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Doepfer A-100備忘録(2)A-145-1 LFOとA-147 VCLFOのsawtooth

今回はA-145-1(LFO)とA-147(VCLFO)のsawtoothについての備忘録です。マニュアルに記載のある内容ですが、気付きにくいので記事にしました。
なお本記事のVCLFOは、現行機種のA-147-2(VCDLFO)ではなく、生産中止になったA-147です。

■A-145-1のSawtooth wave

A-145-1のSawtooth/Inverted sawtoothは、他の波形と比べて周波数が倍になっています。このことは、A-145-1のマニュアルには記載されていません。

A-145-1の出力波形

■A-147のSawtooth wave

A-147のsawtoothはA-145と異なり、その周波数は他の波形と同一です。これはA-147のマニュアルに下記のように記載されています。この説明はむしろA145-1のマニュアルに記載されるべき内容のような気がしますが・・・。

In contrast to the A-145 standard LFO, the sawtooth is the identical frequency to the other waveforms (while the A-145 sawtooth is double the others’ frequency).

From VCLFO A-147 manual

またA-147では、何故かsawtoothの出力レンジだけ0 〜 +7Vで、他の波形は±5Vです。これもA-147のマニュアルに記載があります。

A-147の出力波形

波形をよく見ると、A-145-1とA-147では、triangle/sine waveに対するsquare waveの位相が違います。
なおA-145-1とA-147では、リセットした時に波形が始まるポイントが違ってますが、これは各マニュアルに説明図があるので、参照してください。

■まとめ

A-145-1とA-147のsawtoothの違いについて、瑣末な内容ですが記載しました。この違いが、意図があってそのようにしているのかどうかは、わかりません。音程にビブラートをかける、といった使い方の範囲では、あまり気にならない違いですね。

■参考資料

[1] Doepfer A-145-1 Standard LFO User's manual
[2] Doepfer A-147 VCLFO User's manual

Version history
v1.0 : 2022/09/07 公開


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