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マスターデュエル_レート戦はどんな世界だったか【S32最終1732.40/上位0.5% 使用:粛声】

 2024/8環境において行われたレート戦についてのまとめ。
 タイトル通り【粛声】を使用した。
 レート戦自体は前月から開催されており、二か月やってみたことである程度レート戦の特有の動きやポイントの推移などについて見えてきたので、そちらについても触れようとは思う。
 まず最初に楽しかったとは言っておく。

結果 最終1732.40/TOP 0.5%

 使用デッキはほぼ粛声一本。不用意に別のデッキに浮気したら溶かしたので、そういう意味では粛声のみで盛ったと言える。
 ちなみにS31(前月)はR-ACE一本で1721.50

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レート帯ごとに違う世界があった

 レート戦自体が先月から実装されたこともあり、触れたこともない人も多いと思うので、ここの話に触れたい。2か月通してやった感想として、ランクマともDCとも違う風景があったということ。
 具体的にはレート帯ごとに閉じたメタゲームが展開されているように感じた。

●1500帯 ランクマの延長戦

 時期にもよるが、このあたりは基本的には健全なメタゲームが展開されている。人も多く、分布もマスター2~3あたりの延長だろう。当然、従来のマスター1のようにbotもいないので真剣に挑める。
 溶かすほどポイントもないのでこのあたりは気軽に挑める……という心理には実は大きな落とし穴が潜んでいる

●1400帯 この世の煉獄

 レート戦で間違いなくもっとも過酷な場所……と言ってしまっても良いと思う。レートは1500から始まるので、当然ながら初戦で負けるとここに堕ちる。S31はしばらくここにいたからわかるが、どの帯域よりも歪んだメタゲームが展開されている。炎王などの環境デッキと並び立つように、メタビ、永続ふわん、逆鱗ワンキル、バーンあたりが一大勢力を築いていると言えばわかるだろうか。
 一度堕ちると、環境デッキの対策に加えて、それらも見ないといけない。私もここを抜け出すために誘発抜いてコズサイ積んだ覚えがある。長くいればいるほどコイントスや引きゲー色が強くなり、構築が歪み、心も歪む
 ここに堕ちないよう1500帯は踏ん張らなければならない。

●1600帯 プレイヤーが限られるが故のメタゲーム

 このあたりからレート戦特有の雰囲気が感じられてくる。端的に言って、限られた人間とより当たるようになる。レート戦は2日で終わるDCと違って1か月続くため、瞬間的なアクティブが少ない。例えば月曜日夜に3時間潜った場合、同じ人間と何度も当たる可能性が非常に高い。
 となると当然メタも絞られてくる。例えばS32上旬だと、炎王センチュリオン粛声ユベル+使用者でデッキがわかる分布1デッキ(今月だと超重やピュアリィなどがそうだった)というメタゲームが出来上がり、この中でのやり取りが非常に面白かった
 S32でいえば、ジョウゲンやイヴリースの流行から環境全体のメタ枠が誘発に寄っていく→返し札よりも誘発への意識が進む→コズサイやうさぎが刺さるようになり流行→次第にイヴリースなど対話否定札が減り、手数デッキであるR-ACEが復権……などが観測できた動きだった。
 このメタゲームは楽しいものがあったが、ここで溶かすと心も溶ける

●1700帯 上は強い。だがそれ以上に下が怖い

 そんな1600帯を抜け出すとランキング掲載が見えてくる。現状のレート戦はランキング上位10位までが表示され、ここが目指すべき最上位となる。S31-32に関しては上旬1750あたりが10位入りラインで、そこから緩やかに上がっていき、最終的には1850~70あたりがレート最上位となっていた。
 ただその分当たるプレイヤーも極まってくる。言ってしまえば、とにかく対面のプレイヤーが強い。だがそれ以上に、上より下と当たることが増えることが恐ろしくなる。
 どういうことかというと、レート差によって獲得できるポイントに変動があることが原因だ。レート差-100の相手に勝っても自分は+6程度だが、ここで負けると-10近く持っていかれる。(※そしてこのぐらいのレート差マッチングは頻発する)つまり勝率5割だとどんどんポイントが減っていく
 当然レート最上位のランカーたちは(なんか躊躇なく潜る一部戦闘狂もいるらしいが)敢えて下と当たるとわかって潜る意味も薄いので、1700前半ぐらいは基本的に同格~下とマッチングする。そのため盛ることはおろか、レート維持すら非常に難しい帯域となる。DCでも同じことは起き得るが、レート戦は期間が長いため上位が待ちという戦法を取れるのが大きい。
 そしてレートが下だからといって弱いプレイヤーな訳はなく、私は1700帯に昇っては1600帯のWCS本選出場アイコンの有名プレイヤーに粉砕され、10ptを献上するという流れを繰り返した。心も砕ける

●1800帯 わからん

 だって行ったことないんだもん(レート1780が最高)

レート帯ごとの難易度について

 ポケモンなどのレート戦ありのゲームについて、そこまで経験してこなかったのでポイント推移の参考。
 あくまで体感ではある上に単純比較はできないが
 1600:DC 2万dp
 1700:DC 3万5000dp
 1750:DC 4万dp

 ぐらいには感じた。
 DCでいうところの序盤のポイント補正がないので、1600帯到達が見た目より難しいとは思う。

どちらも最終日

 また%表示最上位になる「TOP0.5%」についてだが、最終レート1720~30あたりがラインのようだった。
 S31はエクシーズカップの影響でポイントの伸びが緩やかだったため、1721到達でTOP0.5%入り、S32は1725あたりでTOP0.5%入りだった。もしここを目標にする方がいたら参考にしてほしい。

構築

エスカフローネみたいな雰囲気を感じる

 レート戦全体の感想としてはここまで。
 せっかくなのでS32で使った【粛声】の構築を置いておく。

ロイヤル虹光があと1枚ほしい

 粛声というデッキについての解説は各所にあふれているので割愛するが、私個人としては一貫してジョウゲン型は使用しなかった
 理由としては先攻展開を十全に通せるならば基本勝てるだけのパワーがあるデッキであり、逆に最高展開しようと負ける環境ならばそもそもこのデッキを使うべきではない、と判断したからだ。環境トップの炎王も、不利対面と言われるユベルも先攻展開を通せれば十分な勝率を望めたため、後手を可能な限り拾えるように腐りがちな札は抜くことにした。

 一応メタの推移として、後半は強烈な誘発環境になっていたことも要因。どの対面からも2誘発は飛んでくる。幸い誘発の投げ合いについては粛声は強い寄りのデッキなので、それに合わせて調整をした。

 細かい調整ポイント。
サウラ3下準備3→泡影ヴェーラー2枚持ちが頻発したため最大採用。下準備については重ね引きが弱いが、Gを必ずしも弾く必要がないデッキのため枚数を増やすことで引きムラを作った
ガンマ→下準備やサフィラ等への妨害を弾ける。スモールワールドの種としても優秀
墓穴→誘発環境であることもそうだが、何より現環境において先手で置く妨害としても。後手札としても強い。Gを弾かないというこの選択肢があるこのデッキはより強く使える。キリンに墓穴GGが非常に多かった
ライナ→ミラーもだがたまに相手の墓地のアルビオンやジョウゲンを奪って変なことが起きる。めちゃくちゃ強い(追記なぜかアルビオンがアンヘルになっていたので修正)
神巫2スモワ1→どちらも重ね引きが弱いため散らして採用。スモワは下準備以上にピーキーな札だったので判断が難しい

 ……とあれこれ調整しつつ、最終日まで使っていた訳だが、最終日に60枚構築の結界波入りティアラメンツが流行。これはマジで勝てなかった。
 もともと粛声自体が手数デッキが苦手ではあるもの、最大展開+誘発の組み合わせで少なくとも先は取れた。しかし先でGを通そうともLOに全ツする構築(マンティコアループのパーツさえ見えた)で先の勝率が怪しくなる。ジョウゲン型だろうと貫通できるパワーがあり、これが最終日に流行り出した段階でちょっと無理だなと感じS32は撤退。流行らせた奴誰だ絶対許さないからな。


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