)大切です。


平易でわかりやすい言葉を使う

なるべく、お互いにわかりやすくクリアーにやりとりが可能な言葉をつかいましょう。
 とくに、流行り言葉、専門用語などは要注意です。地に足をつけて、惑わされないこと。特別な言葉は、自分でここではこの言葉はこう使っていると説明できるときのみ使うのが望ましい。平易な言葉に分解できないことはほとんどの場合、理解が不足していることも多いです。

また、コミュニケーションで注意したいのは、ある言葉を使ったとき、相手が自分と、同じ内容を指しているとは限りません。必要になればきちんと自分で説明をして言葉を利用できるようにしよう。

もちろん専門用語や難しい表現でないと説明困難なときなどもあります。

いやなことは早く共有し開放されよう。

嫌だなとおもったやトラブル、気になることは、重い鎧を着ているようなものです。すぐに共有して、身軽になるべき。

問題が大きくなってから打ち手を考えると、精神が疲弊してしまいます。早ければはやいほど消耗しない。嫌なことこそ、ヘルシーに問題解決をしよう。気になることはどんどん共有して、身軽になりましょう。


人を語らず、事象について語ろう

事象について語り、人について語らない。
指摘は、すべてプロジェクトや事象についてのものとして語ろう。

また、指摘される側も、何かを指摘されたとき「自分」が何かを言われたと考えないこと。意見を、自分の否定ととらえてしまうメンバーがいると、そのチームはもはや改善不能、制御不能になってしまいます。


認識違いはスタート

意見がわかれること、認識が違うことは当然。
意見の違いを恐れず、まずはやりとりをスタートすること。違うことを認識することがスタートです。


つたわりやすいコミュニケーションの手段をきちんと選ぼう
ただし量は大事

チャット、電話、ネットミーティング、対面、ドキュメントベース、それらの併用など、とそれぞれの情報力や伝わりやすさ、リアルタイムの良さ、非同期の良さがあります。長文のやりとりをチャットで行う場合には、他の手段をとったほうが良い。

コミュニケーションの効率の悪い手段をとらず、ハドルミーティングやドキュメント作成など何がより良いか考えながらコミュニケーションをしましょう。

なお、やり方云々の前に、コミュニケーションの発信の量が不足している人は、まずは量を、どの手段でも良いので発信するようにしてください。


結び

チームコミュニケーションのカテゴリーは多くなってしまいました。
この文章をはじめて書いた時には、プロジェクトで課題があり、チームの認識違いが露呈したことがありました。

特に今はリモートワークも増えており、同じ空間にいて「気づき合う」ことが以前より一層難しくなっています。

会社や組織によって、望ましいコミュニケーションのあり方は異なります。
アーリーリフレクションでは、課題解決に集中するようなコミュニケーションを目指しています。

*STYLESには、仕事の姿勢、アウトプットの出し方、チームコミュニケーションのカテゴリーがあります。


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