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第39回日本環境感染学会総会・学術集会

みなさま、こんにちは。

7月25-27日に京都で行われた第39回日本環境感染学会総会・学術集会に、当分野から多数名が発表者、座長として参加しました。
(具 芳明先生、岡本 耕先生、関谷 紀貴先生、田頭 保彰先生、佐藤 ルブナ先生、縣 智香子さん、坂口 みきよさん)

ベーシックレクチャー講演(薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン2023-2027の概要) 具 芳明

「ベーシックレクチャーで薬剤耐性(AMR)対策アクションプランについて解説しました。AMR対策は公衆衛生上の重要課題とされ、アクションプランの内容はいずれ医療現場に反映されていきます。アクションプランの方向性と医療機関として想定すべきことについて説明しました。」

診断支援(diagnostic stewardship: DS)を抗菌薬適正使用支援(antimicrobial stewardship: AS)にどう活かすか 岡本 耕

「大阪大学の山本剛先生と一緒に、座長をさせていただきました。国保直営総合病院 君津中央病院の加地大樹先生から検査技師の視点から(DS を AS につなげる)、久留米大学病院酒井義朗先生に薬剤師の視点から(DS に求めること)、広島大学病院森美菜子先生に看護師に求められる診断支援(DS)の実践、奈良県立医科大学笠原 敬先生に診断支援(diagnostic stewardship)を抗菌薬適正使用支援(antimicrobialstewardship)にどう活かすか~医師の視点から~、ということでそれぞれご講演頂きました。診断支援を他職種の観点から議論するとても貴重な機会になりました。初日の午後のセッションでしたが、立ち見の方もいらっしゃって大変盛況でした。」

委員会企画(国際委員会(SHEA) 『感染対策と医療疫学のこれから』 岡本 耕

「藤田医科大学の本田仁先生、金沢大学の金森肇先生と座長をさせていただきました。Harvard Medical SchoolのErica S. Shenoy先生に、「The Future is Now:Harnessing Innovation and Technology for Infection Prevention and Control」というタイトルでご講演頂き、その後、今北菜津子 先生(奈良県立医科大学)、櫻井 亜樹 先生(国立国際研究医療センター)、高松 茜 先生(聖路加国際大学)、馬場 啓聡 先生(東北大学)、的野多加志 先生(佐賀大学)、三輪 俊貴 先生(東京大学)にパネリストとして加わっていただき、関連するトピックについてディスカッションさせていただきました。米国の最新のトピックを日本の医療現場の文脈の中で理解できるセッションになったのではないかと思いました。学会参加されたけどセッションに出られなかった方はオンデマンド配信もあります!」

医療環境の水に由来する感染症 各論2(NTM) 関谷 紀貴

感染管理・特定行為と血液培養:AIDスチュワードシップの重要性 関谷 紀貴

「近年その対策の困難さから感染対策上問題となる非結核性抗酸菌症に関する講演を行いました。また、血液培養に関するランチョンセミナーでは、血液培養採取の基本的な事項に加え、各職種が協力して抗菌薬・感染対策・微生物検査に関するスチュワードシップを行うAIDスチュワードシップの重要性と、血液培養ボトルの供給不足に関連した情報提供を行いました。」

学会場の橋からの景色(撮影:関谷先生)

Microsoft Teams PowerBIを使用した病院感染対策のデータ見える化のとり組み 田頭 保彰

病院での抗菌薬適正使用支援プログラム(ASP)を推進するためのオンライン教育モジュールの開発プロセスについて 田頭 保彰


オミクロン株流行期における院内発症新型コロナウイルス感染症に対する接触者調査の後方視点的検討 佐藤ルブナ

「日本環境感染学会では初めての演題発表でしたが、他施設にご所属されている方々から研究の内容や結果に対してご意見をいただける貴重な機会になりました。」

ベーシックレクチャー6 CAUTIサーベイランス 縣 智香子

委員会企画2 JHAIS委員会サーベイランス集計結果報告及び事例判定解説(CAUTIサーベイランス事例判定) 縣 智香子

「ベーシックレクチャーでは、サーベイランス初心者さんやこれからサーベイランスを行う方向けにサーベイランスの手法を解説しました。サーベイランスで得られる指標は感染対策実践のアウトカムです。サーベイランスを実践し、医療関連感染を減らすための改善活動の評価に活かしていただけたらと思います。」

要望課題:手指衛生1 座長:坂口みきよ

おむつ交換Kカードを使った感染防止策の実践的な推進 坂口みきよ

発表する坂口さん


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