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【観じて想う#88】寄り添ってくれているもの⑦

子どもの頃から、家では朝からラジオがついていた。

主に母が家事のお供に流していたにだと思うが、NHK第二放送で、朝の時間帯は英語をはじめとした各国の語学講座が流れていた。

思えば、それが私と嶼外国語との出会いだった。
英語から始まり、仏、独、露、西語、そして中韓の言語…
今でこそ、韓国語は非常に人気のある外国語のひとつで学習者の裾野も広いが、当時はそんな“メジャー”な言語ではなかっただろう。

それらを、朝食を取りながらひと通り聴いていると、分からないなりに、各国語の持つ個性をなんとなく感じとっていたように思う。

実際、大学などで英語以外の言語を学習するときに、当時の印象がふと蘇ることがあった。

耳だけで手元では他の動作をしていても、ラジオは寄り添ってくれている。

今、ラジオは専らスマホのアプリで聴いているが、その優しさは変らない。

いつもありがとうございます。

<今日の美>

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