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【Half Time Review 2024】「情けない試合はもうやめよう」/#10 花田大樹

 リーグ戦前期11試合を終えて2勝5分4敗、順位は19チーム中14位。前期リーグ戦を終えた現時点で厳しい状況にいる都立大サッカー部。そんな当部において去年は得点王・優秀選手に輝き、今年は主将としてチームを引っ張り続ける彼はチームと自身の現状をどう捉えているのだろうか。ラストシーズン前半を終えた彼の今の想いに迫る。


 こんにちは、今年度主将を務めさせていただいております、花田大樹です。前期はFWとしてリーグ戦全試合に出場させていただきました。しかし、チームの結果は思うように奮わず、厳しい戦いとなっています。

 今シーズン、4年生にとってはラストイヤー、私にとっては17年のサッカー人生の最後として、昨年達成できなかった「1部昇格」を何がなんでも達成したい気持ちが強くありました。そのために、常に自分が出来ることを考え、ピッチ内外ともにチームを引っ張ることを心がけて行動してきたつもりでした。しかし、前期11試合を終えて2勝5分4敗と、思うように勝ち点が積めませんでした。

「出場している選手の責任」
 思い返せばアミノバイタル2回戦の成蹊大学との試合で0-5と敗北し、自分たちが何も出来なかったあの試合から何も変わっていなかった。勝つための気持ちや目の前の敵や1vs1の勝負にこだわる姿勢が足りない状況の中で「応援されるチームであり続ける」という部の目標が達成されるはずがない。結果はもちろんだが、どのような試合であれ、このチームは最後まで戦っていた、チーム全員が同じベクトルを向いていた、と感じるようなチームであれば自然と応援したくなるものだと思う。それが特に表れるピッチ上で姿勢が見せられない、そんな情けない試合はもうやめよう。

「要求」
 リーグが始まってから、試合の中で味方に指示することやどうして欲しいのかを伝えること、試合の中で喋れない選手が多いことも1つ問題になった。
 味方に罵声を飛ばせばいいわけではなく、自分の考えを伝える。一見簡単に見えそうだが、そうすぐに変わることは無かった。4学年混在している大学サッカー部の中で、ピッチ内は学年関係ないと言いつつも、上に立つものはその環境作りができていたのか。本当に全員がサッカーに向き合い常に上手くなる気持ちを持って練習に臨んでいたのか。ミーティングをして満足しているだけなのか。正解は分からない。結果が出ない以上原因はいくらでも出てくるだろう。それでも前を向いて一つ一つやるべき事を積み重ねていけば必ず結果は出ると思う。チームが目指すべき方向性を示すのは自分の役割。必ず最高・最強のチームに。

主将としてピッチ内でもチームを鼓舞する

「エゴ」
 個人としては11試合を終えて10ゴール。数字で見れば活躍をしていると思う。昨年得点王を取ったこともあり、相手からはマークを厳しく受けることが多い。ただ、チームとしては勝てていない、勝ちきれていない。チームを勝たせる得点が無く、私の課題は間違いなく「エゴ」だ。何がなんでも点を取る精神。味方が位置するポジションがゴールする確率が高いときにはパスを出してしまう癖。間違っては無いと思うが、それで点は取れていない。味方を信用しないというわけではないが、パスが来たボールは全て俺が決める。このくらいの気持ちをもってFWとしてエースとしてやるべきことをしなければならない。誰よりも走り、誰よりも声を出し、ゴールに向かうこの姿勢はキャプテンとしての使命でもあると考えている。

今季は厳しいマークに苦しめられる

「気持ち」
 そんな課題が挙げられる中、12節(11試合目)の創価大学戦では気持ちで戦える気持ちイレブンでスタメンを組んだ。結果としてはチームは2勝目をあげることができた。本当に嬉しかった。本当に。この試合はビルドアップやアタッキングのシーンはあまり見られなかったが、いつもよりも気持ちが入ったプレーが見られたし、失点もなかった。やはり、いいプレーが起きた時の声掛けやミスをしても鼓舞して戦わせるこの姿勢が大事だと痛感した。この90分間だけはポジティブに行こうと話していただけあった。そして、その試合を決めたのは自分だった。
 チームが確実に1つになっていたこの瞬間は忘れられない。ただ、チームは2勝目で現状下位なことに変わりは無い。この試合が1つの基準にもっと強くならなけらばならない。

創価戦に挑んだ11人

 個人としては残り3ヶ月を切って引退の文字が見えてきています。自分に残されているのは、どのような状況でもチームを引っ張り続けること、悔いのない試合をすること、エゴを出してチームを勝たせること、サッカーを楽しむこと。1部昇格とは程遠い順位であり、私たちはもう2部残留を目指さざるを得ない状況まで追い詰められています。
 チームとして、この7.8月の中断期間を無駄にせず、自分たちの課題と見つめ合い必ず都立大サッカー部は強くなって帰ってきます。
 残り7試合必ず結果を残します。
 引き続きご声援の程よろしくお願いいたします!

7戦全勝へ

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