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#47 あのさ、それ、出すなよ

前置き: ちょっと今回の文章、ちょっと、いやかなりウザいかも。

髪を15センチほど切った。
美容師の方の勧めで黒髪のボブになった。
(あのー、ジヒョちゃんになるにはどうしたらいいですか…と相談したのは内緒だよ)

頭が物凄く軽くなってとても快適。プロの手に任せればブローの仕方ひとつで自分の髪がとぅるんとぅるんになるのだから、すごい。


隣の席のお客さんとその方の担当の美容師さんとの会話が聴こえた。
お客さんは私と同じくらいかちょっと下ぐらいの女性。マッチングアプリを始めてしばらく立つようででその話で盛り上がっていた。

マッチングしてもなかなか会話が続かないこと。
微妙に知り合いの男性を見つけてしまったこと。
会話の全てが面倒になりもう速攻で会って話しちゃえば楽なのに、となること。

あーーーわかるわかる、わかるよ、と聞き耳を立てる私。

ひとつの言葉にひっかかった。

「あの、フツーにバツついてる人って嫌じゃないですか?」

ほう。

「どんなに他の条件がよくても無理じゃないですか。だって絶対ワケアリでしょ。人間性に問題あるんじゃないかって思っちゃってウンタラカンタラ…」


ああ!

あーー!!!

私、この女が嫌いだ!!!
大っっっっっっ嫌いだ!!!


待て皐月。人をそうやって好き嫌いで判断してはいけないよ…。しかも赤の他人じゃない。

黙れ私。
私はこの女が嫌いである。

おいおいおいちょっと待てよ。いくらなんでも想像力が足りなすぎやしないか?
自分の髪を切っている担当者が、あなたの言う、バツのつく人だったらどうすんだ?
そうでなくても、その担当者の両親が離婚していたら、どういう気持ちでその話を聞けばいいんだ?

なぜ、軽々しくそんなことが言える?つーか離婚なんて世の中にありふれてることだよ。なーんも珍しくないんだよ。あなただけの世界観でものごとを考えないでください(ここらへんで特大ブーメランが自分に突き刺さる)


…まあ何にせよ…。

誰が何を思おうが自由だ。あなたのその考えだってあなたの脳内で完結させていただければ結構である。

でもさ、そんな簡単に外に出してくれちゃあ困るんだよ。

いとも容易く言葉にできる彼女の無神経さに無性に腹が立つ。一体どこから目線でもの言ってんだ?私が美容師だったらその襟足、怒りでガタガタにしちゃうところだったぞ。

まあもしかしたらその担当者と何でも話し合える仲なのかもしれないけどさ(そうは見えなかったけど)。


ああ、いかんいかん、私は可愛くなりにここに来ているのに!!!!

ただただ、あたたかく幸福な家庭で過ごしてきた方なのだろう。そう思うことにした。あーーーあ幸せな人だね。

………。

私のこの文も横暴だが、それでも人の背景を考えずに言葉を発する人にはなりたくないと思った。いや、私も気をつけなきゃ、それもかなり。

自戒も込めて、ここに記しておこう。

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