JBJJF 全日本ブラジリアン柔術選手権 2023 茶・黒帯 個人的見所

JBJJF主催 第24回全日本ブラジリアン柔術選手権
の見所記事です。毎年僕自身も出場し、目標としていた大会なのですが、いちファンとして観戦するのも楽しみにしている大会です。今年は所用により出れないので、前からやってみたかった個人的な見所を書いてみようと思いました。観戦の参考になれば幸いです。また、不快に思われる方がいればすみません。
※選手名は全て敬称略で書きます。

本当は紫帯も書く気満々だったけど時間がなくて途中まで書いて断念しました。申し訳ありません!書いた分は後でこっそり結果と答え合わせします。
全体的な所感としては、久しぶりの関東以外での開催ということで黒帯の参加者は去年に比べて減った印象。色帯含めて西日本の参加者割合が例年よりも多い印象。個人的に遠征の方が好きなので今回出れないの本当に残念。

日時: 2023/10/9(月・祝)
会場: グリーンアリーナ神戸 メインアリーナ

男子黒帯
ルースター級(6人)


優勝候補筆頭は昨年大会優勝、今年のIBJJFアジア選手権でも優勝した芝本幸司。11回目の全日本制覇を狙う。実績的な対抗馬は昨年3位のイヤゴ・ウエノだが、直近数回の直接対決を見る限りまだ実力差があると感じる。注目選手は今年のアジア選手権で茶帯優勝し黒帯昇格を果たした高杉魁。初戦で国内外、アダルト・マスター問わず試合経験豊富な高橋弘毅と戦い、勝てば芝本との対決が組まれる。反対ブロックでは2018年の茶帯世界3位で久々のアダルト参戦となる吉岡優幸と今年の中部選手権で芝本を極めかけた柴田宏太の対決にも注目。勝ち上がった方がイヤゴと対決する。


ライトフェザー級(9人)


優勝予想が難しい混戦。今年のアジア選手権3位で茶帯世界2位の実績がある野村優眞。昨年大会2位の横山大鋳。2017〜2019年の3大会連続で2位の鍵山士門。北海道の強豪、2018~2019年大会で3位の冨田尚弥。元ルースター級トップ選手で2015年ワールドマスターでマスター1優勝の吉岡崇人、先日のマリアナスオープン黒帯フェザー級で優勝したエリック・メネギン。クローズドからのラペラアタックやホレッタが強力な小林賢輔。昨年大会のルースター級2位、アジア選手権では芝本をあと一歩まで追い詰めたチアゴ・ウエノは双子の兄イヤゴと階級を分けてライトフェザー級でのエントリーとなる。初戦の個人的注目カードは吉岡崇人vsチアゴ・ウエノと、8月のKIT07の再戦となる横山大鋳vsエリック・メネギン。


フェザー級(9人)


こちらも混戦。初戦から注目カードの目白押し。2020年大会で優勝、昨年のIBJJFパンパシフィックでも優勝した大柳敬人。今年の東日本選手権で大柳を破って優勝しており、7月のアジア選手権で3位、9月にラスベガスで開催されたJIU-JITSU CON INTERNATIONALで2位とアクティブに試合をこなし好成績を残す鈴木和宏。2021年大会で2位、昨年3位で悲願の初優勝を狙う山中健也。マスター3世代にして昨年2位入賞を果たしたベテラン塚田市太郎。2015年のライトフェザー級王者、2018年からはライトフェザー級、フェザー級で合わせて5大会連続3位入賞をしている加古拓渡。2019年大会ライト級3位の関西トップ選手白石勝紀。2019年全日本オープン優勝の関西の強豪、尾崎泰基。おそらく一番の注目トピックは今年の茶帯世界3位、アジア優勝、今回黒帯デビュー戦となるトミー矢野の参戦か。初戦で昨年大会2位のベテラン塚田市太郎との対戦が組まれ、楽しみにしている人も多いはず。個人的には初戦の山中vs加古が楽しみ。


ライト級(8人)


2021年大会優勝、今年のアジア選手権でも優勝し、来年の世界選手権出場権利を持っている森戸新士。2019年から昨年まで3度優勝し、今年のアジア選手権と2021年大会決勝では森戸に敗れている毛利部慎佑。昨年大会でミドル級優勝のチアゴ・ハタダ。国内色帯で無双し、昨年大会茶帯で階級&オープンクラスの二階級制覇をしている新黒帯、大浦マイケ。昨年大会3位で今年の全日本オープン優勝の山本幸輝。2019年大会でクレベル・コイケを極めてオープンクラス3位入賞を果たしている高木翔太。2021年から専業柔術家となり、12月からは上京を発表している後藤拓磨。コンスタントに試合に出てトップ選手を苦戦させる瀬谷俊彦。
実力者揃うが、森戸・毛利部の2強構図がここ数年崩れていない。注目はこの構図をニューカマー・大浦マイケが崩すのかどうか、森戸・毛利部時代が続くのか、それとも他の選手が割って入るのか。


ミドル級(5人)


優勝候補筆頭は2021年大会優勝で先日のマリアナスオープンも階級&オープンクラスの二階級制覇を果たしたグラント・ボグダノフ。対抗馬は2020年大会優勝、今年のワールドマスターで悲願の初優勝を果たした高本裕和。MMAで第二代GRADIATORライト級の実績を持ち、柔術も今年のASJJFアジア選手権で優勝している岸本泰昭にも注目。


ミディアムヘビー級(5人)


注目は2020年〜2022年まで茶帯で三連覇し、満を持して黒帯昇格した柳井夢翔。2017年大会のオープンクラス準優勝のベテラン中村勇太と同ブロックに配された。実績的には2018年、2020年大会優勝の添田航平が3度目の優勝なるかと言うところ。添田は色帯時代から何度も戦ってきたライバル、先日の関西選手権オープンクラスで優勝したばかりの井上啓太と初戦で当たる。


スーパーヘビー級(2人)


2019年王者、昨年大会はウルトラヘビー級2位の野村洋平がシャビエル・シウバと一騎打ち。シャビエル・シウバは先日のASJJF Dumau Internationalで2021年大会ミディアムヘビー級&オープンクラス2位のレアンドロ・クサノに大差の勝利を収めており、かなり強い。


オープンクラス(14人)


黒帯昇格後負けなし、 2020年大会から三連覇中のイゴール・タナベが圧倒的な優勝候補。このイゴールを止める選手が現れるのか?というのが今後数年このトーナメントの軸になりそう。同門の大浦マイケを除けば、シャビエル・シウバ、グラント・ボグダノフ、柳井夢翔、森戸新士らが対抗馬か。


女子黒帯
ライトフェザー級(4人)


今年のアジア選手権2位、ワールドマスター優勝のベテラン芝本さおりとトーナメント常連の深津佐和子に、昨年ルースター級優勝のミレーナ・サクモトと黒帯デビュー戦の菅里美が加わった4人トーナメント。芝本が3年振り4度目の優勝なるか、ミレーナが二階級制覇を達成するのか、深津が悲願の初優勝なるか、新黒帯の菅が名乗りを上げるのか。


男子茶帯
ルースター級(2人)

紫帯でアジア選手権を優勝し、茶帯デビュー戦となる渋澤が既に茶帯歴3年以上の渡邉直哉に挑む。


ライトフェザー級(9人)

ここ数年の上位入賞者のほとんどが黒帯に昇格したため、がらりとメンツが変わった。個人的には中村元がやや抜けていると思うが、誰が勝ち上がってもおかしくはない。あとは北海道から参戦の諸澤陽斗に注目。


フェザー級(9人)

注目はフェザー級に階級を落とした福島聖也。逆ブロックの七帝同期、斉藤晶との対決は実現するのか。その他の有力選手は中島康輔、萩原大揮、岩崎一志、橋本直征。


ライト級(8人)

鹿志村仁之介の三連覇なるか。有力な対抗馬はKITとJHOOD CUPの勝ちぶりから名を上げている村井俊太、昨年紫帯ライト級で圧倒的な強さを見せて優勝した土屋皓仰、先日のデラヒーバカップでミドル級優勝した道中健人。


ミドル級(5人)

今年のアジア選手権紫帯ライト級優勝のルイス・ケルビンに注目。既に茶帯で実績を残す長屋英一、三浦寛喜にどう戦うか。反対ブロックはウィリアン・サイオが有力か。


ミディアムヘビー級(4人)

関東から参戦の木戸健太を関西勢3人が迎え撃つ。


ヘビー級(2人)

若手の田中大成とベテラン乘次秀彦の一騎打ち。


オープンクラス(17人)

ウルトラヘビー級のイバル・アレキサンダー・スバンベルグ、ヘビー級の田中大成、乘次秀彦、全日本無差別級選手権で優勝の福島聖也あたりが勝ち上がり候補。無差別級に強い萩原大揮、岩崎一志にも注目。


女子茶帯
フェザー級(3人)

アジア選手権フェザー級優勝の高本奈月、同ルースター級優勝の山田海南江、柔道が強い倉持梨奈の三つ巴戦。

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