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The Documentary of SUPER BEAVER『東京』(略)感想など。

先行上映から

TOHOシネマズにて

先日の先行上映、そしてリリースされた「The Documentary of SUPER BEAVER『東京』Release Tour2022~東京ラクダストーリー~」(長い)について、
久しぶりにnoteにまとめてみようと思います。

先行上映

ギリギリまで行けないと思っていたドキュメンタリーの先行上映は、条件が揃って行くことができました。
映画館で観る事の楽しさって、音響、大きなスクリーン、そしてその空間に浸って観られれるって事だと思っていて、そういう点でも、迫力あるライブシーンもスクリーンで観られてとても良かったし、良い体験が出来ました。
舞台挨拶のライビュも、ちょっと緊張した様子の中で、四人もワイワイ楽しく話してくれたのが観られて楽しかったです!

個人的にはマイクを両手でアイドル持ちしてしまう藤原さんと、「俳優さん」みたいにキマッてるリーダーが「今日は主題歌を担当したSUPER BEAVERのみなさんにもお越しいただいて」みたいな俳優さんっぽい小芝居してたのがツボで✨そして結局リーダーもアイドル持ち。手が震えるって言ってたからよっぽど緊張してたんだなって。
歳下組は平気だったって自宅のラクダで言ってましたけど😊

それから、やなぎのサービスエリア(東北道の前沢SA)でのソフトクリームとカレーパンのところの話。MCのたくみさん、聞いてくださってありがとうございます。

先日立ち寄ったんですが…

前沢SAのソフト
スティック型のカレーパン
先日立ち寄れたのが夜だったので閉まってた😢

チームみんなで大型バスで移動(盛岡→仙台)したのは唯一あの日で、なんだか遠足みたいでつい買いたくなっちゃった、ってエピソードにほっこり。
そのあと悪ノリしたぶーやんが「食べないで捨てたんでしょ!」や「そんな事しな…っ!」ぶ「いっつもノールックで(後ろ手に)捨ててくから。それをマネージャーが拾って藤原さんに。」や「そんな事しません!全部いただきました!」おもろかったです🤣

ここからはがっつりとネタバレです。

ドキュメンタリーについて

「それぞれの土地」で

元々、ツアー中に毎回動画をあげてくれていて、会場にカメラが入ってるのもわかってたから、どこかで映像作品、または放送用の素材になるのだろうと思っていたけど、まさかドキュメンタリーがメインになるとは思っていなかった。

毎回すごい早さでライブ後に上がる動画に、いつもグッと来ていたのは、会場にいるひとりひとりの顔がとてもよかったり、ステージの四人の熱量がしっかり伝わったから。
時々動画でもオフショットを挟んでいて、ああ、その土地にちゃんといるんだな、ってことが嬉しくて、このツアーが「ビーバー東京」=それぞれの故郷や、思い描く土地で行われるライブツアーである意味をとても感じていた。

イベンターさんも地元ならではのケータリングとか、色々考えてくれている、そんな様子も垣間見えて楽しい。
コロナ禍のツアー中、外に食べに行けないとか、ケータリングも制限されたりなんて事も聴いていたけど、少しずつ戻っているのかなと思うだけで嬉しくなる。

お弁当だってもちろん美味しい物がたくさんあるけど、キッチンカーが来てたりもして、目の前で調理されたあったかいもの、つめたいもの、その土地のもの、きっと迎えるほうだって喜んでもらえるように考える事は、大変でも楽しいはずだし、そういうお仕事でもあるし、みんなでメニューについて会話してるのも楽しい。そういう一つ一つが、今までもあったんだろうな、って感じた。

それから、地方民としては自分の身近な場所を歩いてるってだけで嬉しいもんで。新幹線で移動して、ここを歩いて、車で、タクシーで、バスで移動して、こんな風に旅をしてるんだと実感した。
個人的には、盛岡駅、会場周り、前沢SA、仙台サンプラザのある宮城野通り。公園も。

昔は自分たちで運転して全国回ってたところを、今はさすがに新幹線や飛行機を使えるようにはなったけど、いまだにグリーン車じゃないもん、普通車なんだもの…。(だから目撃率も遭遇率も高い…)
バスや車で夜に移動することも普通にしてるのも改めてわかった。

メンバーが自分に馴染みのある街を歩いている。何気ないことなんだけど、脚を使って会いに来てくれていることを実感するし、私の身近な街で「会える」という歓びってすごく大きい。 より自分の地元、縁のある場所が愛しく感じたツアーだった。

盛岡のMCで、「ホールは『 街』そのものみたい」と言っていたのが印象的だったな。

ENCOREの、セットリストについてのトークは、要所要所で感じ取ったところが自分と一致してたことも嬉しかった。

https://open.spotify.com/episode/4fGqHBqCDZP6I0v8MskVcs?si=PGJVkyWnQ_SyqT2wpqaSKQ&utm_source=copy-link

触れずにはいられない「最後の曲」

本編のスタートがあの場面からだったのは正直驚いた。
全く気づいてなかった人は、えっ何があったの?って思ったでしょう。

私は配信で見ていて、聴きたかったフレーズがなかったことに気づいていたけど正直確信はなくて、あとでTwitterで言及してる人がいてやっぱりそうだったよね、って思ってた。

ただ、あんな空気になってるとはその時はもちろん考えてなかったし、FCツアー親睦会のお知らせやインスタライブにわーいって能天気にも喜んでた。リーダーにコメント拾ってもらったし…

さて。

正直、歌詞飛ばしちゃうなんてよくある話で、今までもそしてどんなアーティストでも珍しくもないと思う。
本編でもリーダーが言ってた通り、あれが前半の曲だったり、ファイナルのあの時じゃなかったら、あんな風にはならなかったでしょう。

ただ、最終日のあの曲だからこそ。
私も、個人的にも大好きで、絶対言って欲しかった「報われろ」を飛ばしちゃった、っていうのはね、もしその場にいて振り返ったときに、少なからず残念に思ったかもしれないし。

それぞれの後悔とか憤り。あれって、バンドだからこそだと思う。
ソロならそこは自分の責任で、サポートはあくまでサポートとしての仕事を全うする。
(もちろんボーカルがサポに助けられる事はたくさんあるし、実際見てきたし、オーディエンスが助けた場面に居合わせたこともある)
そういうものだと思うけど、バンドだからこそ悔しくて、それぞれにやり場のない気持ちになってしまった、んじゃないかと思った。

映画館での初見は、さすがに「うわ、そんなことになってたんだ」って気持ちが先にきた。
リーダーが「渋谷にキレてるわけじゃない」と言いつつ漂うあの空気。それまで、だいたいは終演後に勢いよくハイタッチして「おつかれ!」「よかったね」と笑顔が見えるのに、
小さく背中を丸めるぶーやんを置いて、楽屋から1度みんな居なくなったところも。
しんどいけど、ああいうことをきっと何度も繰り返しながら来た4人なんだな、これも見せてくれるのか、と思ったし、
こういう時最初に声をかけるのはゆーまさんなんだなぁと。

1人だけ汗まみれの衣装のまま、普段強くすらみえるぶーやんが、ぽつりと、申し訳ないと三人に切り出すとこは言葉にできない…

ミスした瞬間の映像は配信以来みてないから、実際はどうだった?って思い、ライブ映像が流れ始めた時はいたたまれず、胸がギュッとなって見た。
確かにあそこでぐっとズレるんだけど、ちゃんとすぐにリカバリしてる、ように見えた。(けど、この辺のメンバーの気持ちは、リリースに合わせて公開されたインタビューで知る。後述)
だから気づかない人もたくさんいたし、いいライブで終わったのは間違いなかった、はずなのに。

ぶーやんの、本番前の楽屋での一言も、浮き足立ってしまわないように、自分に言い聞かせてるような感じもするし、結果を知ってみると、最大のフラグって気もしちゃう。
上手くいかないもんだな。
配信はするけど「いつも通りのライブをしてください」とも言われてた。でもそういう時ほど、突っ走りすぎてミスったり。その辺も人間らしいな。

本気で落ち込んで、ほんとに怒って、多分それはメンバーだけじゃなくチームもそうだと思う。今回おさめられてるのはたまたま、ああいうシーンだったけど、それぞれに同じようなことはあって、そこでちゃんと怒って、落ち込んで謝って、話し合うことができるなら大丈夫なんじゃないか?って。
ああいう空気ってすごく嫌だけどそれでも話す、 じゃなきゃ18年もやっていられないだろうし。
「これからライブいっぱいあるよ」ってすべてわかって裏もなく言えるのは、ゆーまさんだからなんだろうなとも思った。

…ここまでは、先行上映後に思ったこと。

2回目、家でみて少し印象が変わった。
あそこはやっぱり、バンドとしてピリッとしなきゃいけないところだったんだ、と思えた。
そういうことを繰り返してきて今があるのだと、ちゃんと理解できた。
リーダーが言ってた「渋谷にキレたいんじゃない」「渋谷に背負わせるつもりはない」っていうのも噛み締めた。
やなぎの発言からも、大事なとこでミスったぶーやんに思うとこはないわけじゃないだろうし、その瞬間そう思ってしまうのは仕方ない。だって人間だもの。

でも、結局の所、ミスそのものより、アンコールの合間に、それによって生じたスッキリしない気持ちを解決しないまま、 全公演を「終えてしまった」
その悔しさとかを言葉の端に感じた。

そしてさらにリリースインタビューを各媒体読んで思ったのは、映像にはほとんどのっかってなかったけど、藤原さんは藤原さんの立場でやりきれなかった悔しさもあって(B-PASS)  

あの短時間に何が正解だったかはメンバーが考えることだから、私にはわからないけど、単純に例えばやなぎがやり直しを提案した時に、ぶーやんはそれを受けなかった理由をちゃんと伝えられれば違ったかもしれないし、 逆にメンバーがもう1回やらないと気が済まないからやろうぜ、と説得すれば良かったのかもしれないし。

そういえばぶーやん、ミスしたとこも初めはよくわからなかったと言ってたくらいだから(得てしてそう言うものだと思う、わかる)
袖に戻ったばかりのときは、状況把握も最初はふわっとしていたのかも。
いずれにしてもアンコールまでの時間、うまく伝えられない気持ちや雰囲気?わからないけど、そのせいでアンコールまで解決せず、モヤモヤのまま楽屋まで持ち越してしまった、って事について何よりイライラしてたんだよな、って「ちゃんと」気がついた。

リーダーがそう言ってたのはちゃんと覚えてたんだけど、なんか2回目みたらスッと入ってきた。
小さくなってるぶーやんにゆーまさんが声をかけた時も、うしろでひろぽんも「(あれ以外は)良かったよ」ってフォローして、でも、ぶーやんは「メンバーが良くないと思ってるならダメだ」って言うところが象徴的だと思った。
例え他のほとんどの人が良かったと言ってくれても、一緒にいるメンバーにそういう思いをさせてしまったということを悔やんでる、その姿がもうね…
SUPER BEAVERってそういうバンドなんだってぐっと来てしまった。

そういう気持ちの中でもちゃんと謝って、話して伝えて、じゃあ次どうする?ってやって来たんだね、と、改めて感じた。
正直、いつも一緒にいるからこそ、言い出すことを躊躇うってあると思うんだ。意外と曖昧にしたくなる。言い訳もしたくなる。
でも、「4人で話したい」と申し出て、その場で話し合う。そこまでカメラに収めてくれてありがとう。
表に出してくれてありがとうございます。

あの直後にインライ& Twitterライブ配信もあったし、その後も夏の怒涛のライブが続いて、今だからね。止まってるヒマはないもの。

まとめ

長くなりました…

私が見たドキュメンタリーの中の4人は、全く予想もしなかった「意外な4人」ではなかった。
こういう所まで見せてくれちゃうんだ、という驚きはあったけど、愚直に真面目に、めいっぱい楽しんで、めいっぱいふざけて、飲んで、食べて、繋がりを大切にしてきて今がある人たち。
とっても人間らしい人たち。
だから、もっと好きになったけど、印象の変化は良い意味でそんなにない。

それから、タッキーさんたちが忌憚なく意見を言うところも見られてよかったなと。
フロアの目線でちゃんと見てくれる人がいて、熱量や勢いで押すだけじゃなく、より伝わる方法を模索していく感じ。すてきだな。

帯同するスタッフチーム、それから各地の現場で関わるスタッフさんたち。感謝です。ちょっぴりお芝居に関わること手伝ったときに、舞台裏も何度か観てるから、仕込み、バラシ風景とかそれだけでわくわくするタチなので、そういう点でも裏側がたくさんみられるのは嬉しかった。

「ストイックにやってたからこそ」、ってリーダーが言ってた。
きちんと話し、持ち越さずに次に繋げられるんだと思う。まだ、この先の最高があるってこと。

あのファイナルのあとも夏フェス、行脚と走り抜け、このドキュメンタリー、新曲のリリースも控えてる。
止まらない彼らに幸あれ。ずっとついていきます。ついてくバンド、私は間違えてない。

そしてロマン、もっと好きになったよね。MVにしてくれて本当にありがとうございます。

この公開も、劇場と配信で最初に解禁して、翌日にプレミア公開。チャットで一緒に見てくれる。いつも、大切な時間を共有する機会をたくさんくれてありがとう。


余談


娘の小学校最後の運動会。
「クラス対抗リレーで負けて悔しかった」と言った。それは、一生懸命やってたからだ。本人だけじゃなくて、みんなで頑張って、良くなってきた事がわかってたから。泣きたいけど我慢したのは、先生が「笑顔の運動会にしよう」って言ったからだった。
運動会嫌だって言ってたわりに、そんなふうに言える娘がいいなって思った。

相変わらずのコロナ禍で行事は縮小されてるけど、それでもひとつひとつを意味あるものにするのは、先生の尽力もあるけど、最後は自分次第だろう。

情熱に幸あれ。




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