なぜ私がセックスボランティアをするようになったのか

今回は、私の活動のルーツを語りたいと思う。エピソード自体は普通というか平凡なので面白いかどうかはちょっと微妙。


そもそも生まれた時から周りにおじさんが多かった。幼なじみのお父さんや父の同僚。初孫ってこともあり親戚のおじさんも皆が可愛がってくれた。かわいいね、将来は美人になるね、こんな娘が欲しかった、と言われて育った。お世辞だとしても恵まれてると思う。何をしても常に褒めてくれた。しかも未だにだ。だから他の女性がおじさんをそこまで忌み嫌う理由がわからないし、私にとっておじさんは自分を無条件で肯定してくれる尊い存在になった。

学生になって、甘やかされて育った空気も読めない勉強もできるわけでもない壊滅的に運動音痴の私はスクールカーストで常に最下層だった。それでもそれなりに、一人にならない程度には上手くやってきたつもりだった。

(なので、皆が引用RTで芋女と言っていたのは、実はまぁまぁ正しかった)

決定的だったのは中学2年。女友達の少ない私は情報に疎かった。
隣の席になったB君があの子の好きな男の子だって知らなかった。まさか告白されただけで学年中の女子から無視されるようになるとは思わなかった。告白は断ったと言ったら余計に陰口を言われ私物を破壊されるようになった。B君は俺は関係ないという顔をして、バツが悪そうにあの子と付き合ってすぐに別れていた。別れてから余計に虐めはエスカレートした。完全に八つ当たりだ。席替えの時期が待ち遠しかった。

うちの学校は女子が覇権を握っていた。カースト上位の男子でさえ女子に媚びを売るように私をからかうようになった。次の席替えでは私と同じアニメが好きなC君だった。

C君はクラスの男子で唯一私をからかわなかった。と言っても別に助けてくれるわけでもなく、ただただからかいに無視を貫いていた。それでも有難かった。本当にたまたまアニメの消しゴムを持っていたところを食いつかれた。初めは早口過ぎて何を言っているのか分からなかったけど、話してくれるだけで救われた。休み時間や放課後はずっとC君と話していた。沢山話ができるように、もっとアニメを見てオタクになっていった。嫌われないように、C君が喜ぶことを考えた。好きだと言った女の子のキャラクターの真似をしてみたりした。今思うと相当痛い。それくらい、逃すまいと必死だった。相合傘を書かれたのはその頃だった。

あの子が男子に黒板にデカデカと書かせたらしい。一体どこまで陰湿なんだろう。それまでは、意図せずとも好きな男子を横からかすめ取ってしまった罪悪感で言えなかったがさすがに怖くなって、B君のことは終わったんだからいい加減にしてくれと、ニヤニヤ見ていたあの子に初めて反論した。その時の返答は
「私より下のあんたが幸せになるの?」



C君は一連の騒動が一切見えていないかのように、ずっと本を読んでいた。その後も本当に何事も無かったかのように話してくれた。
3年に上がるとC君とはクラスが離れたが、女子に無視され男子にからかわれても、変わらず話してくれるのはC君のような優しくてオタクの男の子だった。

今思い返すとただの嫉妬だ。分かってる。だけど今まで以上に女と関わるのを避けた。卒業まで地獄、高校生になってからも、最低限の付き合いに留めた。

長くなってきたので、高校生〜は次の記事に続きます。

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