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【THE BEST】jealkbの新しい“名刺”

私がもう人生の半分をかけて応援しているバンドがある。
日本一腰の低いヴィジュアル系バンドの異名を持つjealkb(ジュアルケービー)だ。
ロンドンブーツ1号2号の田村淳氏が率いるバンドと言えばピンとくる人もいるかもしれない。メンバーの全員が芸人、または元芸人で構成されているjealkbはあらゆる所でイロモノ扱いされてきた。ファンである私もそれはヒシヒシと感じてきたし、通らなければならない道だと、ファンのくせにも勝手に一緒に使命感を感じていた。
最近では、以前に比べると、とても多くの人に理解とバンドであることを認識してもらえるようになった。これは彼らが信じて突き進んで来てくれた証だし、これからもその背中を見守ることが出来たら幸せだな、と私は思う。

さかのぼること13年前、2006年5月31日にインディーズ1stシングル『metronome』が発売するとの情報を聞きつけ、喜々としながら高校の友人と黒崎駅のQUEST(CD・書店)にCDを予約しに行ったのを今でも覚えている。
2nd『恋傷』(2006年10月25日)、3rd『Julia』(2006年11月29日)と続々とリリース、さらに翌年にはシングルを含む11曲入りのアルバムも発売。いま改めて考えるとものすごいスパンで音源を提供してくれていた。最初は予約でしか入荷しないと言っていたQUESTも徐々に顧客がいることが分かったからか棚にも並べてくれていたように思う(記憶改ざんしていたらごめんなさい。当時のQUESTには本当にお世話になりました。よくランキングを推しバンドやアーティストに変えてました。ごめんなさい。もう時効だと思うので言います。)

コンポから録音したMDを何枚も持ち歩きMDウォークマンで聞いていた当時高校生の私。いまではスマートフォンでちょちょいとQRコードを読み込んで、ポチッとダウンロードするだけでジャケット写真も、歌詞も、音楽も聴けてしまう超ハイテクな時代だ。シンギュラリティ!(言いたいだけ)

きょう(2019年10月31日)は、2007年にjealkbが『誓い』でメジャーデビューして12年になる。インディーズ時代を含めて「ああ、長いこと応援してきたなあ。」と感慨深くなるようなお年頃に私もなってしまった。“バンギャ”だと会社の同僚にバレたり、整番が1000を超えるようになって来た頃はもう割り切って後ろでドンチャン暴れようぜ!って土下バンしたり、ロリィタで参戦する時に限って自宅マンション前で事件が起きて聞き込みされたり、jealkbが気になるという知人を見つけてはライブに連れて行ったり、chaosらがファッションショーに出るとなった時は並んでチケットを手に入れたり、イベントで渋谷でひまわりを貰いに行ったり…思い出をあげだすと切りがないくらい、あの時、この時を覚えているし、私の人生を振り返るとjealkbは自然と“そこ”にあるものとなっていた。

と、前置きが長くなりましたが…

そんなjealkbがきのう、久しぶりにアルバムを出した。それもベストアルバムだ。ただのベストアルバムではない。“いま”のjealkbの『THE BEST』である。Discは2枚組、「赤盤」と「黒盤」。いままでにも対になるようなDVDも出していたこともあり、また粋な遊び心じゃん?ぐらいに思っていたらとんでもなかった。どのアーティストもアルバムの曲順ってそれぞれにストーリーがあると思うけれど、jealkbの≪ライブ≫を体感できるようなそんなセトリ(曲順)になっている。また、2枚組の意義というか、Disc1とDisc2で異なるライブの表情を見せてくれる、そんなアルバム。

とりあえず、気になったそこの貴方はぜひ≪こちら≫からアルバム概要を。
各種購入店舗で異なる特典もあるので見てくれさい。
「えー?いきなりアルバム購入は…」なんて、いま、この記事にたどりついてjealkbを知ったという貴方はなんてラッキー!明日からはツアーが始まります。是非、ライブに足を運んで、貴方の目で、耳で、五感すべてでjealkbを体感してください。ほら、下のリンクをポチっとしてポチポチするだけ。
チケットぴあ ■イープラス

そしてここで終わりかと思いきや、まだ続くんですね。
ここから先は私個人のアルバムの感想を書き記していきます。
なんなら本当は下の感想を書きたかったから前置き書いてたら止まらなくなってしまって、もうどうにでもなあーれ!って熱量だけで書いたらこうなりました。陳謝!
※どうしても10月31日にアップしたかったので全然途中だしまとまってないしで、ひっちゃかめっちゃかでもかまへんで!って方はお進みください

ーー(後日、ちまちま感想追記予定)ーーーーーーーーーーーーーーーーー

【THE BEST / jealkb】
■Disc1「赤盤」
M1.風花雪月
『君とあと何回会えるの?』真っ直ぐなメッセージから始まる今回のアルバム。
作詞したhaderu自身が「言葉はネガティブだけれど、ネガティブな曲だと思わないで聞いて欲しい」とライブやFCツアーで語ってきたように、私にはとても前向きな作品になっていると感じた。haderuの歌声とともに始まるメロディ、イントロのリフには≪ライブが始まる≫と自然と身体が動き出す。CDを購入した帰り道、家に帰りつくのも待ちきれずにプレイパスを読み込んで聞き始めた福岡中央郵便局前の交差点。道端だがお構いなしに脳内のボルテージが上がっていくのが分かった(ソッと手ふりをつけていたのは暗闇で誰も気づかないだろう)。
『春の風 夏の太陽 秋の音色 冬の星 繰り返すほど想いと憂いが募るよ』サビに差し掛かる頃にはもうこの曲の虜だった。飾り立てた言葉ではなく、真っ直ぐな言葉が突き刺さる。前向きな作品だと思う、と前述したが、涙なしには聞けない歌であるのもまた、事実だ。
「ライブをしていて、(ファンの)みんなにあと何回会えるんだろう。あと何回ステージに立てるんだろう。という思いを歌詞にした。いつ、何が起きるか分からない。毎回毎回“これが最後だ”と思ってライブに挑んでいる」とhaderuが話してくれた想いはファンならば一度は、いや常日頃から思っていることではないだろうか。私としてはchaosやmoftoの脱退も当時は受け入れられなかった(いまでは何故行かなかったんだ自分!と、後悔しているけれど卒業ライブのチケットは取ったものの受け入れられずに会場に足を運ばず家でふさぎ込んでいた)。また、他盤ではあるが応援していたバンドが突然の活動休止という経験もあり、胸に突き刺さりすぎるぐらいに歌詞がグサグサと壇中(胸にあるツボ)に来る。この「風花雪月」をライブで聞いたらきっと泣いてしまう、という知人が多いので、私も泣きながら良くわからない顔をしながらハシャぐことになると思う。同じような人もきっと多いのではないだろうか。かなりカオスなフロアが出来上がるナンバーかもしれない。
しかしながら、hidekiが煽りやすく、ライブで楽しめることを意識して作ったというelsa兄さんのサウンドは、フロアが沸き立つイメージがスッと脳内でイメージできる。歌詞に引っ張られずに全力で、笑顔でライブを楽しめる1曲になればいいと願う。私は、ステージのメンバーも、全力で楽しむジュアラーの姿も、瞬きもせずに全て見ていきたいと思う。

≪MEMO≫
※風花雪月(ふうかせつげつ)とは、自然の美しい風景や、そこから生じる情緒情趣を意味する中国語。日本語の花鳥風月に相当する。また、中国語では、日本の花鳥風月とは違い「美辞麗句にすぎない、内容に乏しいものごと」といった負のニュアンスを帯びる場合がある(Wikipediaより)

M2. 煽情
ここで手振りが入って、折り畳みが入って…率直に言うとhidekiが活躍する曲だな、という印象。そして≪ヴィジュアルロック≫だなあって原点回帰というか、安心感もある楽曲だと私は思う。そして≪jealkbらしさ≫というのが各所にあって、歌詞の『ちゃんちゃんちゃんちゃらAmusing』や『駆け抜ける突き抜けるドゥッドゥッ』『わかるだろひとつだろチュッチュッ』なんて擬音を歌詞に混ぜ込むことにも何の疑問の抱かせない力(歌詞見てクスっとした。ここも歌詞なんだ、と)もその一つだと思う。 2曲目に持って来たこの【煽情(せんじょう)】は、感情や欲望・情欲をあおり立てることという意味にもあるように、「どうも!jealkbです!俺らのライブこんなに楽しいからボーッと立って見てないで混ざりなよ!」って誘っているかのような気がする。どうなの?サポちゃん(今回の曲順はsapotoが大枠を決めたとのこと)

M3.虚無感狂想曲
イントロがかかるとテンションも血圧も急上昇する曲。この曲と【ドレミファ薔薇シド】は私の血流をアツくする。
『Let’s Go!』の掛け声で入り乱れるフロア、『全てを忘れて唯唯踊りたいよ』の言葉通りに踊り狂うジュアラー、この瞬間が狂おしいほど好き。くるくるとんとん。

============(※追記します)

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