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【鮮やかな日々#058】ちょっと棚に上げて

先日、30年ぶりに親戚・従姉妹のお姉さんに会った話を書いた。

ご縁の神妙さに深く思い至った出来事だったのだが、それは法要の後に改めて感じたことで、実は、当日は時の流れにおける、己に対する自己認識の希薄さだった。

要は、自分が30年分の歳をとっていることを棚に上げて、家族や親戚について「あら〜随分年取ったなぁ」とつくづく思った(つい口に出した)のだった。

帰宅後、お姉さんがもうすぐお孫さんを持つおばあちゃんになるというと母に話したら、母自身もお姉さんと同じ年齢で初孫を持ったということで、ようやく私も年齢を意識せざるを得なくなった。

そうか…母にも私の年齢を経た過去があり、私がもう少し経ったら、孫か…(無論その前に子供がいるが)

棚に上げていたものを、そっと下ろした。

〔今日の生命〕

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