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ヒトの特徴『腰椎前弯の意味』 その2

こんにちはFRPフィジカルケア南藤沢校講師の保坂です。

 前回は、ヒトの大きな特徴である【直立二足歩行】に付随して機能解剖学の視点から大腰筋について解説させていただきました。

 そして結論から言うと・・・

 大腰筋を賦活するためには抗重力進展活動【エロンゲーション】は必須だよ!なんて話も解説させていただきました。


 さて・・今回のテーマは頭位が決める!『腰椎前弯の意味』と題して解説していきたいと思います。

頭上運搬と脊柱のアライメント

 結論から言うと頭上運搬はエロンゲーションがないとできません。全身の繋がりがめちゃくちゃ重要です。

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 頭部が脊柱に乗っていなかったり(フォワードヘッドや下顎の後退の意味)、腰椎が後弯または過前弯などの様にニュートラルを保てていないと何かしらのメカニカルストレスがかかってきます。写真の女性たちの様に、まずは遠くを見て伸びてみましょう。伸びることで腰椎の前弯が賦活化されます。

 ”視線は遠くやや上を見るのがポイントですね”

大後頭孔の真下に背骨がある

 ヒトの脊柱は大後頭孔の真下にあります。これは重い頭を支えるために進化してきたヒトの特徴でしょう。ご先祖様である類人猿はナックルウォーキングを行います。つまり四足歩行を行うのですが、大後頭孔が後ろにあるため必然的に頭が前に出ます。これは四足歩行に適応していることを意味しています。

”ヒトの直立(ニュートラル)は背骨の上に頭蓋骨がある”


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脳の発達と足のアーチ

 チンパンジーの脳容量は約390cc程度であるのに対してヒトの脳の容量は約1300ccです。脳が大きくなったことはヒトの大きな特徴ですが、直立二足歩行を始めてから約450万年ほど経ってから脳が大きくなったとされています。

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 さてここで注目しておきたいトピックがあります。頭位と足圧の関係を考えたことはありますか?卵が先かニワトリが先か的な話になりますが、、、

 頭位が脊柱の真上に乗ったのは何故か。
 脳容量が増えたから(頭が重くなったから)なのか、身体が徐々にアップライトに進化したからなのか。アップライトになったことで前足部接地から踵接地がが完成し足の剛性が更に高まったからなのか。そこのところはよくわかりませんが、、、

 どちらにしても前足部でピョンピョン歩いている様な状態の方は、フォワードヘッドポスチャーの方が多く、どこかしらに力を逃して歩いています。

まとめ

 少し話がごちゃ混ぜになったので一旦まとめます。

(頭位と脊柱)
・上に伸びることで腰椎の前弯が賦活化される
・脊柱の真上に頭位がある(いわゆるニュートラルな状態)
・進化の過程では身体がアップライトになるにつれ、
 踵接地や頭位の安定位が定められてきた

 めちゃくちゃシンプルです。少しずつヒトらしさを戻していきましょう!比較解剖学はヒントはいっぱいある学問です。おすすめです。


“まずは野次馬感覚で遠くを見ましょう”


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最後までご覧いただきありがとうございました!

ライタープロフィール

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保坂知宏(ホサカトモヒロ)
理学療法士、FRPMT &mentor、KidsIR &mentor、RYT200Yoga IR
遊びを楽しむカラダの専門家。                                  Twitter:ホサカトモヒロ【カラダの専門家】 @tmhr720
Instagram:エクササズの共有と子育て情報を!@tmhr720
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