アタック25とは何だったのか

はじめましての方、こんにちは。
タケやすと申します。

毎年、
クイズやるひとAdvent Calendar
https://adventar.org/calendars/6573
を作成しています。

今年も11月1日にAdventarをまずチェックして、
10日にはもう作ってあったのですが、告知が26日となってしまい、
まだ登録者がいないので、空は私が埋めたいと思います。
ネタはあるのよ。ネタは。

クイズをする以外にみんな語りたいでしょ?という目的で運営しています。
よかったらなんでもいいので登録してみてね。

このAdventCalendar用の記事は毎度ながら大変ラディカルなので、見たくない人はBack推奨です。

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ご存じの人はご存じだし、ご存じでない人はご存じでないと思いますが、パネルクイズアタック25という谷原章介さん司会のクイズ番組は今年の9月をもって終了しました。
界隈ではニュースにもなったし、だいぶ物議をかもしたのかもしれませんが、おそらく世の中のほとんどの人はアタック25という番組を知っていても終了したことは知らない人も多いのではないでしょうか。(ネットニュースにはなったので、それで知った人もいるかもしれません)

これって超凄い(小並感)ことで、アタック25はクイズとは(ある側面では)別物だった。ということです。衝撃。
おそらく日本人の大多数の人がまだ児玉清さんがMCを続けていると思っているでしょうし、そもそもルールすら理解されていないかもしれません。
でも、毎週終わることを疑うこともなく死んでいくのでしょう。

さて、ご存じの人はご存じだし、ご存じでない人はご存じでないと思いますが、私はアタック25のプロ野球ファン大会に出場して優勝しています。
特に体験記などは書きませんが、それなりに自分の人生で大きな体験でしたよ。思う所があって収録に臨んだし、たくさんの人の応援を背負って勝負して、円(念能力)と未来予測演算能力を最大限使った結果、優勝することが出来ました。
その上で。アタック25って、影響力が凄いんですよ。
どこに行っても「今度アタック25に出場するんです。(出場したんです)」と言うと、それで通じるし、凄いことだと思ってくれるんです。

たったの2回目の予選会で筆記と面接を通過して、それでもまあ自分がアタック25に出場するなんて思ってませんでしたから、アタック25に出場できたのは幸運としか言いようがなく、努力が超非効率に報われると考えています。
つまり、アタック25は実質、『出場すること自体は何の労力もかからない』んです。(3,000円払えば実質ガチャがタダで回せると近い)
ということは、アタック25はむっちゃ効率とリターンがよい競技クイズの成功体験なんです。これを超えるものは多分ない。

アタック25参加者の方々と仲良くさせていただいていますが、みんな純真にクイズに向き合っている(いい意味で崇拝感すら感じる)し、テレビに出るフィルターを通っているバリューのある方々なので皆さんのことがとても大好きです。
※当然のことながら、アタック25に出ていない人が人間としてダメとか言っている訳ではないのであしからず。たまたま運が良いだけです。
その崇拝感って、競技クイズという近いうちに必ず絶望と向き合わなければならないコスパの悪い趣味の原動力になると考えています。

ざっくり年間50週×4人で200人も出場して、50人も優勝者が出ている。しかもその大多数が競技クイズに触れていない、クイズ好き(+α)の人たち。
その掘り起こしって、クイズ文化に対する貢献度半端ないって。


また、アタック25を実際に制作している人達も、番組の終了は大変無念だったと思うし、愛情を注いでいるのがひしひしと伝わってきます。
ご存じの人はご存じだし、ご存じでない人はご存じでないと思いますが、(しつこいと思う?本当に知っている人なんて極々一部なんですよ)
アタック25の最終回として「史上最強のチャンピョン決定戦」として、過去にアタック25の優勝経験がある人を対象に関西と関東で筆記試験、面接を行い、各6名ずつ系12名の中から本戦の4人を早押しクイズで決定し、その後通常のアタック25形式でチャンピョン決定戦を行いました。
私も予選会に参加しましたが、筆記試験の軟化、純粋な点数での合格ラインという通常とは異なるプロセスでの実施のようでした。
通過する人は限られているので、予選会を行って集まったのはさながら同窓会のような。お前らアタック25で人生変わったことを突き付けられるような各自のドラマの再喚起が行われたことは大変バリューのあることだったと思います。

ですが、この形式で最終回を行ったことはスタッフの自分自身へのご褒美(であり、最大限のエゴイズム)だと思います。
何故なら、私はアタック25に対して前述の評価なので、そんなことをするぐらいだったら一回でも多く、アタック25に出場する人が増えて欲しかった。

そんな訳で、個人的にはアタック25の最終回はその前の週、そもそもクイズで面識のあるくまだ氏が優勝した一般回です。その回にはイナイダ氏も出ていたので、知り合いが50%出てるってすごいね。
チャンピョン大会は完全に別番組。(なので、それはそれであり。観てて楽しかった)
ちなみにこれは完全に余談ですが、実質最終回にふさわしく、この二人がアタック25に出場出来たの、クイズ界にとって本当にデカいと思いますよ。

(私はそんなつもりは全くないのですが、)なんだか番組を批判する感じになってしまいましたが、その準優勝者は同じチャンネルの運営メンバーである日髙大介さんなのです。
いろいろ話も聞いていますので、日髙さんがテレビの前で演じたドラマと、日髙さんがテレビの外で演じたドラマはそれはそれは素晴らしく楽しい物でした。
結局、発信者(この場合、製作者と演者の両方を含む)の人のエゴイズムを正当化する手段は、受け手による増幅機能です。

だから、我々クイズの伝道師(日髙さんはこの通り名を番組からもらっていました)の一員である我々は、このアタック25の偉業、クイズの素晴らしさをそれぞれの形で増幅・拡大していくことが恩返しに当たるのかなと思います。

アタック25に関わってきたすべての方々。本当にありがとうございました。そしてお疲れさまでした。


私、タケやすさん。今あなたの目の前の文章を書いているの。
まる芸ちゃんのアタック25関連の動画、貼っておくので観てね。
観たことある人ももう一度観てね。高評価ボタン連打してね。

【死の組】アタック25%
https://www.youtube.com/watch?v=KBtyd0N3HPM

【後番組?】パネルクイズ ブロック25【アタック25出場者大会】https://www.youtube.com/watch?v=uVNgpjGAnIk

【生配信】アタック25の最終回を語る生配信
https://www.youtube.com/watch?v=G4wTXZCrVDE


最後に、この文章のタイトルは「アタック25とはなんだったのか」です。
アタック25は現在は文字通りの意味でみんなとみんなの心の中に生き続けているし、時間の経過に伴い劣化してアタック25を知らない令和世代で日本は埋め尽くされて、いずれ人知れず消滅していくのでしょう。
残念。というより、最早風流であり、詫び寂びを感じるのは私だけでしょうか。すご。

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