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東京マンガレビュアーズ厳選おすすめ漫画レビュー

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東京マンガレビュアーズの三桁を超えるレビューの中でも、面白い!これは売れた!など、特徴的なレビューを編集部で厳選してまとめていきます。ぜひご覧ください。
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2020年11月の記事一覧

コロナ禍の今こそ語られるべき、寄生生物侵略下における主人公・シンイチの決断『寄生獣』

こんにちは。株式会社コルクの佐渡島です。 今回は、今まさにウイルスが世界を蔓延しているこの時代に、全世界の人に読んでほしいおすすめの漫画を紹介します。 僕の生涯ベストワンの作品でもある、岩明均さんの『寄生獣』です。 この『寄生獣』をもう何回読んだことでしょうか。僕は漫画を読み返すとしたら勢いよく全巻いっき読みしたいので、長い漫画はちょっと苦手なんです。100巻ぐらいの漫画は、さすがに1日で読み返すことができないじゃないですか。でも10巻くらいだと、「よし読むぞ」って決め

【月商1億円超え】ゲームファンタジー漫画の最高到達点を、「.hack」開発者が読み解いてみた『俺だけレベルアップな件』

【レビュアー/新里 裕人】 皆さんこんにちは!ゲーム制作会社「サイバーコネクトツー」の新里です。 私は2002年に発売されたPS2用のRPG、「.hack」の企画・開発を担当していました。「.hack」はオンラインゲーム世界を舞台にしたRPGです。 当時はまだオンラインゲームそのものが世間に認知されておらず、ちょうど同年に発売された「ファイナルファンタジーXI」をきっかけに、日本のゲーム業界でもようやく注目され始めた、というタイミングでした。 なので、このゲームの企画

ゲームが楽しくて現実がつらい理由をオシッコで解説『マンガで分かる心療内科(19)ゲーミフィケーション編』

【レビュアー/ミヤザキユウ】 ゲームだけやって生きていたいゲームだけやって生きていきたい…仕事したくない…そんなことを誰もが思ったことがあるんじゃないでしょうか。 そうした願望は一昔前なら、何をふざけたことを…と一蹴されたかもしれませんが、現代ならあながち不可能ではありません。e-sportsが盛り上がりの兆しを見せており、職業としてプロゲーマーになって活躍している人も出てきています。 しかしながらそれはそれでゲームだけやっていればいいだけではなく、激しい練習、PR戦略

20年間一切ブレずにボケ続ける増田こうすけ、じつはAI説『増田こうすけ劇場 ギャグマンガ日和』

2000年から連載が始まり、タイトル変更後を含め19巻のコミックスが出版されている『増田こうすけ劇場 ギャグマンガ日和(以下:ギャグマンガ日和)』。11/4に待望の新刊が発売されました。私は中学生の頃から大好きな漫画なのですが、周りからはこんな声を耳にします。 「え?ギャグマンガ日和ってまだやってるの?」 「名前は知ってるけど読んだことない」 「絵が個性的でちょっと無理・・」 「ギャグマンガ日和の"GB"って何?何が変わったの?」 そんなあなたに捧げる、今更聞けない『ギャ