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点染テンセイ少女。のワンマン行ってきたわよー

去年の10月17日、池袋harevutaiにて、点染テンセイ少女。のワンマンライブがあった。
ものすごく興味はあったが、同居人は仕事で同行できず、お財布に余裕もない。
知らない場所に知らないのに見たことだけはあるような人たちがいる場所に一人つくねんと立ち尽くす自信もなく、チケット予約画面を開いては消し、入力しては消しを繰り返すうちにSOLD OUTになった。

「売り切れちゃったんだから仕方ない」

家でゴロゴロとツイッターを漁る当日。
「楽しかったー」というツイートに紛れ、研修生の昇格、新曲の発表とテレビとのタイアップなど、その場で聞きたかった発表が次々と流れてくる。
そして、次のワンマンも決まったようだ。

2023年4月20日新宿BLAZE

やりかけの宿題は半年後に持ち越されることになった。
「半年後…この界隈に残ってるかな?意外とお金のかかる趣味だな」
なんて、ちょっと不安だったけど、むしろ勢いを増したのは内緒だ。

どうも、はじめまして僕です。
仕事は体裁さえ整えばよいと考えるタイプです。


長いようで短いようでやっぱり長い半年。
年が明け、現場で話しかけてくれる人も現れ、一人でも(行ったことある場所なら)あまり苦労せず行けるようになり、ゆっくり推し事は進んで行く。
「明日のライブに行こう」
「来週のあれは行きたい」
直近のライブに通うのに必死で、数か月先のワンマンなんか頭に入らない日々。
戦極メンバーの卒業も近くなり、気持ちがあちこちに持っていかれる。

3月も下旬になり、Webチケットをスルーして、手売りチケットを購入。
入場順が遅くなろうと、形に残る物が欲しかった。
BLAZEのキャパは800人。遅くても大丈夫大丈夫。

いにしえのオタクなので形に残るの大事

気が付けばあっという間に4月。
なんとなくテンテン全体が気忙しく感じる中、メンバーの一人、日向しおんちゃんがダウン。
生誕祭も近く、ガッサガサの声で頑張り過ぎたのが祟ったのかな。と。
しっかり治して復帰してほしいなーなんて呑気に構えていたら、まさかの長期化。

最初の数回は、いつもと違う歌割もレアだなぁとか、生誕と別でワンマン観られる回数増えるからお得かも、なんて罰当たりなことを思っていたが、続くとこれがビックリするぐらい寂しい。
代わりに歌っているメンバーの声、最初はしおんちゃんの歌真似みたいに聴こえていたのが、だんだんと自分の歌になっていく感覚が…ね。

同居人と話している時に、ちょっと趣味の良くない冗談を言ったら、割とガチ目に怒られた。
ちゃんと一緒に寂しいんだなってなんか安心した。

そうこうしながらワンマンの日は近づいてくる。
急な内容変更もあり、想像を絶するような修羅場だったのだろう。配信で見ても、ライブで見ても、クオリティは変わらないものの、疲労感を隠しているように感じた。

推しさんはコナンフィーバーで楽しそうにはしているし、どんな風に声をかけていいかもわからないまま、ワンマン3日前、月曜日のライブ。
土日で気持ちの整理がついたのか、なにがしかの目途がついたのか。
スイッチが切り替わったように晴れ晴れとしていて安心した。

胡散臭い話なので、見えている僕自身もあまり信じていないのだが、心身が疲れていると、人にオーラみたいなものが見えるようになる時がある。
多分、共感覚的なもので、五感で得た情報が脳内でバグを起こして、色変換されてんのかなぁと思っているが、あんまり信じてないけど、便利に感じることもある。
週末まで淀んだ色が下半身にまとわりついていたように見えたのが、月曜のライブでクリアな色に変わっていて勝手に安心してた。

仕事が忙しい中、ワンマン当日。
もう何も手がつかない。
回せる仕事は後日に投げ続け、つまらんツイートを繰り返したり、朝一からペンライトの電池を入れ替えてみたり。
仕事を放棄して読むマンガは頭に入らず、ご飯は無駄に2回に分けて作る始末。

ツイッター見ていても、客もソワソワ演者もソワソワ。
朝からずっとソワソワ。
前物販に行く同居人を送り出し、仕事は完全に放棄し、ソワソワし続ける。
たいして無い荷物を何度も確認し、チケットを財布から出したり入れたり。
着替えてバッグ背負ってマスクとメガネ装着して待機して、終業と同時に家を飛び出す。

自転車置き場にチャリをぶん投げ、十年以上していないであろう階段を一段抜かしで上がる。
かろうじて残った理性でお茶を買って電車に乗り、新宿まで遅延が起こらないことを願う。

新宿駅からBLAZEまで、時間はたっぷりあるが早歩きで向かう。
トー横と呼ばれるらしい広場が見えてきて、広場の向こうに人だかりができているのが確認できる。

「歌舞伎タワーでなんかイベントでもあんのかな?」
ぼんやり近づいていくと、発売されたばかりのテンテンTシャツを着ている人が混じってる。

は?

よく見ると行列はBLAZEに吸い込まれていく。
理解できずにとりあえず同居人と合流。
列に並び僕らも吸い込まれる。


中に入るとキレイなフラスタ(っていうの?)が飾られ、特別な日だということを教えてくれる。
見知った人が声をかけてくれ、テンテンの現場にいることを思い出させてくれる。
落ち着いて周りを見渡すと、確かに見たことある方がいっぱいいる。

ホールに入って再度ビックリ。
人、人、人。
なにかお強い対バンでもあったのかしらというぐらいの人。
まっすぐ最後尾を目指し、最後尾過ぎると関係者席かも知れないので、ちょっと手前の隙間を見つけて場所を取る。
最後尾近くの端っこ。一番居心地のいい場所。

前列にもフロア中央にも見知った人がたくさんいる。
こっち向いて手を振ってくれたりなんかして、同居人と一緒に「やっぱりかわいいね」なんて言って時間を過ごす。
パンフレットがあって、ステージ上ではMVや動画が流れていて、いつもとは違う、僕の知らない空間。

入場は途切れることなく、たくさんいたフロアの密度はどんどん上がっていく。
もう…入らなくない?と思ってもどんどん入ってくる。
まわりの人たちも
「人、多くない??」
と同じようなことをささやきあっている。

いつもと違う前奏から、演者の表情もフロアも、なんとなく硬いのにふわふわした雰囲気でライブが始まる。
大丈夫かな?と不安になるのも短い時間で、どんどんボルテージが上がっていくステージ。


いつだったか、「推しさんのいつでも100%全開なスタンスが好き」と書いたことがあったが、あのヤロウ120%隠し持ってやがった。
全開以上の出力なのに、パフォーマンスは崩さず、あんなに幸せそうにされたら、どうやって観ていいかわからない。
多分、少しでも多くの光が力になるだろうと、いつもよりちょっとだけペンライトを高めに持っていつもよりちょっとだけ大きく動かす。
実際、後方から見る光の海はものすごくキレイだった。

お芝居も楽しく、どこのあの花だろうと思っていたら、かまいたちの夜みたいになって、雰囲気は変化しつつもしっかりとしたテンテンらしいストーリになって、途中ピアノアレンジとか始めちゃって…アネモネのソロとかあって…。

あっという間に終演し、やらないわけがない曲があって、アンコールがあるの確定して、予定調和のアンコールがあって、衣装にTシャツを羽織ったメンバーが出てきて。

ライブにほとんど行ったことがなかった去年の今頃の僕が、知識としてしか知らなかったライブの形がそこにあって。

川崎CLUB CITTA'
音楽のこともアイドルのこともなんにも知らない僕でも聞いたことのある場所。
harevutai、BLAZE凄い!って言われても全然ピンとこない無知な僕でも知っているところでライブやってくれるんだって。
もしかしたら、頑張ったその先にはもっと知ってたり、行ったこともあるような場所が待っているのかも知れなくて。

前回のワンマンに行けなかったことがずっと引っかかっていたけれども、今回が初めてだったのはそれはそれでよかったのではないかなと。
画竜点睛を欠いたのも、次への楽しみにと前向きに。

尋常じゃないレベルの人見知りで、自分から声もかけられなくて、フラっと現れて黙って消えていく。
失礼も多くあるだろうし、気に入らないって人もたくさんいると思う。
それでも、声をかけてくれたり、会釈してくれたり、放置してくれたり、ゆるっと存在を認めてもらえて、通うことができている。
ステージ上の子たちは、「もっと上に行きたい!」と明確に口に出して、努力をしてくれる。
そういった場所にかかわれることが出来たのは、本当に運が良かったと思う。



ライブレポでも書いてみようかと思ったけど、全然ライブのこと書いてないな…。
とにかく心揺さぶられて楽しいので、気になった人はふらっと観てみるといいと思うの。

来年、楽しみだなぁ。


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