「歯茎が腫れる年越し」

クリスマスの日くらいから何かイヤな感じがしていた。

いつもの歯だ。

また、歯茎が少しブヨッとしてきた。

3ヶ月毎にメンテナンスに通っている歯科医院へは

2週間前に行ったばかりだ。

「何かあったら、すぐ来て下さいね。これは自分じゃ治せないから。」

と先生は言ってたけど。

仕事納めも近い忙しさの中、そんな時間も取れず・・・。

大晦日の今日、プクッと腫れた歯茎は口を閉じると違和感しかない。

ところが、これは虫歯のせいでは無く、いわゆる歯槽膿漏だからか?

食事に苦痛は無いのだ。

普通にいつもと変わらず、大量に食べられるのだ。

「こんな頬と歯茎の間にアメが挟まってるような状態じゃ食べられないよ」

と思いながら、年越しそばの準備をした。

今年から1人の年末年始だ。

別にお蕎麦を食べなくても、おせちを準備しなくても構わないのだが・・・。

食べられるのだ! なんとなく痛いのだけれど食べられるのだ。

食いしん坊などという、ちょっと可愛らしい言葉とは違う気がする。

食い意地が張っている、意地汚いのかなぁ?

とりあえず年越し蕎麦を美味しく食べ終えたところで、ふと思う。

「そういえば、去年も腫れてた気がするぞ・・・」

そうなのだ。昨年末も同じ箇所の歯茎を腫らしていた。

疲れが溜まり、肩や首のコリが酷くなると怪しくなってくるのだが、

昨年も仕事納めとともに腫れた気がする。

こんなことが恒例行事になってしまうのか。イヤだなぁ。

でも、きっと明日の朝はお雑煮とおせちをちゃんと食べてるなぁ。

「あー、なんか違和感」と思いながら。

年が明ければ、すぐに誕生日だ。

お陰様で、なんだかんだ言いながらも新しい歳を重ねられて幸せだ。

歯茎が腫れても食べられるなんて幸せだ。

美味しいと思えるなんて幸せだ。

「明日は、少し腫れが引いていてくれますように!」








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