見出し画像

半年ぶりにフェンダービンテージを弾いたら感動した話

うちには1966年製フェンダージャズベースさんがいます。

かっけぇ

去年、勢いで買ったはいいものの、僕にはいろいろと重すぎて1年の大半をケースにしまいっぱなしにしています。

何が「重い」かというと、とにかく気をつかうことが多い。

例をひとつ挙げると、取り扱いの難しさ。

この楽器は製造されてからもう50年以上経っているので、塗装のラッカーはデロデロに溶けて柔らかくなっています。

なので、弾いたり、膝の上に置いていたりするだけで簡単に着ている服の繊維の跡が付いてしまいます。
大好きなウェザーチェックも簡単に消えてしまいます。

着ている服の跡が付くたびにテンションが下がる。
人類全体の資産を傷つけているよなぁ…。

あと、Freedomのベースをお迎えしたこともあり、ますますこのジャズベに触る機会は無くなっていました。

久しぶりに風に当てて、弦交換をしてあげた

ただ、夏にケースにしまいっぱなしというのも楽器の健康に悪そうなので、先日久しぶりに外気に当ててあげました。

かっけぇ

リビングに鎮座する1966ジャズベース…。
目に入ると、やっぱり格好いいので弾きたい気分にもなるというもの。

余っていたAriaProの格安弦を張って、半年ぶりに弾いてみました。

そしたら、

「なんだ、このすげぇベースは……」

ってなっちゃった笑

半年間、Freedomをひたすら弾いたからこそ、ビンテージ楽器の反応の速さ、圧倒的な強弱の付き方に気が付くようになっていました。
1年前に買ったときは、僕の経験値が足りてなくて気が付かなかったんですね。

Freedomも反応が速い楽器ですが、弱く弾いたときの反応の細かさがビンテージはすごいですね。
今まではどれだけ弱く弾いても最低の音量が「1」だったのが、「0.01」から細かく発音されるようになったような感覚。わかりづらいな。

激やばウェザーチェック

特に、弱いピッキングの反応の豊かさというのがやっぱり新品の楽器とはぜんぜん違うんだなって改めて思いました。反応がすごい敏感。

正直なところ、売るのもありかなって思ってたけど売らない!笑

僕がこの66年製ジャズベースを買ったときは本当にタイミングが良かったみたいで、たった1年弱でもう市場価格が倍になってしまいました。

特にこのバインディングドット仕様は人気あるみたいで、いま200万円くらいになってますよね。僕はギリギリ2桁万円で買えたんですけど。

アメビンⅡでもこの66仕様が採用されてましたね

だから今の時点で手放しても利益が出るので、売って新しいベースの種銭にしようかな、なんてことも考えたんですけど、これは手放せないなって思っちゃいました……。

「ビンテージフェンダーはありがたみすら感じる音がする」って誰かプロが言ってたけど、本当にそうかも。
これからはたくさん弾いてあげるからね。

でも塗装が傷付く問題はほんとどうすれば良いんだろうなぁ。
これがどれほどベーシストにとって貴重な楽器か、自分が一番わかってるから、服の繊維のスタンプ、本当に嫌なんだよなぁ……。

仲良い楽器屋の店員さんに聞いたら「気にしないこと!」って言われたけど、うーーーん……

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?