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【遊戯王】マスターヴェールを使った一番強いデッキを探す(11期-1)

前段
クソムカつくドヤ顔な印象的な《ウィッチクラフトマスター・ヴェール》
このドヤ顔を活かすために奔走した決闘者は意外といそうですが、純【ウィッチクラフト 】が混ぜ物ができそうでできないテーマなのが難点でした。
が、11期に入り、縛りが緩い魔法使い族テーマ【ドラグマ】がやってきました。そこで出来上がったのが──

死の商人の面目躍如!【WCドラグマ召喚獣シャドール】

レシピ

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ベースは【ドラグマ召喚獣】

ここで【ドラグマ召喚獣】について細かく説明はしませんが、要するにアルミラージにより1枚初動と化したアレイスターと、その展開で墓地にアルミラージが落ちることを利用して、ドラグマの展開も一緒にしてしまうデッキになります。(徹底的にアルミラージを悪用してますね……)

そしてこの型の【ドラグマ召喚獣】のエースは他でもない
《エルシャドール・ミドラーシュ》になります

●エルシャドール・ミドラーシュ
融合・効果モンスター
星5/闇属性/魔法使い族/攻2200/守 800
「シャドール」モンスター+闇属性モンスター
このカードは融合召喚でのみEXデッキから特殊召喚できる。
(1):フィールドのこのカードは相手の効果では破壊されない。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
その間はお互いに1ターンに1度しかモンスターを特殊召喚できない。
(3):このカードが墓地へ送られた場合、
自分の墓地の「シャドール」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。

……ドラグマでも召喚獣でもない彼女がエースなことに理不尽な何かを感じなくもないですが、ミドラーシュを守れば勝てることが結構な割合であります。特殊召喚封じはそれだけ強い

細かい展開は省略しますが、「ドラグマの初動」+「通常召喚できる攻撃力1000以下のモンスター」+「手札コスト1枚」が初手に揃っていれば相手ターンにミドラーシュが出ます。
理不尽なことに本家シャドールより安定して出せます

ただしこのタイプの【ドラグマ召喚獣】には課題があり、①「ミドラーシュを守る手段が乏しい」②「EXから落としたカードを除外して動いていく都合上、ロングゲームに支障がある」ということが挙げられます
特に②に関しては、そこまで強固な制圧盤面を組める訳ではないので、中速ゲームになった途端勝ち筋が途絶えるパターンがありました。継戦能力に欠けるコントロールデッキになりがち

とはいえ目指す盤面自体は「ミドラーシュ」+「それを守る札」です。後者がアレイスターのみなのが一つの課題でしたが……

クリエイションが実質4~6枚目のアレイスターになる

そこに加わるのが【ウィッチクラフト】系のギミックです。まず根本にあるのが「クリエイション+ジェニー+アルル」のパッケージになります

●《ウィッチクラフトゴーレム・アルル》
【魔法使い族】に汎用的に使える手札誘発。フィールドの魔法使い族モンスターが攻撃・効果の対象になった時、手札で発動し、相手フィールドのモンスターを対象を取ってバウンスできます

●《ウィッチクラフト・ジェニー》
下級ウィッチクラフトにして、墓地効果でウィッチクラフト魔法を除外して同じ効果を適用することができます。そして打点が低いのでアルミラージに変換可能

●《ウィッチクラフト・クリエイション》
ウィッチクラフトモンスターの汎用サーチ。当然アルルもジェニーもサーチできる

①クリエイションでジェニーをサーチ
②ジェニーを通常召喚からアルミラージ・セキュアーガードナーに変換
③ジェニーの墓地効果でクリエイションを除外しつつアルルサーチ
という流れが可能になります。

これにドラグマ系の初動を合わせることで、
盤面にミドラーシュ+手札にアルルという布陣が整います。

ミドラーシュは魔法使い族なのでアルルで守ることができます
感覚として盤面にミドラーシュを置いて、手札にアレイスターを握ってる状態に近いですね。アルルは再利用できるのでアレイスターのパンプよりも信頼できます。意外とこれが突破できない相手は多いです
またアレイスターの代用となることで、クリエイション3枚がそのまま準初動にカウントできることも注目です

まとめると……

グループA(【召喚獣】系の初動・準初動)=10枚
●召喚師アレイスター 3枚
●暴走魔法陣 3枚
●ウィッチクラフト・クリエイション3枚※
●ウィッチクラフト ・ジェニー1枚※

グループB(【ドラグマ】系の初動)=9枚
●エクレシア 3枚
●天底の使徒 3枚
●教導の大神祇官 3枚※

初動12枚、準初動含めた19枚初動となり、事故率は非常に低くなります
(※のついた準初動は他グループと合わせることで初動になります)

理想はAとBそれぞれの初動を引いていることですが、どちらか片方だけでも最低限の盤面を作れることが強みです
(事故パターンとしてウィッチクラフト系カードを引きすぎることがありますが、その場合は妥協案としてヴェールを立てましょう

ゴミになりがちなウィッチクラフト魔法ですが、【ドラグマ召喚獣】は手札コストに悩みがちなデッキなので、後腐れなく捨てられ(そして回収できる)ウィッチクラフト 魔法が負担になる場合はあまりありません
それでも安定性をあげるなら「クリエイション」以外は「錬装融合」などにしてしまうといいかと思います

すべてのテーマをパトローナスが繋ぐ

●ウィッチクラフト・パトローナス
永続罠
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分の墓地のモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、
魔法使い族モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターをデッキに戻し、デッキから「ウィッチクラフト」魔法カード1枚を手札に加える。
(2):墓地のこのカードを除外し、
除外されている自分の「ウィッチクラフト」魔法カードを任意の数だけ対象として発動できる(同名カードは1枚まで)。
そのカードを手札に加える。
この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。

このデッキの影の主役。
ウィッチクラフト系のギミックが加わったことで採用ができました。
このカードの魅力はなんといっても除外ゾーンの魔法使い族にタッチできる点にあります。

シャドールギミックを起動させるのに「影依の偽典」を使用する都合上、EXデッキのモンスターが除外ゾーンにいきがちです。これがリソースの再利用を難しくさせていたのですが、パトローナスがこれを解消してくれます。

単純にミドラーシュやアプカローネの再利用ができるだけでなく、ネフィリムの素材になったドラグマ連中や、場合によってはアレイスターにも触れるため、全テーマを結ぶカードです。
メルカバーの罠無効の弾にしても墓地効果が狙えます。

オマケとしてウィッチクラフトカードがどんどん手札に溜まっていくので、満を持してヴェールを出しましょう
リソースを回復しつつミドラーシュ+ヴェールの盤面が達成できればまず負けません。

一応これで先ほどあげた【ドラグマ召喚獣】の課題
①「ミドラーシュを守る手段に乏しい」
②「EXから落としたカードを除外して動いていく都合上、ロングゲームに支障がある」
が解消されていることがわかります

ウィッチクラフト・デモンストレーションのシナジー

●ウィッチクラフト ・デモンストレーション
速攻魔法
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):手札から「ウィッチクラフト」モンスター1体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したターン、自分の魔法使い族モンスターの効果の発動に対して
相手は魔法・罠・モンスターの効果を発動できない。
(2):このカードが墓地に存在し、自分フィールドに「ウィッチクラフト」モンスターが存在する場合、
自分エンドフェイズに発動できる。
このカードを手札に加える。

どうせならデモンストレーションのチェーン切りも活かすといいでしょう。このチェーン切りは「魔法使い族の効果発動」すべてに作用するため、アレイスターの召喚魔術サーチなどにも有効です。

特筆すべきは祇官で落としたアプカローネにもチェーン切り効果がつく点です。祇官で「ヌトス」と「アプカローネ」を落とし、「アプカローネ」「ヌトス」の順でチェーンを組むと、アプカローネが魔法使い族なため、相手はこれにチェーンできません。
相手がヌトスを落としてようと、ノヴァを落としてようと発動できません。

なかなか狙ってできる局面ではありませんが、デモンストレーションが初手に来ていた場合は意識すると展開の成功率が一気に上がります。

終わりに

色々試したヴェールを使ったデッキでこれがもっとも強いと感じました。
純【ウィッチクラフト 】が抱えていた初動の弱みを概ね解消しつつ、【ドラグマ召喚獣】の強みをより発揮できるようになっていますし、初動の多さから、カード連打で強引に誘発を突っ切って展開できます。

肝心のヴェールが手札事故要因なとこもありますが、その際はアプカローネの手札コストにでもしてください。幸い光属性なので墓地にいようともメルカバーの素材にもできますし、場に出なくとも結構活躍してくれます。

他にウィッチクラフト 使いのみなさま、マスターヴェールをもっとうまく使えるデッキレシピがあれば、ドヤ顔で披露してくれたら見にいきます。

ありがとうございました。

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