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Upon A Burning Body [Back Number : 2016]

[INTERVIEW/Translation : MARINA]
[Answer : Ruben Alvarez(UABB Gt.)]

テキサス州サンアントニオ出身
スタイリッシュなライブスタイルや曲がとても印象的なデスコアバンドUpon A Burning Body。2016年春に公開した初のインタビューです。


こんにちはルーベン!実は今回が、私の初めてのインタビューワークなんです!こんな機会を作ってくれて本当にありがとう。沢山の人にこのインタビューや皆の音楽を知ってもらえるように頑張ります。それではよろしくお願いします。

Ruben Alvarez(UABB Gt.)
やあ!今ちょうどダニー(Vo.)と"日本にまた是非戻りたいねって(超日本行きてえ!)"と話していたところなんだ。日本のファンの皆も僕たちをいつも応援してくれてありがとう、このインタビューを気に入ってもらえたら嬉しいな。

・まずは皆様の結成経緯やバックグラウンドについて聞かせてください。
Upon A Burning Bodyは2006年に結成されて、最初は僕たちの感情のはけ口のような存在だったんだ。
僕たちは皆小さい頃から貧困状態と闘いもがきながら育ってきた。そんな音楽を創る事さえも抑制された環境下で育ってきた事が関係してると思うな…僕たちはそんな状況を支配し乗り越えながら開花してきたんだ。
もちろん、このバンドを続ける上で特有の辛い事も目にしたし苦しい経験をしたり様々な努力もした、でもそれがあったからこそ今の最高な経験の数々に辿り着けた。僕らの今の姿は、努力と情熱があれば何でも可能にする事ができるんだという証明なんだ。

・現在、最新作の製作期間中だとお聞きしました。これまでの作品は全てプロデューサーに Will Putney氏を迎えての制作でしたが、今回の制作も彼と一緒なのですか?
いや、Cory Brunnemannという新しいプロデューサーと仕事することにしたんだ。彼は僕らの故郷出身の新進気鋭プロデューサーで、サンアントニオ周辺の様々なバンドに取り組んでいるんだ。僕たちは彼がレコーディングしたデモに衝撃をうけたし、地元で作品を創れる事って最高じゃないか。それで決めたね。

・歴代のアルバムが傑作揃いなのでとても楽しみなのですが、現在制作中の手ごたえとしてはどうですか?
素晴らしいよ;) まだ音作りの途中なんだけど、本当に全く新しいモンスターを生み出しているような感じ。今回僕たちはスパニッシュやラテンの要素も沢山取り入れて、スペイン語で歌う事を試したりもしたんだ。間違いなく、僕たちがこれまでに創ってきた中でも最もユニークで圧倒的なサウンドになったよ。

・メインで曲を書いているのは今誰なのでしょうか?ダニーとルーベン?
うん、ダニーと僕がメインソングライター。でも僕たちの曲は他にもクリエイティブな人達の努力と協力の賜物なんだ。
時々、パフォーマーであり制作者でもあることはやる事が凄く膨大すぎて漠然としてしまう事がある、それで僕たちは外部からの目線を取り入れて創造的な過程を手助けしてもらう傾向にあるね。この作品の為に今回Christopher James Mora(ジェームズ クリストファー モーラ)というプロデューサーについてもらって、彼から色々とアイディアをもらったんだ。彼は僕たちの視野を広げるのを本当に助けてくれたよ。

・そういえば何かのインタビューで「6人目のメンバーはMacBookだ」と答えていましたね(笑)
あははっそうさ(笑)新しい世代のバンドの多くがそれを取り入れている事に気づいてると思うけど、大量の音を生み出す曲を実際のステージで再現するには"彼"の助けが必要なんだよね。凄く音を鮮明に再現する事ができるからショーのクオリティも高まるし冴え渡る印象さえある、僕らは今でもその音をステージで一緒に流してるよ。主に使っているのはクリック音だったりノイズ音だったり…間奏やSEなんかでも。僕たちのショーにはいつも"彼"の同期音が駆け抜けてると言ってもいいね。そう、Macは僕たちの5人目のメンバーってわけ。

・前作The World Is My Enemy Nowではよりメロディアスな表現が見受けられましたね。より多くのクリーンパートを取り入れる事によってライブでのオーディエンスの反応はどうでしたか。
彼らは最高の反応をくれたよ!新しい要素を加えていくことは僕たちのサウンドの武器になったね。『誰もが皆モッシュを好きなわけじゃない』って僕はいつも言っているんだけど、僕たちのファンにはこうやって一緒に歌うのが好きだったり、そういった音楽性を愛している人もいるんだ。僕らはファンに対して色々な事を幅広く試したりしてみたよ。結果的に、僕らのショー全体を通してエネルギッシュに生き生きと楽しんでくれる人が増えたし、皆が興味を持ち続けてくれるようになったかな。

・あなた達の曲の中で1番好きな曲やオススメの曲を教えてください

うーん、これは難しい質問だね。
しいて言うなら"Texas Blood Money"かな、それは僕たちがどこへ行っても素晴らしい光景を描いてくれるんだ。
世界中の人々が"EVERYTHING IS BIGGER IN TEXAS!"と叫ぶ声を聴くのは素晴らしいし最高の気分さ。凄く嬉しいよ、たとえ故郷を離れている時でも僕たちは故郷を常に誇りに思っているからね。

・また各作品に参加するゲストアーティストがとても豪華でいつも楽しみにしています。これまで参加したアーティストの中で、特に印象に残っているアーティストとのエピソードがあれば聞かせてください。
間違いなく"Ice-T"だね!それは驚くべき素晴らしい経験だったよ;) その上、僕たちは一緒にミュージックビデオまで作ったんだ。
それがUABBがカヴァーした"Turn Down For What"さ。

・影響を受けたバンド、もしくは仲の良いオススメのバンドがいれば教えてください。
バンドとしては、色んな音楽を聴くし凄く沢山の異なった影響を受けてきてる。
僕たちは全員が90年代のキッズでさ。そう、だから偉大な沢山のNew Metalがあちこちに現れ出して流行っていたし、その全てがすごく素晴らしくてイカしてた。僕らは異なる物を異なる時間にそれぞれ感じてきた。だから僕たちの曲のテイストって凄く重々しいメタルのリフからとってもソフトな旋律へと変化したりもする。本当に、あらゆるすべての場所から影響を受けているんだ。

・2013年にはSumerian Tourでの来日も果たしていますね。日本のファンやバンドの印象はどうでしたか?
僕たちにとって最高の経験だったよ!ファンの皆も熱狂的で、暴れる準備万端って感じだったな。アンプからの音を通り越して皆の叫び声を聴くことができた。本当に、僕たちにとって忘れられない瞬間になったよ。

・そのツアーの中で日本のどこが一番印象的でしたか?
TRIPLE VISIONは僕たちをショーの合間に色々な場所にも連れて行ってくれたり沢山の物を見せてくれたり、最高の仕事をしてくれたんだ。僕が特に気に入ったのは神社や寺院を見ることができた経験かな。ショーまでの時間も本当に素晴らしかった。一つにしぼるなんてできないよ(笑)

・昨年の Motionless In Whiteとのアメリカツアーについても聞かせていただけますか?
とても沢山の素晴らしいアーティストや友人達と参加する事ができて、本当に最高のツアーだったよ。全公演通して、今か今かと楽しみに待ち構えている人達で会場が埋め尽くされていたんだ。気の合う人達と一緒のツアーって最高じゃん;) 何かと物事がスムーズに進んで助かるのはもちろん、ツアー中ずっと元気で勢いが止まらなかったね。

・皆さんはテキサス州サンアトニオの出身ですね。歌詞にもテキサスや近くのメキシコについて反映された内容が見受けられてとても地域愛を感じます。サンアントニオという都市はどんなところなのですか?
サンアントニオはヒスパニック系の自然文化遺産、歴史、そして強い家族意識で満たされている場所だよ。誰も彼もがこの都市の雰囲気や物事を強く誇りに思ってる。
それと、サンアントニオのテキサスとメキシコのミックス(Tex-Mexって言うんだけど)のような食べ物はどこにも無いね。故郷を離れている時はいつも恋しくなっちゃうし、慣れ親しんだ落ち着く味なんだよね。

・実は私テキサスが大好きなんです。地元サンアントニオで是非オススメしたい場所はどこですか?
ここには見て欲しいものが山ほどあるよ!サンアントニオの都市は広範囲に及んでいるんだけど、最初に行くならダウンタウンエリアかな。Riverwalk(サンアントニオダウンタウンの川沿いの遊歩道。マーケットストリートや美術館の周りをぐるりと囲んでいる)を散策できるし、Alamo(アラモ伝道所。テキサス州サンアントニオにあるかつての伝道所と要塞の複合施設。現在は博物館)を見ることができるよ。
The Pearl(ショッピングモール)も良いし、沢山のアート/音楽/レストラン/ライブハウスを有するサウスタウンと呼ばれる場所がダウンタウンエリアの外にあるんだ。
街は今とても発展して栄えてきているし、とても素晴らしい時間を過ごせるよ!

・皆様の今後の予定について、聞かせてください
今は特に新作の曲作りやレコーディングに集中してるかな。
5月にはツアーに出る事になっているし(公式発表と詳細はもうすぐだよ)(つい昨日、Smerian 10 Years Tourが発表されました)
それから、7月にはChicago Open AirでSlipKnoTと一緒の日に出演するよ!

・よろしければ最後に、日本のファンへメッセージをお願い致します。
日本のファンの皆、僕たちはとっても美しい君たちの国へまた戻る日が待ちきれないよ!そして皆にまた会える日を楽しみにしてる!

ありがとうございました!これからのUpon A Burning Bodyの活動をとても楽しみにしてます。

私、Marinaの今後の取材や活動費、または各バンドのサポート費用に充てさせていただきます。よろしくお願いいたします!