間に立つ者として

弊社は令和5年に宮崎県〇〇町様に企業版ふるさと納税の制度を活用し寄付をさせていただきました。これは「地域再生計画プロジェクト」に賛同し、当町の地域活性化に貢献したいという思いからでした。
だからと言って、褒めて欲しいだとかそういうお話ではありません。これはただの前段です。
もちろんこれからも〇〇町様の更なるご発展を祈願しています。

つい先日、協力関係にある企業の営業担当の方と雑談をしておりました。
ひょんな話の流れから、弊社が〇〇町様に企業版ふるさと納税をしたこと、今後は熊本県内の某町へも同様に寄付をしようかと思っていることを語ったところ、「是非その際には弊社を通してくれないか」と提案を受けました。
話を聞くと企業版ふるさと納税の企業側と自治体の間を取り持つ事業も行っているとのこと。
そんな事業もあるんだなと思いつつ、御社を通すメリットはと伺ったところ「幾ばくかの手数料と所属支店の数字になります」と。
いやいや、それは御社のメリットですよね。お金を出す弊社のメリットはどうなんですか。

「特にありません」

そうでしょう。既に企業版ふるさと納税のノウハウを持っている弊社にとって、御社を通すメリットはきっとありません。御社は嬉しいかもしれません、弊社が損をすることもないでしょう、ただ自治体の収益は減りますよね。

事業自体を批判するつもりはありませんので、次からは是非、企業版ふるさと納税のことをまだご存じでなく、且つ寄付をご検討されている企業様へ働きかけてください。そうすれば、きっと三方良しの関係性が築けると思います。

長々と書いておりますが、本当に批判するつもりはありません。
彼も営業として成果を求められる立場にあることは承知しておりますので。

ただ、弊社もメーカー様とエンドユーザー様の間で代理店や販売店の名札を下げて商売をさせて頂いております。
卸売業として、間に立つ存在として、双方にどのような付加価値を提供できるのか、改めて考えさせられる出来事でした。

自戒の意味も込めて書き留めます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?