【廃線散歩】6.座間のトロッコ軌道跡
座間つながりでもう1本、今回は廃線跡について少し書こうと思います。
廃線散歩シリーズ第6回 砂利運搬トロッコの軌道跡です。
相模川では1964年に禁止令が出るまで、川砂利の採取が行われていました。砂利はコンクリートの原料になるため、関東大震災の復興や東京オリンピックに向けた建設ラッシュを大いに支えていたわけです。
昔は多摩川など他の大きな河川でも同様に砂利採取が行われ、その為に鉄道が各地に敷設されました。廃線散歩シリーズ第1回の西武安比奈線、第2回の下河原線も砂利由来の路線でしたね。
実はJR相模線も砂利由来なのですが、歴史については後日、別の廃線跡紹介の際に説明するとして、今回は相模線の入谷駅から延びていた軌道跡のみをご紹介します。
そのすぐ傍の側溝に・・・
こちらのサイトによると、高さ60mm(6cm)だそうです。東海道本線などの幹線で使用されているレールの高さは約150mmなので1/2以下です。こういった小さなレールは森林鉄道など、運搬用の簡易的なものに使用されることが多いです。
入谷駅は今でこそ田園地帯の真ん中に位置する無人駅ですが、昔は相模川から採取した砂利の積み出し駅として、今より広い敷地だったらしいです。
ちなみに、先ほどレールの高さを参照したサイトにも書かれてますが、このトロッコは「ナベトロ」とも呼ばれており、トロッコを架台として砂利を積載する容器が鍋に似ていたためそのように称されていたそうです。
「ナベトロ」は色んな所で活躍しており、荒川の改修工事にも使用されていました。岩淵水門の近くにある「荒川知水資料館アモア」に実物が展示されていますので、興味のある方は是非。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
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