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チャーリーとチョコレート工場二幕


二幕の始まり方、わかっててもビビる トランペットがびっくりさせに来てる

お菓子の森/ピュアイマジネーション

チョコレート作りに必要なものはなんでしょう?チッチッチッチッチッ🕰️とかやってちょけてるのに、急に「イマジネーション、想像すれば見えてくる」→Pure Imaginationでガラッと空想の世界にに引き込んでくるウォンカさん、ズルイね〜!!!!
映像から始まり、セットが現れ、紗幕が上がるとその鮮やかさが3次元で存在してる事実に不思議な気持ちになる。テーマパークの色彩ともまたちょっと違って初めての視界だった
フェスティバルホールはコンサートホールで舞台機構があまりないイメージなので開催発表当時はセットをあまり組まずプロジェクションマッピングでメインでやるのかしらと思っていましたが、蓋を開けてみたら人力でたくさんのセットをゴロゴロゴロゴロ運んでくださって感無量でございます。本当にありがとうございます。ゴロゴロゴロゴロ聴こえてくるたびありがたやありがたやと心の中で唱えておりました

オーガスタス

 オーガスタスがチョコの池に落ちる時、ウォンカはステッキで本当に引っ張ろうとしてるのか、むしろ突き落としてやるくらいなのか、ウォンカのおしおきのスタンスがわからなくて双眼鏡を覗いてたのですが、個人的な結論としては積極的にお仕置きしたいわけじゃないけど我慢できないならしょうがないわねえ〜〜振り払っちゃうわよ〜〜というスタンスで理解した
そしてウンパルンパが緊急出動。ここ、高熱の時に見る悪夢。楽園にウンパルンパ達が出現するだけで毒々しさと奇妙さが増している不思議 もう人生であれだけの色をいっぺんに見ることないんじゃない??

SSウォンカ号

下手に座るとマスクがいちごの香りになり上手に座るとチョコレートの香りになるわね
船で岸さんと芋洗坂係長に挟まれて嬉しそうなウォンカさん おっきくて包容力がありそうなおじさんが好きこと堂本光一さん、芋洗坂係長のお腹触りすぎである
「ウィリーがウンパと出会った時」ウンパルンパ登場前の節回しがこれまたミュージカルで見たことあるやつ!で良かったし、ナンバーワンヒットソングウンパルンパのキャッチーさとサンバ調やってる堂本光一の新鮮さ 新たな扉がまあ開く開く
曲終わりの取り残されたウンパルンパから始まるアドリブ、ここ含め二幕はセット転換がめちゃ多いのできっとお芝居で転がしていくための間合い等々帝劇から詰めまくってきたんだろうな、、、と感じた ウンパルンパが多彩で素敵でした。コンサートでも思うけど大阪のお客さんはリアクションが良い

ミックスルーム

 北の国からとか「飛びます飛びます」は当然知らないとして、何が出るかな〜ももはやキッズ知らない可能性がある 怖い
堂本光一のロックダンスもとい中居正広ダンスが見れて感無量でございますYOSHIEさんをめちゃくちゃ感じるシークエンスでした
ウォンカさんは単に笑顔じゃなくてわざとっぽい真顔でパフォーマンスしてたりもするのが道化みを感じて良いですね 楽しそうなのか悪い顔なのかわからない 何を企んでるのかわからない顔
バイオレット、タレント性ないけどスターになりたくて仕方ないみたいな歌詞があって、タレント性ないけどスターになりたいからあんなでかいリボンしてるのかもしれないけど、タレント性めっちゃあるから安心してほしい ガム噛まなくても歌ったら君はバズるよ

ベルーカ

 他の子達が自分の欲望に忠実なのに比べてベルーカは媚を売って人を操ろうとしてるところがかなりタチが悪く(?)お仕置きもいちばんガチな気がする まずここだけウォンカさんの表情が道化ではなく「マジ」なんだよな
岸さんの手を借りて台から降りる〜ハットを深く被ってウンパルンパを連れてくる〜顔を傾ける振り付け〜逃げるベルーカと並走してリスを操り〜ダストシュートに戻り〜ダストシュートごと前に出てくる〜ベルーカを促す ここの一連の氷の女王みが凄まじく癖でした
逃げるベルーカとリスを操るウォンカのところ、舞台を横いっぱいに使っており素晴らしかった。ここの流れが作品通して一番好きだったかも

マイク Vidiots

 演出が、こまけ〜!!!この舞台にはすごい、、、労力が、、、、かかっているぞ、、、、、、、
マイクがテレビに入っちゃった後のテレビの映像とか、あれ全部録って準備したんだもんな、、、すげえよ素材の数が
TV家はツアーの最初に「教育の役に立つと思って」と言ってみたり、ポンプに吸い込まれたオーガスタスを弔っていたりと案外まとも(?)な親子だった。他の子達が常に欲望を剥き出しにして生きてるのに対してマイクくんは電子機器没収されてもまだ持ってるし、画面からチョコレートを取り出す時も疑っていて学習するキッズだったので最後の2人まで生き残るのは順当かも 確かにネット依存って食欲・物欲・自己顕示欲よりちょっと複雑な欲望の形だから剥き出させるためには時間がかかるかも、、?
「テレビに映ったものはもう元には戻らないんだ」がクリティカルヒットしてその後の記憶はありません
ウンパルンパ達の連携プレーが素晴らしい 薄型テレビに見慣れすぎてテレビの被り物はちょっと電子レンジに見えた


イマジネーションルーム

 トレモロがノートを閉じた時に止むところ〜〜〜  ウォンカの苦悩にまた触れちゃったよヒュッてなる
取り残されたチャーリーがノートを開いてしまい、白紙のページに書き込むところ、キッズのどうしても舌足らずになってしまう部分を映像がうまく補っていてとても見やすかった。ここを始め全体を通してビジュアルで語りすぎずに物語を分かりよくするバランスがすごく緻密に調整されてるなと感じた。
そしていつの間にかいるウォンカさん。ここからの声色がね〜〜〜!!!!特に「その反対だよチャーリー」です
ところで白くて何もない部屋に持つ共通イメージってどこから来てるんだろう  人間の本能?

ガラスのエレベーター

 「何もないところから作ろう 見えないもの想像すれば」をじいちゃんの声と重ねて聴く。託す人ウォンカと託される人チャーリーの関係性はそのまま堂本光一とチャーリー役達の関係性でもあって、これからのスターが何人も発掘されたであろうこの舞台で「託す者」としての役割を授けられた推しの有り難みを改めて感じた。
ところで歌がべらぼうにお上手でした。マゼラン海峡〜頃からの歌い上げるところが本当に良かった 喉締めて歌うイメージあるけどここはめちゃくちゃ開いていた。あとチャーリーとのハモり、最後の静かなロングトーンも素敵だった 歌い上げないで終わる曲が個人的に好きなので。
個性的な曲を散りばめながら大事なところではド王道なメロディラインで泣かせにくるミュージカルだった。

最後のピュアイマジネーション

 大分早めからピュアイマジネーションの気配がしておりピュアイマジネーション→冒頭のキャンディマンの口上をチャーリーがやって終わるの、寂しさと尊さと頼もしさでぐちゃぐちゃになった

カテコ

どうも!カテコ爆泣きおじさんです!
まずチャーリーがウォンカのコートをカテコだけ着て登場するのが、物語の先を想像してほんとにグッときてしまう まだまだ見ていたいのにね

まとめて

 一幕は初見でチャーリーに感情移入しながら見る時が一番のめり込んで見れて、二幕は見れば見るほどいろんな発見があるスルメ舞台だった

前にも書きましたがとにかく子役さんたちに目も心も奪われました。上手いのはもちろん、それぞれの個性が溢れすぎていた。成長の真っ只中の彼ら彼女らはチャリチョコが再演する時、もうこの役で出られないかもしれない、むしろその可能性が高いことを思い、「一回きり」であることを改めて胸に刻んで観劇しました。大千穐楽で大号泣するキッズ達、今を全力で大切に生きているキッズ達、、絶対幸せになってほしい この半年という期間はキッズの年齢からしたら莫大なんだよな、、

 個人的には2021年のナイツテイルからミュージカルをしっかり見始めたので、ある意味ミュージカルにハマってからは初の推しの新作でしたが、ミュージカルを初見で理解し楽しむ力が大分ついてきたかもしれない  ミュージカルがどんどん面白くなり最高です 推しのおかげで新たな世界が広がっています
Twitterでチラチラと感想を読んでる中に親の視点の感想があって、わたしにはない視点でとても興味深かった。やはり物語は自分が生きれば生きるほど視点が増えて面白くなる。もはや物語を面白く見続けるために生きてるのかもしれない。

 とんでもない子役達が発掘されるこのミュージカル、ぜひ末長く続けてほしいです 帝劇はありませんがどうにかしてください!!!お願いします!!
またピュアイマジネーションに出会えるまで私は手垢に塗れた現実をがんばります

光一さんについて

 光一さんが立ち続けてきた帝劇がなくなったら演出も演じる方もどうなっていくんだろうか、、、と思っていたが、ウォンカ見たらいかようにでもなると思った
堂本光一から広がるイマジネーションは無限にある 帝劇がなくてもロングラン公演が終わっても堂本光一にしかできないことはたくさんあるし、時間がかかってもこの構想を形にしてくれた方々に足を向けて寝れません
兎にも角にもこのチャーリーとチョコレート工場、堂本光一さんの年齢も性別もわからない、ファンタジーさがマッチしてて最高だったし、素晴らしい子役達に「託していく」役回り、堂本光一さんのセカンドキャリアとしてこれ以上のものはないのではないでしょうか。光一さんのこれからのミュージカル人生も楽しみにしております!!

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