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PassCodeおじさんはかく語りき-ヲタクノ独リ言-

PassCode という名を皆さんはお聞きになったことがあるだろうか。
女性アイドル、という括りになるのだろうか。
女の子4人組の音楽ユニット。

そんなPassCodeに、おじさんはここ3年くらいずっと夢中です。
いや音源に触れてからだと5年くらいになるでしょうか。
声優だけに飽き足らず、アイドルまで推し始めてしまっているおじさんは、今、その魅力を語りたくてしょうがない状態なのです。

なぜか。
先日ライブに行ったことに加えて、こんな記事を読んでしまったら、書かずにはいられなくなった、というわけです。

なので今回の独リ言は、私が夢中になっている女の子たちについてお送りします。

PassCodeに魅せられて。

PassCodeって、何者?

南菜生高嶋楓大上陽奈子有馬えみりの4人で現在活動するアイドルグループ
と書くと普通のアイドル4人組を思わせてしまうが、その実、普通のアイドルとは一線を画す存在である。

大きな特徴はそのサウンドだ。
シーケンサー、シンセサイザーといった電子音に、ゴリゴリのスクリーモロックを掛け合わせた「ピコリーモ」と称するハードなサウンドを売りにしている。

FACTや、Fear,and Loathing in Las Vegasを想起してもらえばわかりやすいだろう。
あのハードなサウンドを女の子がやっているのである。
しかし楽器は持たない。スクリーモを歌って、踊るのだ。オケではなく、バックバンドを従えて。

百聞は一見に如かず。
こちらをご覧いただこう。

こんな感じ。記念すべき日本武道館公演の一幕で、現体制のライブ映像として一番わかりやすいものをチョイスしたつもりだ。

メンバーの変遷については長くなるのと、おじさんぶっちゃけハマって数年の「にわか」なので、割愛。現体制での彼女達について言及する。

出身は関西。MCの最中に出る関西なまりにグッとくる。←
楽曲のプロデューサーに平地孝次。所属事務所の社長である法橋昂広とともにかつてスクリーモバンドで活動しており、その音楽性を彼女たちは受け継いでいる。
元々は現在とは異なるメンバー構成で、いわゆる「アイドルソング」を歌ってたが、南菜生の一言を機にラウド、スクリーモ路線に舵を切った。

それが集客と人気につながり、2016年にメジャーデビュー。

じわじわと対バンライブやフェスへの参戦で人気を勝ち取る。
そして2022年には日本武道館での単独公演を開催。現在進行形で進化途上の注文株。

芸能界でもファンがおり、俳優の高嶋政宏(スターレス高嶋)氏はこのように語っている。

21世紀のアイドルと近代プログレとのミラクルなドッキング。時折出てくるリフはオーファンド・ランドかスティーヴン・ウィルソンかと思うほどのクオリティーの高さ。激タイトなサウンドにアンドロイドヴォイス。これはチケット取れなくなるで~

https://ja.wikipedia.org/wiki/PassCode

PassCodeの魅力とは…

スターレス高嶋氏すら虜にするPassCode。その魅力はどこか?
まずは第一にサウンドだろう。
リフの強度、絶妙に仕込まれた転調、重くなり過ぎない適度なエレクトロ感、激しいビート、そこに華を添えるはオートチューンを的確に使用したボーカルに、要所をしめるデスボイス…。
革新的組み合わせが産んだ唯一無二の化学反応。
そんな強度の高いサウンドは1度聴いたら忘れられない中毒性がある。
また上記で高嶋氏が指摘しているように、プログレッシヴな要素がちりばめられているのも大きなポイントであろう。ピコリーモはプログレでもある。
強度抜群のサウンドは観る者を虜にする。

第二にはベタだがそのビジュアル。そしてサウンドとの良い意味でのミスマッチ感
アイドルとして認知されているわけで、全員可憐である。
そんな彼女たちのビジュアルにそぐわないハードなサウンド。この組み合わせには心底驚かされたし、だからこそ夢中になった。
楽器を持たないバンドサウンドを奏でる「アイドル」は散見されるが、このミスマッチは彼女たちにしか生み出せない特異なものだ。

第三にはライブパフォーマンス
サウンドに負けないキレキレのダンス
ドクターマーチンを履き、縦横無尽に踊り回る。全力のパフォーマンスにやはり人は動かされる。
乱れぬボーカル。
オートチューンが作用するとはいえ生歌。激しく踊り、客席を煽りながら、息切れすることなく、乱れない。南、大上、高嶋の可憐ながらパワフルなボーカル、ズドンとかます有馬えみりのデスボイスも見所十分だ。さらに高嶋もデスボイスが出来たりするので実に器用。
極めつけは南菜生の真摯な煽り。
端的で、誠実で、まっすぐな彼女の言葉はオーディエンスを鼓舞し続ける。
そして常に観客に目を向け、ハンドクラップを呼びかけ、跳ねろと煽る。
決して無理やりではなく、まっすぐに、真摯に観客と向かい合っているから、フロアは自然と巻き込まれてゆく。
呼応するようにメンバー全員が常に観客を意識してステージをこなす。そのパフォーマンスは観る者を瞬く間に熱くさせる。

おまけと言っては失礼かもしれないが、最後に挙げられるのはMCでのギャップだろう。
あれだけ激しく、パワフルに歌って踊っていた彼女たちが、いざMCになると…
普通の関西の女の子になる笑
サウンドとビジュアル、オンとオフ
ギャップ萌え(死語?w)の最たるものを見せられたら、それはもうイチコロである。

おじさんがPassCodeおじさんになった理由

そんな魅力たっぷりの彼女たちに魅せられて、おじさんは無事にPassCodeおじさんになったわけだが、最初は音源や、公式YouTubeを楽しむ程度のライト層だった。
それが今や都内や、都心近郊でのライブがあれば行き、武道館にも行くような現地参戦おじさんになったのは理由がある。誘っていただく先輩に出会ったのも一つの要因ではあるのだが、ホントの本音は…

そのものズバリコロナ禍である。

お前は一体なにを言ってるんだ?寝ぼけてるのか?

そう思った人、違うんだ聴いて欲しい。いやホントに。

まぁそう思われても仕方ない発言ではある。
しかしこれにはしっかり理由がある。

コロナ禍になってエンタメはその姿を大幅に変えることになった。
声だしを禁じられ、接触する行為はなくなり、座席や立ち位置は指定となり、現場の熱感は鳴りを潜めた。

その影響はもちろん彼女たちの現場にも起きた。
アイドル特有の掛け声はなくなり、モッシュやダイブもない。

正直に言うと、コロナ禍以前までのPassCodeの現場は治安が悪かった。
ミッシェルのペットボトル事件ではないが、蓋の開いた水入りペットボトルがステージに投げ込まれ、水が散乱。機材破損に、南菜生が足を滑らせ負傷する騒動まであった。

筆者はメンタルヘルスに異常を抱えているので、おしくらまんじゅう状態になることは「死」につながるような恐怖感がある。
なので、席の設けられていないライブには行けなかった。
音楽大好きマンだがフェスには行けないのもそういった理由からだ。

それがコロナ禍によって変わった。
ライブハウスにも席が設けられ接触するような行動は発生しなくなり、拙い言い方になるが「行儀よく」公演を観ることが出来るようになった。

そうなると、今までの雰囲気では参加しづらく感じていた筆者も、現場に足を運べるようになったのである。
現場で、生で彼女たちのパフォーマンスを観ることが叶うと、あとは転がり落ちるようにどっぷりw
無事にPassCodeおじさんが出来上がったというわけである。

コロナ禍は多くのエンタメに打撃を与えたし、残酷な一面が大きかった。
しかし、乱暴な言い方だが、様々な変化が起こったおかげで、筆者のような存在が救われたのも事実

またその変化に柔軟に対応し、出来うる最大限の形で楽しませ続けてくれた彼女たちには感謝してもしきれないのである。

「音楽は不要不急とされ、(中略)それでもPassCodeを不要でも不急でもないと言ってくれたあなた達のおかげで、私たちは今ここに立てています。本当にありがとう。」
先日のZepp YOKOHAMAでの南菜生の言葉。

その言葉と全力のパフォーマンスに、筆者はさらに彼女たちを推す決意をした。

PassCodeのオススメ3選

ここまで読み進めているのは興味津々の方々と思うので、私的オススメを
3曲お届けしたい。

まずはRay

光線を意味するタイトル。彼女たちの光の歌。
キャッチーで親しみやすいメロディーに紡がれる、前進気勢の歌詞。
その歌詞がこのご時世とも相まって深く突きささる。

「導いた回答が 誰かと違ってても 僕の名前は奪えない」
「譲れない証明が 僕が僕であることを 諦めないから 離さないで」

私たちがPassCodeだ!と高らかに歌い上げる。
諦めない、刻め、走り出せ、光放て
前進気勢に満ち満ちたこの曲はまさに「光の歌

続いてSTARRY SKY

こちらはよりピコリーモ感強め。
ドラムワークが最高にかっこよく、痺れっぱなし。
バッキングの下支えもクール。サウンドメイクが素晴らしく、フェイバリットの1曲。

歌詞もまた光を目指し、なにかを乞い願う切実さにあふれ、一人では叶わぬことも、二人なら…と歌い上げる。世界観は暗くともどこか前向きさを感じる。
彼女たちの曲は常に後ろではなく前を、上を見る歌詞の世界観。そこもまた彼女たちの魅力のひとつである。

最後にIt's you

ライブの締めの定番。
彼女たちのライブにアンコールは基本的にない。
潔いまでに全てを出し切っていく。

コロナ禍の前はオーディエンスによるシンガロングがあり、まさに最後に会場がひとつになる、そんな曲。
では今はどうか。変わらずに会場は一体となり拳を突き上げ、オーディエンスは彼女たちに呼応する。
何ら変わらない熱量と一体となる雰囲気に筆者は感動すら覚えたものである。

イントロからギターが引っ張る王道の展開に、キャッチーなメロ、ボーカル。
サビにズドンと盛り上がりを持ってきて、大サビ前のシンガロングパート。実にライブ向きである。

そして歌詞もまた良い。
もう嘆く日はいらなくて 単純でいこう この線上
未来を描いてゆけ ずっと
夢中になって描いていた 未完成の地図を指でなぞって辿ってく

朝焼け照らしてゆけ

未来志向で、前向きで、少しほろ苦い
上手くいって、順風満帆の前向きさではなく、幾度も挫けそうになって、諦めようともしたが、未だ前に進む心意気を歌っている。

あたかも彼女たちの歩みを現在進行形で歌っているかのような1曲。

ライブで披露される度に新たな足跡が刻まれ、その中で曲自体もアップデートしていくような感慨を覚える。
まだ上に、さらに先へと歩を進めるPassCode屈指のアンセム。

PassCodeってほんとにいいもんですのよ?

結びに替えて、なんてタイトルを付けたんだろうかと自分でも思うが、許して欲しいw

現状もっともホットでオススメに値するアイドル PassCode。

是非楽曲に触れ、いいと思ったら現場に足を運んでほしい。幸いにしてまだチケットは取れる。多分。

各フェスでの反応も上々な彼女たち。
激しく、しかし真摯なパフォーマンスは一見の価値があるし、アイドルアイドルしてないので敷居は低い、はずだ。

スターレス高嶋氏がいう「チケットとれなくなるで~」の事態になる前に観ておいて損は無い。

女性客も多く、年齢層にも幅がある。
伸び代充分。推し出すなら、今!!
旬。ほんとに良い物なのでご賞味あれ。

推し活は、生活を豊かにする。
これホント。


推しを好き勝手に紹介してきた今回のヲタクの独リ言。いかがでしたでしょうか。

ライブや気になったことをひとしきり好き勝手に書きつける本コーナーですが、面白いと思ってもらえたらこれ幸い。

また次回、別のお題でお会いしましょう。

それでは!!

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