チーム運営と個人の成長についてこの1年で気づいたこと
こんにちは。
今年度、別の部署から異動し、新しい業務かつ初めてリーダー(係長)という立場になり、年上の部下が半分以上、女性は私だけ、時短勤務で係長なの大丈夫かな、などなど最初は不安でしたが、なんとかもうすぐ1年が経とうとしています。
今振り返れば私の凝り固まった価値観で的外れの考えをしていたこともありました。それについて今日は書きたいと思います。
私の職場に、Aさんというメンバーがいます。Aさんは、業務の知識、経験も豊富で、難しい案件をまとめたり、新規の案件を任されたりと、仕事ができる上に、人柄も良いため、皆から慕われ、頼りにされているメンバーです。私もいろいろ教えてもらい頼りまくっています。
そのため、部署内だけでなく、他部署からの相談や問い合わせもAさんに集まってきている様子。私は管理職ではないけれど、チームのメンバーの業務の割り振りや業務量が適切か気にしないといけない立場なので、Aさんに過度に負担がかかっていないかを気にしていました。なので、仕事中のAさんの様子を観察したり、本人に今抱えている案件についての見通しなどを聞きとりするなど、状況の把握に努めました。
結果的に、Aさんは業務に疲弊することなく(残業もしている様子はなく)、試行錯誤しながらも仕事を期限に間に合うように進めているようで、私が介入することはなかったのですが、それを通じて私が思ったのは、Aさんが素晴らしいことは置いておいて、Aさんが仕事ができることで、他のメンバーに対して成長機会が平等に与えられていないのではということでした。
私の職場では、3人〜4人のチームで一つの案件に対して動いているのですが、例えば、Aさんがチームの一員だった場合、関連部署の方から「〇〇の案件についてちょっと相談なんだけど…」と、Aさんばかりに相談があるのです(正式に部署として対応するような相談ごとではなく、あれってどうなってる?ぐらいの質問も含め)。まぁ逆の立場だったら、この業務を1番理解していて、レスポンスも早くきちんと答えてくれ、感じがいい人(=Aさん)ってなりますよね…。他のメンバーも悪い人ではないですよ。でもAさんになるんですよね…。
何が言いたいかというと、Aさんばかり、どんどん知識と経験が雪だるま式に増え、知識や経験だけでなく、人脈や信頼も増えます。一方、チームのメンバーは、Aさんから情報共有はあったとしても、Aさんのように一次情報に触れ、自分で考えて答えを出すという流れがありません。
これでは、Aさんと他のメンバーのスキルにどんどん差がついてしまいます。私は、チームのメンバーみんながそれぞれ成長してほしく、そのようになるよう担当業務を割り振りたい、そうなるよう割り振っていたつもりでした。
でも別にAさんが自ら営業して成長機会を取ってきているわけではなく、自然とそういうサイクルになっています。ということで、なんとなくモヤモヤしてしましたが、しばらくして考えを改めました。
これは、自分の能力を高める競争だ。そして競争は自由だ。機会平等(スタート)は大事だけど、自然と自由競争の中で差は生まれる。
さて、私も自分の能力を高めていかなければ。
ではまた。