見出し画像

[再録 : 2016.6月公開] Versus Me INTERVIEW

[Interview/Translate : Marina]

ALESANAのギタリスト、Patrick Thompsonを中心にアメリカのウィスコンシン州ジェーンズビルにて2013年に結成、デビューシングルではEscape The FateのVo.Craig Mabbittをゲストに迎え話題となったニューカマーVersus Me
◯メンバーは下記の通り(2016年当時)
James Milbrandt (vocals)
Patrick Thompson (vocals/guitar)
Lee Milbrandt (bass)
Clint Greendeer (guitar)

今回はなんとそのリードギターとクリーンヴォーカルを担当する中心人物、パトリックにインタビューを受けていただきました!

・はじめまして!まずは日本媒体には初登場ということで、自己紹介をお願いいたします。
(Patrick Thompson:Singer & Gt)
やあはじめまして!そう、Versus Meが日本語のインタビューを受けたのはこれが初めてなんだよ。ボク達のバンドに興味を持ってくれて本当にありがとう。ボクはPatrick Thompson、Versus Meで歌とギターを担当しているよ。


・皆様は結成してから3年目なんですね。ALESANAのパトリックを中心にそれぞれ著名なバンドをやっていたメンバーで構成されていますが、バンドの結成経緯やバックグラウンドはどういったものだったのでしょうか?
・Versus Meの全員はそれぞれ以前のプロジェクトからやってきたんだ。JamesとLee Milbrandt兄弟はSeriannaというバンドから。Clint Greendeer hailsはGuardiansから、そしてALESANAにいたボクPatrick Tompsonだね。共通した情熱や音楽へのビジョンをもとに、多種多様な中西部のメタルコアやスクリーモバンドから集まった5人の仲間で結成されているよ。



・Versus Meというバンド名は誰の発案でしょうか?また、どのような意味が込められているのでしょう?
・Versus Meというバンド名はボクPatrick Tompsonが起源さ。Versus Meとその全ての曲には、内なる葛藤を中心とした意味が込められているんだ。ボク達の曲の全ては、僕たちの人生において実際に起きた出来事やそれらについてどう感じたか、その視点に基づいて書かれているんだ。ボクらの間に起こった出来事やボク達自身でしか知りえない関係性だったり、ボク達自身とその他の皆との事だったりね。


・元々ギターだったJamesやPatrikがこのバンドではボーカルを担当していますね。
・そう、ジェームズとボクは元々ギタープレイヤーなんだ。ボクは元々自分自身がシンガーになりたいと思っていたし、Versus Meを結成した時にそのチャンスを見出したんだ。ジェームズもまた、以前のバンドSeriannaでバックアップボーカルやスクリームを担当していた。ボク達はこのバンドの最初の曲を一緒に書いた時、ボクら自身がこの新しいバンドのボーカリストになる決定を下したんだ。実は当初Versus Meの曲はそうなる予定じゃなくてね。元々Party Bloodという曲は面白半分というかボクら自身が楽しむために書かれた曲で、ボクとジェームズはそれを制作している時にボク達自身がボーカルをやろうと決めたんだよね。この曲を聴くと思い出すよ、ジェームズのスクリームは素晴らしくてボクは彼にフロントマンになるべきだと言ったんだ。その日以来、今のこの体制になったね。


・1st シングル"(A)Tension"ではいきなりFeatに現Escape The FateのCraigを迎えての作品でしたね。この素晴らしいコラボはどのように決まったのでしょうか?

・2013年の夏、LeeとボクはEscape The Fateのungrateful tourにGlamour of the killというバンドのクルーの一員として参加していてね。このツアーでボク達はCraigと仲良くなったんだ、そして彼にもしよかったらボク達のバンドの1曲でゲストボーカルをしないかと尋ねたんだ。Craigはそれにすぐ"YES"の返事をくれたよ、そしてその数か月後に彼の美しい声がボク達の曲”(A)tension"に加わることになった。また、その時にボクはCraigがジェームズがスクリームを始めたきっかけだったと知ったんだ。



・EDMやエレクトロの要素を多く取り入れているように感じるのですが、これはメンバーのDastinが以前組んでいたバンドの要素の影響も強いのでしょうか?
・ボク達の音楽のEDM要素については、ボク達のプロデューサーであるJosh Napertからきているんだよ。彼はボク達の音楽やボク達の音作りに非常に大きな役割を果たしているんだ。


・皆様が各要素で影響を受けたアーティストの名前も拝見しました。またその他にもOne Directionを一つ挙げていたのは驚きました。ブレイクダウンパートとクリーンのメロディアスさがしっかりあって、様々なファン層にも楽しめる曲作りを意識しているように感じましたが…。
・ボク達Versus Meは多くの音楽スタイルのファンでもある。バンドとして、ボク達の愛する様々な物事を制作する時に最善を尽くしていて、結果として偶然そうなったんだ。こんなふうに、特に多様性のあるものを作ろうと意図的にやっていたわけでもなくてね。でもボク達はこのバンドの音楽で、より幅広いオーディエンスの人達の心を動かすことができたようで嬉しいよ。


・作詞作曲についてはどなたが担当を?
・ボク達は全員が同じように協力し合って、プロデューサーのJosh Napertと一緒にこのバンドの楽曲を制作しているよ。


・現在までにシングルを4枚リリースし、今年秋にはアルバム発売と聞いてとても楽しみです。現在は制作期間中ということで、手ごたえとしてはいかがでしょうか?
・これまでのところ、手ごたえとしては素晴らしいものができているよ。そしてボク達はバンドの新しいアルバム"Changes"を、この9月にリリースするのが楽しみで仕方ないんだ。



・別バンドでの来日経験があるメンバーもいらっしゃると思います、日本の音楽シーンへの印象を聞かせてください。
・ボクはこれまでに5回、参加しているALESANAで日本に行ったことがある。日本の音楽シーンはボクのお気に入りの1つだよ。常に尊敬してるし喜びに満ち溢れている場所だよね。


・バンドマーチにスト◯ートファイターのTシャツを見つけたのですが、VSとかけたのですか?(笑)
・いや、バンドのテーマとストリートファイターTは無関係だよ(笑) ボクらはただ単にこのゲームが好きで楽しんで作ったんだ。


・バンドの明確な目標等も公式に表記されていますね。今後のヴィジョンとしてはどういったものをお考えでしょうか?
・まさに今のボク達の主な焦点は、この制作中のアルバムかな。出来る限り1人でも多くの人に届けたい、そしてVersus Meの言葉を広めていきたいんだ。


・それでは最後に、もし良ければ日本の音楽ファンへ向けてメッセージをお願い致します。
・Versus Meはいつか日本に行ってみせるよ、そしてボク達の日本のファンの皆の前で演奏できる日を待ち遠しく思っているよ。


ありがとうございました。9月発売のアルバムはもちろん、皆様の今後の活動をとても楽しみにしています。そしていつかVersus Meのショーをこの日本でも見ることができますように!
こちらこそ、ボク達へインタビューをしてくれてありがとう!


実は、当初インタビューについて私とやり取りをしていたのはフロントマンのジェームズ。彼もまた『いつか日本に行ってみたいし、日本の皆の前でショーをやってみたいな!』と話してくれていました。

Versus Meでは主にスクリームを担当しているジェームズですが、彼のクリーンもまたとても綺麗。最近ではジャスティンビーバーのカヴァーソングをアップしたりもしています。そして彼のサブカル好きな一面も各SNSを見ていると窺えるので、いつかジェームズにももっと話を聞いてみたいものです。

Warped Tourのメインステージに出演することや、APmagazineやRocksound/Kerrang!等の大きな雑誌で特集されることを目標の1つとしてオフィシャルのページにも記載しています。
私はALESANAが大好きなので、当初パトリックからコンタクトがあった時は驚きました。彼の新しいバンドと聞いて、色んな思いや予想が頭をよぎりましたが、純粋に新しい切り口からプレイしているVersus Meというこのバンドにとても興味がわきました。パトリック、こんな風に歌えるんですね…、まずそれがすごく新鮮に感じたのを覚えています。
また、このインタビューをするにあたってVersus Me以前のメンバーの活動や音楽性に触れる事ができたのも、とても興味深くて楽しい経験でした。

[追記]

現在はパトリックとクリントが脱退し、以前とは音楽性も少し変化したバンドとなっていますが、今のスタイルも素敵なのでぜひチェックして欲しいです。


私、Marinaの今後の取材や活動費、または各バンドのサポート費用に充てさせていただきます。よろしくお願いいたします!