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【素的視点から#046】ヨキモノは常に新しく

このところ、洋楽の世界では、かつて一世を風靡した、いわゆる大御所ー今風にはレジェンドと呼ばれる方々が相次いで新譜を出す/していることに、少々驚いている私です。

その中には、リアルタイムで知っているミュージシャン(今も現役なのだからこの表現はオカシイのですが)もいますが、多くが60-70年代に活躍していた人々で齢が優に70越えている(ベビーブーマー世代)。
しかも、レディガガとのデュエット曲をリリースしたトニーベネット氏は御歳95だそうです。

で、個人的に一番驚いたのは、この方のこの新譜。

https://youtu.be/V1eWU5VLCh0

この曲はこの夏から頻繁にラジオでかかっていたので今はもう慣れたのですが、最初は「なぜ?」が止まらず、暫くは純粋に曲を楽しめませんでした。

この方とその歌声からなる往年の名曲の数々は、世界中で、世代を超えて愛され尊敬される、我々の心を明るく潤してくれる宝物、結婚式のようなハレの日にもよく使われますよね。

…それなのに、なぜ、今再びなのだろう?

[以下、全くの個人的な感想と意見です]

歌声のトーンもリズム感もかつてとは異なりますし、正直、聴いていて痛々しい。

レジェンドというか“世界中で愛される『人気者』は大変だなぁ”と凡々人らしく勝手な同情心を抱いていたのですが、この曲を頻繁に耳にしているうちにふと気づきました。

“Thank you”

ーまさにこれで、これ以外のなにものでもないー

浅はかにも、私自身がこんな大切なことに気づかなかっただけでした。

歌詞や他の動画を見るとこれまでの全てに”Thank you”と。

https://youtu.be/d07lW6gI81g

世界の歌姫、レジェンド、セレブリティ…というソトからのラベルではなく、ご本人のウチから発するその良心や個性とセンスによるものなのだ。

今は、それらが清々しく体現できる多様性の時代なのだと、レジェンドから改めて教えられたように思います。

<今日の美>

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