東京医科歯科大学 統合臨床感染症学分野

東京医科歯科大学 統合臨床感染症学分野のブログです。 日々の活動などを紹介しております…

東京医科歯科大学 統合臨床感染症学分野

東京医科歯科大学 統合臨床感染症学分野のブログです。 日々の活動などを紹介しております。 分野のホームページもありますので、あわせてご参照ください。https://tcidea-cid.org/

最近の記事

抗微生物薬適正使用の手引き 第三版 解説編 in 名古屋

みなさま、こんにちは。 2024/7/13に名古屋でセミナーに参加してきました。  現地とzoomのハイブリッド開催でしたが、700人以上の方がご参加されたようです。  谷崎先生と開始前に煮干しラーメンを食べ、エネルギーを蓄えました。  今回は医師、薬剤師、検査技師、看護師さんが均等にご参加されていたようです。  感染症診療の考え方というところは、診療の根幹であり、ASPをする方にとっても重要であると考えています。  皆様の参考になれば幸いです。  個別にご質問あれ

    • 初期研修医によるレクチャー

      みなさま、こんにちは。 夏枯れとでもいうのでしょうか。珍しく病棟のコンサルトが減少傾向で、比較的穏やかに過ごしています。この貴重な時間を活用すべく、初期研修医の先生方にアクティブラーニングを兼ねて、医学部5, 6年生向けのレクチャーをして頂きました。 毎度好評なこの企画の一端をご紹介します。 まず、指導医の佐藤先生の解説です。 当科ではコンサルテーションで担当している症例に関する疑問を1日1個は抽出して課題として調べ、チームに還元するようにしています。今回は研修医の小川

      • 東京都感染症医療支援ドクター感染症専門医コース募集について

        みなさん、こんにちは。 東京都では、新興感染症等の発生時に最前線で活躍するとともに都の感染症対策を支える、感染症医療と疫学の専門医を養成することを目的として、「東京都感染症医療支援ドクター事業」を実施しています。 このたび、令和7年度採用の募集が開始されました。 当院が「感染症専門医コース」のトレーニング施設の1つとなっています。 ご興味のある方は、ぜひお問い合わせください。

        • 血液培養ボトル供給制限への対応に関するガイダンス

          みなさん、こんにちは。 日本ベクトン・ディッキンソン株式会社より、「BD バクテック™ 血液培養ボトル」の出荷調整に伴い供給量が50%程度になることが伝えられています。 血液培養検査は、特定の感染症において診断的な重要性がある検査です。血液培養検査でしか診断できない感染症が存在することから、一律に1セットとせずに感染症毎に対応を変えることが重要と考えました。そこで、東京医科歯科大学TMDU感染症センターの臨床分野である統合臨床感染症学分野を中心に「血液培養ボトル供給制限へ

        抗微生物薬適正使用の手引き 第三版 解説編 in 名古屋

          マイクロラウンド♯3 今週のハイライト

          みなさま、こんにちは。 多職種で行っている毎日のmicrobiology roundの紹介です。 主に研修医、フェローの先生に症例のプレゼンテーションをして頂いて、主に指導医が重要な点をワンポイントレクチャーするというスタイルです。 今週のハイライトを紹介します。

          マイクロラウンド♯3 今週のハイライト

          2024年7月4日 Journal club

          みなさま、こんにちは。 当分野で2週ごとに行っているJournal clubの内容をご紹介します。 今週は岡本 耕先生が担当で、Clinical Infectious DiseasesからPreventing New Gram-negative Resistance Through Beta-lactam De-escalation in Hospitalized Patients With Sepsis: A Retrospective Cohort Studyという論

          日本感染症学会/化学療法学会総会2024

          みなさま、こんにちは。 6月27日に神戸で行われた日本感染症学会総会2024に参加しました! 当分野の栗田崇史先生は「SLE患者におけるHPVワクチン接種行動改善のための意識調査」について発表されました。 栗田先生のコメント 「SLE患者さんは疾患の性質や治療による免疫抑制により、高いHPV感染率、子宮頸癌発症率が知られており、HPVワクチンの接種が重要ですが、この問題はあまり注目されておらず、本邦の疫学データも不足しています。  そこでリウマチ膠原病内科と協力してアンケ

          日本感染症学会/化学療法学会総会2024

          <出版掲載>感染症診療の掟 岡本 耕先生

          みなさま、こんにちは。 岡本 耕先生の著書が発売されました! 当分野の関谷先生、田頭先生、栗田先生も一部の章の執筆を担当しました。 感染症診療の原則から各論まで50のテーマについて、第一線でご活躍の感染症医の先生方にとっておきの掟を5つずつ教えていただきました。 医学生から内科専攻医、そして感染症以外の指導医の先生方まで、どなたにどこから読んでいただいても面白い構成になっております!

          <出版掲載>感染症診療の掟 岡本 耕先生

          中小病院向けの教育コンテンツが公開されました

          みなさま、こんにちは。 当分野では東京都とともに「中小病院におけるポスト・コロナ時代の感染症健康危機への対応能力強化事業」を行っています。 坂口特任研究員と縣特任研究員が中心となって開発した教育コンテンツが公開されました。 ・CKK(クラスター混乱解決)カード:感染症クラスター発生時に組織的に効率よく対応するために用いるカードです。COVID-19を念頭に作成していますが、考え方は他の感染症にも役立ちます。 ・おむつ交換Kカード:おむつ交換にはあらゆる感染対策に共通す

          中小病院向けの教育コンテンツが公開されました

          マイクロラウンド♯2 今週のハイライト

          みなさま、こんにちは。 多職種で行っている毎日のmicrobiology roundの紹介です。主に研修医、フェローの先生に症例のプレゼンテーションをして頂いて、主に指導医が重要な点をワンポイントレクチャーするというスタイルです。 今週のハイライトを紹介します。

          マイクロラウンド♯2 今週のハイライト

          医学部5年生と初期研修医によるレクチャー

          みなさま、こんにちは。 お馴染みの当分野の医学生の臨床実習におけるアクティブラーニングの紹介、第2弾です。 今週は新患の少ないタイミングで、5年生が勉強したことをレクチャーの形で発表してくれました。その発表を初期研修医の黒崎先生、安田先生がスーパーバイズしてくれました。5年生も研修医の先生方も立派でした! 講師の研修医のお二人からレクチャーの感想をいただきました! 初期研修医:安田柊平先生 「人に教えるには自分の中で知識が正確に整理されていないと困難だなということを痛

          医学部5年生と初期研修医によるレクチャー

          2024年6月20日 Journal club

          みなさま、こんにちは。 当分野で2週ごとに行っているJournal clubの内容をご紹介します。 今週は縣 智香子さんが担当で、J Hosp InfectからPatient engagement to counter catheter-associated urinary tract infections with an app (PECCA): a multicentre, prospective, interrupted time-series and before

          <論文掲載>Antimicrobial Stewardship & Healthcare Epidemiology 田頭 保彰先生

          みなさま、こんにちは。 Antimicrobial Stewardship & Healthcare Epidemiologyに田頭 保彰先生の論文が掲載されました! https://doi.org/10.1017/ash.2024.93 CDIは検査頻度に依存して発生率が変わる感染症です。日本では、過小評価されていることが過去の研究からは指摘されています。 300床弱の病院で、CDIに関する診断の多面的介入を行い、COVID-19パンデミック中に低下したCDIの検査

          <論文掲載>Antimicrobial Stewardship & Healthcare Epidemiology 田頭 保彰先生

          医学部6年生によるレクチャー

          みなさま、こんにちは。 現在、医学部6年生が1か月間のローテションをしてくれています。いつもは新患の病歴聴取、診察などに基づいて病態のアセスメントや診療計画の立案を研修医の先生方と同じようにやってもらっています。 先日、新患が少なかったタイミングで、ローテーションしてくれている5年生に向けてのミニレクチャーをお願いしました。実際に担当している患者さんの知識を深めるため、それぞれ担当している蜂窩織炎、感染性心内膜炎についてをお題としました。 これが大変好評で、指導医から見

          <論文掲載>Japanese Journal of Infectious Diseases 逢坂 啓莉さん

          みなさま、こんにちは。 Japanese Journal of Infectious Diseasesに逢坂 啓莉さんの論文が掲載されました! 本研究では、オミクロン株流行下に病棟内で発生したCOVID-19クラスターを後方視点的に解析し、COVID-19病棟クラスターに関する論文レビューとともに病院感染対策の改善点とアウトブレイク調査における全ゲノム解析の有用性について考察しました。 本クラスターは一般病棟内で2022年4月から5月にかけて発生し、陽性者は 21 名(

          <論文掲載>Japanese Journal of Infectious Diseases 逢坂 啓莉さん

          マイクロラウンド♯1 今週のハイライト

          みなさま、こんにちは。 多職種で行っている毎日のmicrobiology roundの紹介です。 主に研修医、フェローの先生に症例のプレゼンテーションをして頂いて、主に指導医が重要な点をワンポイントレクチャーするというスタイルです。 今週のハイライトを紹介します。

          マイクロラウンド♯1 今週のハイライト