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【ココロの旅#7 】小さい頃好きだったもの

 こんにちは、五月も終盤、初夏に入ろうとしていますが、皆さんいかがお過ごしですか。写真はお馴染みのスターチスですが、自宅に生けてから数日後、花の中にまた小さな花が咲いていました。

 前回、人生の振り返りが遅々として進まない旨を書きましたが、「好き」をキーワードにすれば何か見つかるかと思い、少しずつ書いてみます。

 私の小さい頃(就学前)から人見知りが激しく、典型的な内弁慶の外地蔵。外で近所の子やお兄ちゃんやお姉ちゃんが優しく声をかけてくれても、親のそばを離れず泣き出すような子でした。
 内(家)では、親に読み聞かせをせがんだり、絵本を読んだり、童謡を聞いたりすることが大好きでした。しかも同じものを飽きもせず繰り返して見たり聞いたりしていたそうです(家計の事情もあったと思いますが)。

読み聞かせの本は、「お母さんが読んで聞かせるお話(富本 一枝、 藤城 清治・暮らしの手帖社)」 です。この本は、絵の美しさと異国の物語の秀逸さに心惹かれ、文字が読めるようになって後も、大人になってからも度々手に取って読んでいました(まだ実家にあるはず)。

 また、映画「チキ・チキ・バン・バン」「メリーポピンズ」にも夢中になっていたと親がいうので、先日改めてこの2本を観てみました。
 「チキ・チキ~」の方は観始めるうちに、いくつかのシーンを思い出しました。当時は恐らくストーリーを分かっていなかったと思うのですが、発明家のお父さんと子供たちのやり取りや夢の中の出来事など、「あぁそうだ!」と思い出しては笑いしながら、自然と涙が出てきました。
 「メリーポピンズ」は傘を開いて主人公が登場するところや煙突掃除の歌「チム・チム・チェリー」の場面以外、特に既視感はありませんでしたが、英国の文化、花や緑溢れる画面に心が癒されました。
 当時は、映画は映画館で観るもので、決して裕福ではない家庭でしたが、一家総出で映画館に出かけていたのだと思うと、何だか温かいものを感じます。それは、親への感謝というよりも、そういう家族像を第三者的に回想している感じでしょうか。

「8歳までに好きだったものが、その後の人生のカギになる」という話を聞いたことがあるのですが、これらの本も映画も童謡(でも音痴!)も、何かしらの「旅」のヒントになりそうです。


【今日の美・・・Entrance decorated with paper cutouts】 


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