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NO.30 オラファー・エリアソンそして岡本信治郎のこと(東京都現代美術館にて)

先日の「日曜美術館」で東京都現代美術館で開催中の展覧会「オラファー・エリアソン 時には川は橋となる」を紹介していて、そう言えば東京都現代美術館にもリニューアルオープンしてからは行っていないことに気づき、今日車で訪ねた。

やはりコロナと猛暑対策をしながら外出するのには車は最適な方法だと改めて思う。

オラファー・エリアソンのことは僕はほとんど知らなかったけれど、体験型の作品はとても美しく楽しめた。
(会場には小さな子どもさん連れの若い夫婦の姿が何組も見えとても楽しそうに過ごしていたのが印象的だった)

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企画展の入場券で常設展も見ることが出来るので、何気なく入り岡本信治郎という画家の作品を初めて見て驚いた。

岡本は1933年生まれで今年の4月28日に86歳で逝去した1960年代の日本のポップアートを代表する画家の一人ということ。
絵は独学で凸版印刷でアートディレクターとして働いていたそう。

その作品は一見ポップでカラフルでありながら、良く見ると随所に戦争や災害の記憶が散りばめられていて慄然とする。

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写真の2011年作者77歳の時の作品では「銀ヤンマ」とわざわざ羽根に書いてある巨体なトンボの絵の下に戦争中の東京の市街図が書かれていて、実はトンボはB29を表しているという。

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上の長大な作品にもまたポップな外見の下に無数の戦時中の記憶やお経の言葉が隠れている。

岡本信治郎、とても気になる画家になりました。


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