新しい機材の購入理由と失敗したこと 〜ATEM Constellation HD 2M/Eの導入報告〜
映像スイッチャー「ATEM Constellation HD 2M/E」を導入しました。
以前はATEM mini Extremeを使用していましたが、配信の信頼性を高めたいとの思いから導入を決めました。より分散性の高い機材構成に変わっています。
ですが、事前の見積もりの甘さから早速トラブルも発生。色々と学びの多い船出となりました😂
今回はその導入経緯から、使い始めての学びを紹介したいと思います。
新しい機材を導入しました
今回は私の新機材導入のご報告。映像スイッチャーの「ATEM Coestellation HD 2M/E」を購入しました。
ざっくり言えば業者色の強い映像スイッチャーです。映像はなんと脅威の20入力。ただ、全てSDI端子なのは流石の業務向け機材です。
スイッチャーが2台分入った「2M/E」ですが、放送業界の機能分散の思想からか録画や配信機能もありません。純粋に映像スイッチングに特化した機材です。
より詳しくは以前にも紹介記事を書いているので、ぜひご覧いただければと思います。
導入した理由
ATEM Constellationを導入したのは、配信の信頼性を高めたい意図がありました。
これまではATEM mini Extremeを使っていましたが、先日配信が一次的に途絶えるトラブルがありました。明確な原因は分かりませんが、なんとなくATEM起因だった印象です。
クライアントとは事前に握っていたので大きな問題にはなりませんでした。しかし、仕事として続けることを考えると、より信頼性の高い構成が必要となってきました。
そこで考えたのが、分散性の高い機材構成です。オールインワンは便利ですが、比較的に負荷は高まりやすいと思います。映像切替・録画・配信を分けると、信頼性も高まるのではと考えたのでした。
また、2M/Eが活躍する配信の予定があったり、SDIの機材を多数持っていたことも大きな理由です。元々ラックケースで運用していたこともあり、より運用を効率化できる期待もありました。
配信エンコーダーも合わせて導入
配信・録画の機能がなくなったので、別の機材で賄う必要があります。そこで導入したのが「Web Presenter HD」です。
コミュニティでも何人か利用者がおり、評判が良く気になっていた機材でもありました。安定した配信はもちろん、好評なのはモニタリング画面です。配信ステータスや音量が分かりやすく表示されます。
また、録画は「HyperDeck Studio mini」を使います。元々は動画再生の目的で使っていましたが、あまり機会もないので録画に転向です。
こちらは以前にも「ライブ配信の動画再生」のテーマで紹介したことがありました。良ければ併せてご覧くださいませ。
導入後の失敗
そんなATEM Constellationですが、早くも事前見積もりの甘さが露呈しました。ラックに詰め込み過ぎたせいで、熱起因と思われるトラブルに見舞われたのでした。
トラブルが起きたのは先日行ったYouTube配信のことで、謎の音声ノイズが話題となりました。視聴者によっても聞こえる人・聞こえない人がいる謎のノイズで、全ての機材をリセットしても解決はしなかったのでした。
最終的に、原因はATEM Constellation HDの熱問題だと考えました。というのも、Constellationは結構熱が出る機材なのですが、私はラック4段にみっちり機材を詰め込んでしまっていたのです。
ATEM Constellationは左右に吸排気口がありますが、前面は操作パネルで埋まっています。これで上下も埋まってしまうと、熱がこもる構造になってしまいます。
対策
ラックマウントの機材は、熱を出すものは一段上下を空けるのが定石だそうです。コンパクトでかっこいいからと詰め込んでしまい、早速初歩的なミスを犯してしまいました😂
そのため対策としては、ATEM Constellationの上下は1段ずつ空けてみました。先日のリベンジ配信ではノイズは発生しなかったので、それが功を奏したのかもしれません。
元々あった2段分の機材は別のラックに入れました。こちらはあまり熱が出ない機材なので、2段分ピッタリのケースにしています。
これで様子を見ながら、もう少し排熱を促す必要があればファンを装着してみようか検討中です。やはりライブ配信の熱は怖い問題です…。
お値段の価値を信じて…!
最後に触れておくと、ATEM Constellationは中々にお高いです。大体24万円ほどで、Web Presenterも加えると30万円コース…高いぃ。。
ただ、今後も安心して配信のお仕事を受けるには、自分としては必要な投資でした。これで信頼性が高まることを期待しております。
配信を始めて3年ほどですが、年々業者化していく自分に気がつきます。信頼性を高めていくと、分散構成やハードウェアへの投資になるのだなと感じています。
もちろんATEM mini Extremeは悪い機材ではなく、非常に強力で良い機材だと思います。排熱回りだけ気をつければ信頼性も高い印象で、またSuperSourceも本当に便利です。
私としてもトラブル経験は数回だけです。私としては、仕事なこともありその数回を無くしたいニーズが高かっただけだと思います。ここの選択は人それぞれだと思うので、今お使いの方もぜひ安心して使ってください^^
また、実際の使用感の違いなどは、追ってご紹介をしていきたいです。また、ATEM Constellationならではの配信スタイルも紹介できればと思いますのでご期待ください〜!