父の形見のストラトキャスター
以前こんな記事を書きました。
長年の父への恨みつらみを全世界に向けて公開した不届き者な息子ですが、父が遺してくれた物、いわゆる形見の品だけはどれも大切にしています。
僕と父はどうしようもなく仲が悪かったけど、好きなものや趣味は驚くほど被っていました。
そんな父の形見の中には僕の収入じゃ絶対に買えない高価なものや、よくぞ買っておいてくれた!と言いたくなるものも混じっていてどれも宝物です。
お金に困って私物を売らなきゃいけない!ってなったときに、最後の最後まで売らないだろうなと思えるものがいくつもあります。
(と言いつつ、けっこう売却してベース購入の足しにしましたが……笑)
今日はそんな父の形見のギターを紹介してみようと思います。
父の形見のストラトキャスター
父はカメラやギターが好きで、母にバレないようにひっそりと少しずつ買い集めていました。
ふだんはほとんど会話もしない僕と父でしたが、新しいギターが家に来たときだけは「ちょっと見て見て」と夜中に父の部屋に招かれてお披露目されたのを覚えています。
父はカメラもギターもあまり触らないくせにたくさん持っていました。
集めるのと、お金を使うのが好きなコレクターだったんでしょうね。
「弾かないならそのギター貸してくれ」と言ってもいっさい触れさせてくれませんでした。
その中の一本がこの赤いストラトキャスター。
ずっと「父が死んだらおれのもの……」と狙っていた一本です。不謹慎かな(笑)
とてもかわいいこのギターの正体は…
僕はベーシストなのでギターはほとんど弾けないですが、そんな素人でもわかる作りと音の気持ちよさ。
「めっちゃいいなこのギターなんなん」と思って裏返してみると、Fender Custom Shopのエリック・クラプトンモデルでした。マジか。
通常のストラトと手元のツマミの役割やネックのシェイプが変わってるみたいです。とにかく弾きやすくて音がいい。
こんな素人が持ってていいギターではない気がする。
ピックガードも見慣れた白・黒・白の3Pじゃなくて、白の1P。オールドな雰囲気でかわいいです。
外人のおじちゃんがこのギターを弾いてる動画が出てきた
"エリック・クラプトンモデルのストラト"とひと口に言ってもバリエーションがたくさんあってギター素人にはよくわかりませんでした。価格帯やら作られた年代やらほんとバラバラで。
このギターがどういう仕様なのか正確に知りたくてシリアルナンバーで検索してみたらYouTubeでこのギターが弾かれてる動画を見つけました。
めっちゃ良い音。スライドギター楽しそう。
海外でおっちゃんに弾かれていたこのギターがどういう経緯で日本にやってきて父に買われたのかまったくわかりませんが、父が大切にしていたこのギターを僕も大切にしていこうと思っています。
父さんきゅーな!
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