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1 新井英樹・入江喜和 画業30周年原画展トークショー 錦糸町編

2019/10/2〜10/15丸井錦糸町店6階イベントスペースで漫画家新井英樹氏と入江喜和氏夫妻の画業30周年共同原画展が開催されました。 開催記念として10/6に行われたトークショーの様子を書き起こしします。

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上の画像左から司会の斉藤氏(司会)、新井英樹氏(新井)入江喜和氏(入江)

入江サイン会終了まで司会と新井の会話。(途中から録音開始。このトークショー前に有楽町で行われた映画『宮本から君へ』の堀江貴文氏とのトークショーとサイン会の話。)
一方会場奥でファンと会話しながらサインをする入江。

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新井:…無かったことだったんで、ヘロヘロなのに夜も眠れず朝方…

入江着席拍手

入江:遅くなって申し訳ございませんでした。はい、どうぞ。

司会:京都のトークショーの時もそうなんですけど、同じようなことですが、二人で画業30周年のイベントをやろうと思ったというのは今年の正月ぐらいに自宅に伺った時に二人でそういう原画展とかイベントとかやってもいい感じだったんですけど、どういう心境の変化ですかね。

入江:私はもっとこじんまりしたのを考えてたんです自分だけだったら。隅田川の脇に掘っ立て小屋みたいの建てて、ちょこっと飾ってその辺の人が来て終わりみたいなのを思ってたら旦那の方が映画になって大々的にやるからというんでじゃあ、便乗するのかな…

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新井:いや、大々的にやると言ったのはここにいる『ザ・ワールド・イズ・マイン』の担当をやってもらっている斉藤さん(司会)が持ちかけたらこういう話を。そうしたら結構大がかりに京都東京で二か所というような話になっちゃって。
で、京都でも喋ったことなんだけど、基本、漫画家になって付き合うようになって結婚する時に金一番無い時期だったんで、指輪も渡してなければ結婚式も挙げてなくてこんな形でトークショーやるっていうので人前で揃って姿見せるというのは今回初めてのことで、後はあるかどうか次があるかどうか分からないんだけど。
だから、指輪はいまだに欲しくないって言うのに助かるんだけど、あげた方が良いという人もいるんであれなんですけど、とりあえずなんだろうな。
まあ、あの…見てってください。この姿を。

司会:入江さんは一緒に…

入江:一緒に…

司会:一緒に合同でやるっていうのって俺の中でもあんまり想像できなかった。

入江:いや、私もあんまり想像できなくてですね。大体ね、絵の密度が違うんですよ見て頂けるとわかると思うんですけどね。だからね、何か嫌なんですよ並べられるのが。
同じ仕事だとはあんまり思ったことが普段無くて、あの、旦那の職場見に行ってですね「うわぁ、あんな密なことやってんだぁ」て、こういう感じですかね。ちょっと今並べて欲しくない感じはあります。

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司会:でも、今こう、原画がバーッて並んでて、だいたいそうですね30年漫画家やりきって、どうですかね。しんどかったとか、早かったとか。30年どうですか。

入江:あっという間ですね。本当もう、連載とかやってると1年あっという間だよね。気が付くと正月になってる。

新井:だから、何か一応30周年という様な形をとってるんだけど、特にこの何だろう30年やって来ましたっていう感慨もあんまり無くて、何かやってたら30年経ってたんでじゃあ、記念に…記念にっていうかね何かやってくれるって言うし…

入江:そうだね、やってくれるっていうか…

新井:で、

入江&新井:やってみようか

新井:て。

入江:うーん。

新井:で、それこそ、あの、かみさん言ってたアレじゃないけど、まあ、何だろう。中途半端にしか、中途半端よりちょっと下か、売れてない漫画家の原画展やっても人来ないだろうって思ってたから小さく小さくやろうと思ってたのに。
あの、結構な人に来ていただいて本当ありがたいです。

入江:本当もう、赤字が出るんじゃないかとずーと心配してね、せっせとサインを書いてるんですよ。

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新井:今回主催して頂いてるアートシーカーさんが頼もしく、赤字になっても大丈夫だからっていうのを言ってくれてるんで少し心を楽にしてやってます。

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