「光らぬ君の物語」
いずれの御時にか
父が有名な政治家で
妻も有名なアナウンサーで
若くて多少見栄えが良く
一見弁舌爽やかなれど
中身はスカスカな
一人の男が
総裁候補No.1
という国がございました
民より選ばれし参議どもも
かの男の中身がないことを
皆知りつつも
かの男を神輿に担げば
次の「選びの宴」にて
みずからもまた選ばれんと思い
票をいれようとします
民もまた凝りもせずかの男に
考えもせず期待などしつつ
「選びの宴」にて票をいれ
国の行く末泡沫のごとく
漂うばかりなのでございます
(丸式部)
※この物語はフィクションです。
特定の人物や政党を描いたものではありません。