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学校行事大好き教師

 沖縄県の小学校教師に多い、行事大好き先生。その名の通り、学校行事に命をかけ、全力で子供達と汗を流す先生である。運動会、学習発表会、修学旅行、宿泊学習、その他諸々、小学校には、授業以外の仕事が意外とたくさんある。特に夏休みなんかは、学校行事を成功させるにあたっての下準備や備品の整理、職員会議や学年会などが目白押しだ。それらをこなしていたら、いつの間にか1日が終わる。本当に多忙な仕事だと思う。
 しかし、学校行事大好き教師は、これらに加え、エイサー練習などを行い、日々残業だ。でも学校行事大好き教師にとっては、それは苦痛ではない。むしろ、楽しくてたまらないのだ。新たな振り付けを覚え、レベルアップする自分、それらを子どもたちに教え、どんどん全体的な動きが良くなっていく感触。これが快感なのだ。
 実際、僕もそのうちの一人である。だから、学校教師はやめられない。学力を向上させるために教材研究に勤しむのもいいが、学校行事には勉強面で救われない子が輝き、自己肯定感を育むパワーがある。これこそ、学校教育の醍醐味ではないだろうか。塾ではできない教育。家庭ではできない教育。学校という場所ならではの魅力。何物にも変え難い。働き方改革で、学校行事削減が謳われているが、他に削減できるところはないのかなーと、時々感じる。

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