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チャーリーとチョコレート工場 一幕

はじめに

 チャーリーとチョコレート工場、やっとこさ、見ることができました。チケット取れず、己も忙しく、大阪公演に全振りしたところ、ツアー終盤でかなり熟したものが見れて結果非常に初見からとても面白かったです!
まずは一幕から。相変わらず思ったことを全部書きすぎて推敲しても文が減りませんが備忘録としてちまちまとやっていきます。シーンの分け方は公式ではなく私の書きやすいように多めに分けています。

オープニングー工場の外

 俺の、、俺の知らない堂本光一が出てきた、、!!
普段「コウイチ」という堂本光一を搾り取って凝縮し直したみたいなキャラクターを見ている故の驚き。幕が上がって出てきたのは完全に"キャンディマン"でした。(ここの黒衣装可愛いね)
鐘の音が鳴り響き、シルエットが映し出され物語が始まっていく、最高にミュージカルをしている。
そしてキャンディマンの口上。世間から逃げ続けてたけどアイデアが湧かなくなったから後継者を探すために街に降りるの、めちゃくちゃ嫌だったんだろうな〜〜〜と思いながら見ると趣深いですね

キャンディショップ

 チャーリーの歌の上手さにここでまずおったまげる。この時期の少年にしか出せないエンジェルボイス。舞台を見る時は毎回一度きりと思って見るけれど、子役の皆様におきましては特に「今しか見れない姿」を見せていただけているのだとひしひしと感じた。
チャーリー役の私の印象としては、桜介くんは冷静でクレバー 、涌澤くんは人間味があって苦労してそう、チョウシくんは超素直で超ピュアというイメージ。パーソナリティーが三者三様で、このシーンの「おじさん言い過ぎ」の件などでもキャンディマンとの絡み方が変わってくるのが面白い。チャーリーによってウォンカの演じ方も変わり、ひいては2人の関係性も変わってくる。
子役さんの違いによる見え方の違いの面白さをジェーンエアで知りましたが、その気づきを経て今回満を持してのチャリチョコだったかもしれない。正直チャーリーはじめ、子役さん達が魅力的な過ぎて推しのはずのウォンカを見失ってることが結構ありました しょうがないよねこれはもう

そしてこのミュージカルはヴァイオリンのトレモロがイマジネーションが生まれた瞬間を表す重要な音になっていると感じていて、(多分)最初のトレモロはチャーリーが「工場を見学できるならなんだってするんだけどなあ」でくるんですよね。   よく考えたらそもそもウォンカは工場を公開するという大元のアイデアをチャーリーから貰ってるんだよな。序盤にしてでっか伏線じゃん ヤバいね

バケット家

 じいちゃんと、ばあちゃんが、いっぱい、いる〜!!!父親がおらず4人の老人を介護する家、いくらなんでもハードモードすぎでは!?チャリチョコミリしらおじさんだったので設定のエグさに驚きました。下手端にいるのが、かの有名な小堺一機さんですね!?すげ〜本物じゃん  ごきげんようの人だ
個人的にはここのシーンのわっくんのお芝居が普段の生活が感じ取れてとても好きでした。子どもらしい朗らかさだけどこの子苦労してるんだろうな〜〜〜でもじいじ達となんだかんだ楽しく前向きに暮らしてるんだろうな〜〜というニュアンスが滲んでいた
 曲としては「チャーリーとわし」の"何もないところから探そうと見えないもの空想すれば"
ここで孫に想いを授けるじいじの気持ちになって泣くし、ガラスのエレベーターのことを思って二重に泣ける
そして「チャーリーの手紙」
あ、もう曲の役割も曲調も全てが天才です  じーちゃんの気持ちになったままでここを見ると死んでしまいます涙腺が  おやすみ、チャーリー、、、お手紙、ウンパルンパがチャーリーに届けてくれたよ、、、
翌朝、ウィリーウォンカの工場公開の速報。じーちゃんが記事の「ウィリーウォンカ本人が案内」を読み上げるところかな?ウィリーウォンカのアンダースコアが流れるの良かったです そういうのが好きなのです
動じるな、運命に身を任せろ、運命があるならチケットの方がお前を選ぶ この辺の教訓マジで腕に彫りたい

ゴールデンチケット当選者達

 私はウォーリー木下さん演出作を過去一度しか見たことがなかったのですが、(「SHOW BOY」)
それでもめちゃんこウォーリー木下さんみを感じる演出だったのがこのシーン。ブルーバック背負ったキャスターとマジもんのカメラが出てくるなんて、おもわないじゃん!!ニュースの演出本当に面白かった。最後、「運命の日」の文字がタイプライターの音?で打ち出されていくのもウォーリーさんみを感じた。
ニュースの演出で好きだったのは、情緒をぶった斬って急かす感じがチャーリーの気持ちとマッチしていたのと、ニュースの項目音ぽいSEが音楽に混ざって出てたところ。細かくニュースっぽさが散りばめられてて面白かったし、ベルーカ登場の前の舞台上コードガチ撤収もおもろかった
というかこのシーンあたりから技術的なセッティングや映像や効果音などが他のミュージカルよりかなり膨大であることに気づき始めました。これはすげえ労力が、、、かかっているミュージカルだ、、、、、、全員野球ミュージカル。
なんでも野球で例えるのはおじさんの悪いところですすみません

オーガスタス

 ビジュアルももちろんキャラ立ちしてるけど、声もキャラ立ちしている、、天才じゃん、、、、
ブロードウェイ版サントラ聴きながらこれを書いてきますが、正直歌だけ聴くと日本版の方が全然個性が立ってると思う。子どもを子どもに留めない歌声とキャラクター作りをしている感じがある
鈴木ほのかさんの思った通りの太っちょママのキャラと歌声で超気持ちよかったな
そしてオーガスタスの美声 ゲップしまくってたのに歌い出したら超綺麗でギャップすごいジャン、、、、、チャーリーがハイトーンの所謂エンジェルボイスだとしたらオーガスタスはもう少し年上の少年ぽいイメージの声。12歳前後の声変わりしてないけど変わり始めてるくらいの声、あまりに貴重すぎるかも

ベルーカ

バレエだバレエだ〜
いろんな国からやってくる子供達をその国の音楽とダンスで紹介していくの、構造として最高すぎる 初見の時にジャンキーなくるみ割り人形だなんて言いましたが、こういうのは舞台だからこそできる演出だし、こんなんなんぼあってもいいですからね
これは二幕でも言及しますが、バレエって舞台の横幅をいっぱいに使うからか舞台が広く見える感じがして好きなんだよね  今回ベルーカだけバレエなので特に際立って感じた
あと岸さんの声量最強過ぎて毎回圧倒されすぎて笑ってしまった 生まれ変わったら岸さんになって四六時中歌いたい

バイオレット

 これは二幕にも通じますが、基本的に4人のショータイムが繰り返される構成なのが客もわかってる状態のためどんどん段取りっぽくなっちゃう問題がおそらく発生するが、バイオレットの前にチャーリーマッマが出てきたり、TV家前にはチャーリーが一旦家に帰ったりして、チャーリーの目線のお話を進めながらショータイムをやっていくのですんなり見れた  
そもそもキッズの個性がすごいのでショータイムが単に繰り返されたとて楽しめるんだけど、こうやって行ったり来たりしてくれたおかげで物語から離れずにショータイムも見ていけたのだと思う

 そしてバイオレットはとにかく、とにかく、歌がうまぇ〜!!!!!!、!!!!!チャリチョコ、天才キッズ博覧会すぎる さんまのからくりテレビか??フェスティバルホールの鳴りが良過ぎて声めちゃ響いてた
生芋洗坂係長に感動するエンタの神様世代 リアルであのフォルムなの?神に愛されたフォルム
そしてバイオレットとベルーカのバチり合いを(⌒▽⌒)こんな顔して見てるおじさんこと私
一瞬はけてすぐお立ち台に乗って転がされてくるキャンディマン氏 、てかクリスチャンやらない???
取り乱しましたが実際観劇しながらこのスピード感で感想が出てきたのでそのままお送りしました

マイク

 チャーリーがブリキ探してたら速報が入って「アーーーーーーー!!(発狂)」って走って行くのマジでわかるよその気持ち  
一方ノリノリでニュース画面に映り込み相変わらずチャーリーを煽り倒すキャンディマンは可愛くてグッドでした
彩吹さんの高音のインパクトがすごかった。バイオレットの声がパーン!ならTV夫人はヒューン!って感じ(オノマトペで誤魔化してごめんなさい)
マーチ→ロック→ロック風マーチになるテンポ感の良さとマーチングを思わせる揃ったダンスや隊形移動が気持ちよかった
アル中ゲーム依存症親子の割に結構頭がよくまともなことを言うため終盤まで生き残るTV家のおかしみ

パフォーマンス終わり、ウォンカがしんがりで後ろに去ってしまいチャーリーが置いてけぼりになる〜手紙の曲が一節流れて誕生日を迎える流れが大好きだったな 切ねえなあ  焦るよねえ

誕生日

 誕生日のチョコにチケットは入っていなかったチャーリー。「パパがここにいたら」映像のシルエットとリアルのシルエットの使い分けがされててすごく丁寧な演出だった 観月さんのママの表現、特に諭し方が母性に溢れていて素敵だった。
ところで観月さんとか小堺さんとかテレビで見てた人がたくさん出てるんだけど役に入りすぎて実感が湧かない。不思議な気持ちになるな

キャンディショップ(閉店)

 「ウォンカはマーケティングの天才だ きっと顔もいいんだろうなあ」の件は、チョウシくんの「そうかもね〜」がほのぼのしてて可愛かったです キャンディマンも嬉しそうでした
そこまで楽しそうだったのに、ウォンカは今何をしているのかな、ノートにアイデアを書いてる??のところで罰の悪そうな顔になるキャンディマン。苦悩に一瞬触れてしまったというドキッと感があった とか言いつつこのセリフのタイミングここであってたか自信ないです 俯きながらお金などをカバンに詰めてた気がするのでたぶんここ、、

ゴールデンチケットゲットだぜ

 チャーリーが1ポンドを得てチョコを買うのか、ゴールデンチケットを引けるのかはわからないけれどウォンカさんもまた動じず運命に任せたのだという解釈をいたしました
ゴールデンチケットを手に入れた瞬間のトレモロ、そしてチャーリーの表情。緊張感から急にハッピーになるのではなく、じわじわと込み上げてくる気持ちが歌で表現されてて毎度グッときた。
そしてチャーリー帰宅。立ち上がるだけで面白いジョーじいちゃん、、、小堺さんのパブリックイメージとジョーじいちゃんの相性があまりにピッタリ過ぎました
全世界に向けて伝えたい言葉は おはよう〜 たいよう〜☜かわいい

工場の前

 ニュースキャスターが喋っている間のソルトパパお着替えがんばれタイム。バイオレットはこの短い時間でもしっかりショータイムをしてくれて思わず拍手をしたくなるが、その気持ちをカメラのフラッシュ音がいい感じに救ってくれた
そしてついに時間を迎え、、、

デ~ンウィリーウォンカー  テ~ ウィリウォンカ~
ごごごごごごご、、、、、、、、ピ〜ン  
じ、ジジイ〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「ミュージカルの演技」をやってる推し、ありがてえ、、、、、、、、、、堂本光一が堂本光一から離れた役になればなるほどオタクは喜びます。
3階席から見ると下からコートを引っ張る手が伸びてくるのが見えてなかなかにホラーだった。
年齢性別不詳のウォンカ様、「アイドル」を30年以上やっている堂本さんにピッタリじゃないですか!?!!?
よれよれジジイからの、見えると思ってるねの外連味たっぷりなウォンカさん、ご褒美か、、?
「人生が変わる遅れをとるな」は今年を生き抜くKinKi担へのお言葉ですのでしかと胸に刻みましょうね

2幕へ続く!本当に続きますよ

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