何かに追われたりロッカーを設置したりする夢

何かに追われる夢

自分は身長の高い黒人青年で、エレベーターに乗ってビルの上の方にあるゲームセンターに向かってる。途中で小学生低学年くらいの女の子が独りで乗ってきたので「一人なの?お母さんは?」と聞いてみたら「ゲームセンターに居る」というので、自分が連れて行くことにした。

ゲームセンター階に着く寸前に、女の子が「何か居る」と自分の後ろを指差した。振り返ってみると何もない。何もないが、よく見ると後ろの風景が少し歪んでいる部分がある。透明な何かがある……というより、ゲームで画面の一部がバグってポリゴン崩壊しているような感じ。

嫌な予感がしたのでドアが開いた瞬間に女の子を抱えて外に飛び出した。後ろを振り返ると「何か」はゆらゆら揺れながらエレベーターの外に出てきてしまった。

これは絶対に何かまずい奴だと思ったので女の子を小脇に抱えたままゲームセンターの中を走り抜ける。もうかなり遅い時間になっているのでゲーセン内の人もまばらで数人しか見当たらない。

壁際に近づいた辺りで後ろから悲鳴が聞こえたんで見てみると、エレベーター付近に居た人が「何か」に引きずり込まれて、腕の先からサイコロステーキ入りスムージーみたいになっていく所だった。

女の子に「お母さんは居た?」と聞いてみると「居ない」という。悠長に探してる場合ではないのでお母さんの事は諦めて、何とか脱出する事にした。

壁にある防災用避難経路図を見てみると非常階段はエレベーターを挟んだ反対側にある。隙を見て反対側へ行くかエレベーターに戻るかしかない。

「何か」は他の人を追い回しながらサイコロステーキスムージーを作っているようで、作戦を立てている場合ではなさそうだった。

ふと窓を見ると開閉できるようだったので、窓を開けて外に出てみた。地上まではかなり距離があってとても降りられそうにないけど、下の階くらいなら移動できる。女の子を背負って配管に足をかけて何とか下の階の窓に移動した。

窓の中を見ると血の海になっていて、あちこち空間の歪みみたいなものが見える。慌てて窓から離れて、ただの壁になってる部分の外側に移動した。

女の子を下ろして二人で座りながら途方に暮れていると、女の子が「キラキラしてて綺麗」と言って地上を指差す。何だろうと思って見てみると道路で事故った車が大量にあって一部が炎上していた。よく見ると人が逃げ惑っていて、そこら中が赤く染まっている。

地上の様子に気がついた途端に、爆発音や悲鳴などが聞こえるようになった。遠くの方でも火の手が上がっていて、どうやらこのビルだけの問題ではなさそうだった。

-終ー

大金を得る夢

自分はヤクザの若手で、別の組のヤクザと一緒に詐欺師を追ってデパート内を駆け上がっている。報酬1000万円の約束で詐欺に加担したのに、詐欺師が金を持って逃げようとしたので追っている。

上の階まで来ていよいよ詐欺師の逃げ場がなくなってきた。
「おうコラ逃げられねぇぞテメェ」
「金払えやスッゾコラー」
恫喝しながら詐欺師を追い詰めていく。

詐欺師は「わかった、金は渡すからお前らで分けろ!」と言って手持ちのトランクから札束を放り投げ始めた。コレを拾っていては詐欺師に逃げられる可能性があるが、そこまで膨大な利益は出てないのでコレを拾わないで誰かに取られると金は二度と手に入らなくなるかもしれない。

詐欺師を詰めるか金を取るか、そもそもばらまかれた金が自分ともうひとりのヤクザ分を合わせて2000万円分もあるのか、迷っている内に別組のヤクザが「おう!ばら撒くなバカ!」と言って金を拾い始めた。

コイツは巨額詐欺で一時的に組んだだけで仲間でも何でもないので、コイツに金を取られると返ってこない可能性が高い。詐欺師はそれなりの数の札束をばら撒いたようだし、後日改めて追いかけて海に沈めてもいい。そんな考えが頭をよぎって、自分も札束を拾い始めた。

札束で8つほど、800万円分は拾えた。それとは別に宝石類も落として居たので拾ったが、いくらになるか分からない。200万円分もあるかは分からないけどかなりの額にはなりそうだった。

拾っている間に詐欺師は逃げてしまったし、大金を抱えて追いかけるのもあまり良くない。おまけに通報されているだろうから警察が来てしまう。まずは金を何とかしなくては、と思ってエレベーターで地下まで移動した。

地下にはロッカーエリアがある。とりあえずここに金を入れておいて詐欺師を追えば良い。左上のロッカーに金と宝石を入れ外に出ると既に警察が到着していたので、詐欺師は諦めてデパートから離れる事にした。

それからしばらくはロッカーの場所を転々と変えながら、金が必要になる度にロッカーを開けてお金を出す運用にしていた。安全に金を預けておける場所というのがないし、組には黙ってやった事なのでバレるとまずかった。

お金を入れっぱなしにしていると長期利用ロッカーとして中身を取られてしまう可能性があるのが厄介だった。比較的撤去のリスクのないロッカーを探していると、詐欺で組んだ別組ヤクザとたまたま出くわした。やはり金の置き場に困ってロッカーを転々としているらしかった。

「やっぱ金の置き場に困るよなぁ」
「でもロッカーはヤバいぜ、そのうち入れっぱなしにしすぎて中身出されそう」

みたいな話をしていて、ふと「ロッカーを上手く使えば金になりそうだな」と気がついた。怠惰なヤツから金品を巻き上げる系のシノギとして使える。

詐欺で得た大金を使えば貸しロッカーの設置くらいは簡単にできそうだった。駅から程々の距離にあるビルの中に、いかにも長期利用できそうなロッカーを設置する。ただのロッカーじゃなくて最新のデジタルロッカーで利用料金を自由に設定したりできる。

ロッカーエリアの左右にロッカーを並べて、片側は「10円ロッカー」として売り出す。利用料金はたったの10円だけど、10円で3時間しか使えない。時間を超過すると超過料金が必要になって追加で500円必要になり、1時間毎に超過料金が増えていく。

もう片側は「長期利用ロッカー」にする。こちらは1000円入れれば1ヶ月は撤去されない、長期間置いておく為のロッカーだ。ロッカー利用料自体では儲からないが、夜間に勝手に中身を漁って金目のモノが入ってる場合は盗ってしまう。規約で中身の保証はしてないし文句を言ってきたら恫喝して引っ込めさせれば良い。

更に、ヤバい物を保管したいヤツからは別途料金をとって普通に長期保管場所として提供しても良い。自分の金も長期保管ロッカーの端に入れておく事にした。

ロッカーの設置が済んで、コレはいろんな商売に応用できそうだとホクホクしながら深夜に長期ロッカーの中身をチェックする。

ヤクザ仲間に宣伝したためか、外に出せないヤバそうなモノが結構入れられていた。よく考えると、他の組のヤクザが入れた物を失敬したりすると大変な問題になるかもしれない。長期保管ロッカーはリスクが高いし、警察に咎められでもしたらヤバそうだった。

大金入れてる奴が居たら中身もらってロッカー事業ごと放棄して逃げるかなぁ、などと思いつつカチャカチャ開けて行くと不審なカバンの入ったロッカーを見つけた。開けた途端に血生臭さが鼻を突く。

長期保管ロッカーは用途を考えて大型ロッカーにしてあり、不審なボストンバッグはかなり大きい。人の一人くらいは余裕で入りそうな大きさだった。

「ヤバい物を入れる用とは宣伝したけど、まさかな……」

そう思いながらも、警察に嗅ぎつけられたらマズいのでチャックを開けてみる事にした。

思ったとおり、中にはジップロックに入ったバラバラ死体が入っていた。

「あぁ、マジかよ……どこのバカだよコレ……」

こんな物に手を出して良い事は何一つないけど、放置して警察に見つかりでもしたらマズい。他のロッカーを開けられたらヤバいモノばかり出てくるし、自分が実質経営してる事がバレたら組にも迷惑がかかる。おまけにこのままだと腐敗が進むからロッカーエリアが生臭くなってしまう。

死体は何とか処理して、入れた奴を見つけて十分な対価を支払わせてやる、と思いながらボストンバッグをこっそり持ち出した。ロッカー事業はこれで終わりかも知れない。

-終ー

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